影
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今は少しの休憩時間。 私は誰も来ないであろう屋上で一人煙草を吸う。
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俗に言う私は社畜だ。ただ真面目に仕事をすると上司に期待され、結局''頼っているから''の御決まり文句で仕事を押し付けられる。もう数日残業続きだ。身体も限界なのか最近は目眩や頭痛が激しい。まともな物も食べないので、同僚から心配もされる。毎日毎日、上司に頭を下げる日々。
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ボロボロな柵に身を預け、片手に煙草。そして下を見下げるとなんだか自然と魅力的に見える。ここから落ちれば、なんて淡い期待と自分の惨めさが合わさって死にたくなる。
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ぶつぶつと愚痴を重ねると後ろから何やら足音が聞こえてきた。普段、誰もここへなんか来ない筈なのに。珍しい。 一体誰だろうか。
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そんな情けない声を漏らし、煙草を加えながら後ろを振り返る。____そこには私の同僚、アメリカの姿があった。何やら視線が近すぎる様な気がする。回らない頭で今の光景を頭で処理する。目の前には私と同様、煙草を加えたアメリカ。そしてその煙草は.....私の煙草と触れ合っている。 ____俗に言う、シガレットキスというものだ。
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にへっと悪戯っ子の様に笑う彼がどうしようもなく格好良く見えてしまっている私に嫌悪感を抱く。先程の__シガレットキスの事で頭がいっぱいだ。触れた時の彼の余裕そうな顔が頭から離れなくて、自分の鼓動の早さに気が付かなかった。 そして自然に彼の顔を見ないよう、顔を逸らした。
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彼の明るさに思わず口元が緩んでしまう。私は心を許してしまったのか、彼の顔へと目線を寄せた。 そして、会話を広めようと、先程の''心配''が気になったので素朴な疑問を抱き、彼に問う。
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少し最初の曇った顔が気になったが私は気にしなかった。 実を言うと、私は彼に想いを寄せていたのだ。それもあり、逆に見た事のない表情が見れて嬉しかった。
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彼の煙草を見ると私と同じで、少し舞い上がってしまったのかもしれない。嫌な気持ちになってしまったら、と頭の中が気持ち悪い。恐る恐る彼の顔を見る。
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彼は急に顔を歪ませ、下を俯きぶつぶつと何かを唱える様に何かを言っていた。しかし、小さすぎて私には聞こえなかった。
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やってしまった。何か地雷を踏んでしまった様だ。まぁ、当たり前か。男にあんな事、冗談でも言われたらキモがられてしまう。最悪だ。
にしても、彼は怒るとあの様になるのか?正直、怖じ気づいてしまった。焦って早口で逃げてしまったが会わせる顔がない。嗚呼、どうすれば良いのだろうか。
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気付いたら私は涙が溢れていた。もう社会人なのに、情けない。止まらない涙をせっせと手で収めようとするも落ち着かず、遂には子供の様に座り込んでしまった。
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頑張って声を抑えようとするも駄目で、こんな惨めな自分を殺したくなった。
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急に声を掛けられ少し驚いてしまった。彼とは違う声色で心配してくれている様だ。というか、こんな最悪な状況の私を見て声の主はどう思っただろうか?身体中から湯気が出そうなくらい、恥ずかしかった。_____だが、見えた光景は優しい目で手を差し伸べてくれている彼。思わず、手をとってしまった。
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しゃがれた声、しかも自分でも分かるか細い声で彼に礼を言う。目が合わせられない。とても申し訳ないが、今の私に打開策は無いようだ。____今日は最悪な日だな。
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