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君の生きた証を

8 - 君の生きた証は… バットエンド

♥

1,258

2024年12月03日

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かな

こんにちは!

かな

とうとうきましたよ、バットエンド。

かな

バットエンドはどうなるのか。

ぷりっつ看守

ちぐさ看守

バットエンドもハッピーエンドも最後まで見てくれるとうれしいです。

かな

…どうぞ。

ちぐさ看守

…先輩はあの四人が死んだ後も赤い花をもち、処刑台をじっと見つめていた。

キーホルダーを握りしめて、なにかを思い出すかのように。

ちぐさ看守

先輩…

ぷりっつ看守

ちぐさ看守

先輩っ、そのっ、好き…だったんですっ。

ちぐさ看守

先輩が…前から…ずっと…、

ぷりっつ看守

ちぐさ看守

ごめんなさい。

ちぐさ看守

こんな時に…

ちぐさ看守

ポロポロ

ちぐさ看守

だめだって分かってるんです。

ちぐさ看守

それでも…それでも諦められなかった…

ちぐさ看守

ポロポロ

ちぐさ看守

それでもあなたが好きだった。

ちぐさ看守

それでもあなたを忘れられなかった。

ちぐさ看守

ポロポロ

ぷりっつ看守

叶わない恋か… (小)

ちぐさ看守

ぷりっつ看守

俺みたいだな。

ちぐさ看守

え…

ぷりっつ看守

ちぐ。

ぷりっつ看守

お前には…俺みたいになってほしくない。

ぷりっつ看守

看守なんて…やめて幸せになれよ…

ちぐさ看守

ちぐさ看守

いやです。

ぷりっつ看守

ちぐさ看守

先輩が…好きだから。

ぷりっつ看守

…そうか。

ぷりっつ看守

そういって小さな息をはいた先輩は

持っている赤い花とあまりにも合いすぎていて…

美しくもあり、同時にすごく悲しそうだった。

ちぐさ看守

先輩…あの四人のためにも、俺と…付き合ってください…

ちぐさ看守

俺…幸せにならないと…あの四人の命が…無駄になっちゃう気がして…

ちぐさ看守

先輩…

ぷりっつ看守

俺の言葉を聞きながら先輩は処刑台に立ち、思い出すかのような表情をした。

ちぐさ看守

先輩…?

ぷりっつ看守

ちぐ。

ぷりっつ看守

俺は…好きだった人に言われた言葉を思い出した。

ぷりっつ看守

…それでも…俺はっ…

ぷりっつ看守

もう…決めたから…

ちぐさ看守

…何を…ですか?

ぷりっつ看守

…ちぐ。

俺の名前を呼びながら先輩…ぷりちゃんは大事なキーホルダーにキスをした。

その動作は、誰かの真似をしているようにも感じられて…

俺はそんなぷりちゃんをじっと見つめていた。

ぷりっつ看守

ポロッ

ぷりちゃんは、無言で処刑台に立ち、自分のほほを涙で濡らした。

ちぐさ看守

ぷりちゃん…

ぷりっつ看守

すまんな、ちぐ…

ぷりっつ看守

ポロポロ

ぷりっつ看守

ほいっ

ちぐさ看守

うわあ!?

ちぐさ看守

こ、このキーホルダー大事なんですよね!?

ちぐさ看守

大事なキーホルダー投げないでくださいよ!

ぷりっつ看守

ぷりっつ看守

ポロポロッ

ちぐさ看守

…ぷりちゃん…?

ぷりっつ看守

お前…似すぎだろ、俺に…

ちぐさ看守

…?

ぷりっつ看守

ポロポロ

ぷりっつ看守

…すまん。ちぐ。

ちぐさ看守

いえ…

ちぐさ看守

泣きたいときは思い切り泣いた方がいいです。

ちぐさ看守

俺は泣き虫だけど、

ちぐさ看守

何回泣いても、思い切りなくとスッキリする。

ぷりっつ看守

ここで…できるなら…後悔はない…

ぷりっつ看守

大丈夫…君の生きた証は…ちぐに託す…

ぷりっつ看守

俺は…辛くなってきちゃったから。

ぷりっつ看守

ぷりっつ看守

この花はなにか、知っているか?

ちぐさ看守

え?いや…知りません。

ぷりっつ看守

この花は…彼岸花だ。

そういうぷりちゃんはどこか儚くて…

俺はぷりちゃんがしたいことがなにも分からなかった。

ちぐさ看守

ぷりちゃん?

ぷりっつ看守

ちぐ。俺みたいには…なるなよ。

ちぐさ看守

…?

ぷりっつ看守

…彼岸花の花言葉を知っているか?

ちぐさ看守

いえ…

ちぐさ看守

分かりません。

ぷりっつ看守

彼岸花の花言葉は…

ぷりっつ看守

「悲しき思い出」

ガシャン

ちぐさ看守

ぷりちゃん!?

ちぐさ看守

ぷり…ちゃん…。

後輩 看守

先輩…?

後輩 看守

まだキーホルダーと…刑務所…みてるんですか…?

ちぐさ看守

ポロッ

ちぐさ看守

ん?うん。

ちぐさ看守

頼んだ仕事やっててくれない?

後輩 看守

後輩 看守

はい。分かりました。

あの後、ぷりちゃんがなんで処刑台で自動的に死んでしまったか探すと

一回だけ使える自動装置があった。

ちぐさ看守

…ぷりちゃんは、今くらいの時期にあれをつくったんだろうな…

ちぐさ看守

…今の俺みたいに後輩がいて…

ちぐさ看守

ちぐさ看守

俺に隠れながら。

今の俺と同じ気持ちで。

ぷりっつ看守

りいぬくん…

ぷりっつ看守

すぐいくからね…

ちぐさ看守

ぷりちゃん…

ちぐさ看守

すぐいくからね…

俺もつくっていくだろう。処刑台自動装置を。

君が死んだ死に方で。

そして、どんどん継がれていくのだろうか。

小さな小さな悲しき思い出から。

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