澪
封印
された扉の前に立つ僕達。
しずか「さて、扉を開けるにはどうすればいいのかしら?」
僕「あの時と同じ呪文を唱えればいいんです。
「退魔封印!」
すると、封印札がピタッとはりつき、激しい光に包まれた。
やがて、その光が収まると、そこには何もなくなっていた。
しずか「これでもう大丈夫よ。でも、この封印もいつまで持つかしら? とにかく急ぎましょう。」
あきら「うわっ、なんやこれ? 階段がなくなってるやん。エレベーターも動いてへん。どないなってんねん。」
しずか「おそらく、これも罠の一つなのでしょう。私たちが上ってきた階段とは違う別のルートが用意されてるはずです。それを見つけなくてはなりません。」
僕「よし、じゃあみんなで探してみましょう。」
あきら「うん。でも、どこにあるんやろなぁ? まあええか。時間はまだたっぷりあるわけやし。気楽にいこうや。」
僕たちは歩き出した。
された扉の前に立つ僕達。
しずか「さて、扉を開けるにはどうすればいいのかしら?」
僕「あの時と同じ呪文を唱えればいいんです。
「退魔封印!」
すると、封印札がピタッとはりつき、激しい光に包まれた。
やがて、その光が収まると、そこには何もなくなっていた。
しずか「これでもう大丈夫よ。でも、この封印もいつまで持つかしら? とにかく急ぎましょう。」
あきら「うわっ、なんやこれ? 階段がなくなってるやん。エレベーターも動いてへん。どないなってんねん。」
しずか「おそらく、これも罠の一つなのでしょう。私たちが上ってきた階段とは違う別のルートが用意されてるはずです。それを見つけなくてはなりません。」
僕「よし、じゃあみんなで探してみましょう。」
あきら「うん。でも、どこにあるんやろなぁ? まあええか。時間はまだたっぷりあるわけやし。気楽にいこうや。」
僕たちは歩き出した。
澪
封印された部屋の扉の前で立ち尽くす主人公たち。
しずか「さて、どうしたものでしょうか?」
僕「やはりもう一度、封印するしかないんじゃないですか? このままだとまた復活するかも知れませんよ!」
しずか「でも、私にはその術がないのです。封印するための道具を持っていないんです。」
僕「えぇ!?じゃあ封印できないじゃないですか!!」
あきら「俺にもそんなもん持ってへんわ。困ったのう・・・」
しずか「いえ、これは私個人の考えですよ。ただ・・・」
僕「はい?」
しずか「あなたのその純粋な気持ちがあれば、きっと大丈夫よ。」
しずか「さて、そろそろ帰りましょうか。」
僕「はいっ!」
僕たちは車に乗り込む。
しずか「あきちゃん、今日はありがとう。とても楽しかったわ。」
あきら「わしこそ、ええもん見せてもらった。」
僕「あれ? あきさん、もう帰るんですか? もう少しゆっくりしたらどうですか? せっかく来たのですから。」
あきら「わしはこの辺で失礼
しずか「さて、どうしたものでしょうか?」
僕「やはりもう一度、封印するしかないんじゃないですか? このままだとまた復活するかも知れませんよ!」
しずか「でも、私にはその術がないのです。封印するための道具を持っていないんです。」
僕「えぇ!?じゃあ封印できないじゃないですか!!」
あきら「俺にもそんなもん持ってへんわ。困ったのう・・・」
しずか「いえ、これは私個人の考えですよ。ただ・・・」
僕「はい?」
しずか「あなたのその純粋な気持ちがあれば、きっと大丈夫よ。」
しずか「さて、そろそろ帰りましょうか。」
僕「はいっ!」
僕たちは車に乗り込む。
しずか「あきちゃん、今日はありがとう。とても楽しかったわ。」
あきら「わしこそ、ええもん見せてもらった。」
僕「あれ? あきさん、もう帰るんですか? もう少しゆっくりしたらどうですか? せっかく来たのですから。」
あきら「わしはこの辺で失礼
澪
封印された空間の扉を開きながら、しずかはつぶやく。
しずか「でも、私達は忘れないわ。どんなに時間がたっても、あなたのことをね。
さて、帰りましょうか。みなさんのもとへ!」
僕はその声を聞きながら、そっと涙を流す。
(完)
------
■後書き(おまけの話)
妖魔の一族との戦いの後、3人は家に帰ってきた。
しずかの部屋にて。
しずか「今日の戦いはよくがんばりましたね。」
僕「ありがとうございます。これでやっと、あの子と向き合えそうな気がします。」
しずか「あら、もう1つのプレゼントがありますよ?」
僕「はい?なんですか?」
すると突然、部屋の電気が落ち真っ暗になった。
そして僕の目の前には、白い布を被った何かが現れた。
しずか「じゃ~ん。サンタさんだよぉ~。」
僕「えぇ!? うわぁー、びっくりしました。これは驚きですよ。まさか本物のサンタクロースがいるとは思わなかった。」
しずか「私が今年も来ちゃいました。だってクリスマスイブだもん。
メリークリスマース!! パフッ!!」
僕「ははっ、相変わらず
しずか「でも、私達は忘れないわ。どんなに時間がたっても、あなたのことをね。
さて、帰りましょうか。みなさんのもとへ!」
僕はその声を聞きながら、そっと涙を流す。
(完)
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■後書き(おまけの話)
妖魔の一族との戦いの後、3人は家に帰ってきた。
しずかの部屋にて。
しずか「今日の戦いはよくがんばりましたね。」
僕「ありがとうございます。これでやっと、あの子と向き合えそうな気がします。」
しずか「あら、もう1つのプレゼントがありますよ?」
僕「はい?なんですか?」
すると突然、部屋の電気が落ち真っ暗になった。
そして僕の目の前には、白い布を被った何かが現れた。
しずか「じゃ~ん。サンタさんだよぉ~。」
僕「えぇ!? うわぁー、びっくりしました。これは驚きですよ。まさか本物のサンタクロースがいるとは思わなかった。」
しずか「私が今年も来ちゃいました。だってクリスマスイブだもん。
メリークリスマース!! パフッ!!」
僕「ははっ、相変わらず
澪
封印された壁に目をやる三人。
あきら「しかし、わしらの世代ではもう大丈夫やろな。」
しずか「えぇ。私たちのような能力者がきっと現れるはずよ。」
僕は、自分の能力を自覚したことで、新しい気持ちになっていた。
(僕にもできることはあるんだ)
と自信がついたのだ。
でも、「これからどうしよう?」という不安もあった。
僕「僕も皆さんのように超能力者になれるんでしょうか? 今はまだ何もできませんけど。」
しずか「あなたの能力は未知数だから、なんとも言えないわ。」
僕「そうですか・・・」
少し落ち込む僕。
あきら「まあまあ、焦らんことや。今はゆっくり休めばいいさ。」
僕「はい。ありがとうございます。」
しずか「あら? 誰か来ますよ!」
人影が近づいてきた。
僕「はい、その通りだと思います。」
しずか「でも、これから先どうなるのかしら?私たち人類が生き残るには、一体何が必要なんでしょうか?」
僕「・・・・わかりません。でも僕はこう思います。たとえ争いがあっても、それを乗り越えて生きていく強い意志を持つことだと思います。」
しずか「・・・いい答えですね。」
僕の胸に何か熱いものがこみ上げてきた。
すると、目の前がまぶしく光った。
気がつくとそこは、元の洞窟に戻っていた。
妖魔のカードはなくなっており、かわりに一枚の紙切れがあった。
そこには「楽しかったよ。ありがとう。
また遊ぼうね。
妖魔より」と書いてあった。
僕たちは洞窟を出て、地上に戻った。
そこには、たくさんの人がいて、みんなが歓声を上げていた。
そして、空を見上げると、そこには大きな虹が出ていた。
完 俺の名は「マサト」、28歳独身のサラリーマン。
今日も仕事を終え、家路へと急いでいるところだ。
電車に乗ってつり革につかまりながら窓の外を見ると、すっかり暗くなっていた。
あきら「しかし、わしらの世代ではもう大丈夫やろな。」
しずか「えぇ。私たちのような能力者がきっと現れるはずよ。」
僕は、自分の能力を自覚したことで、新しい気持ちになっていた。
(僕にもできることはあるんだ)
と自信がついたのだ。
でも、「これからどうしよう?」という不安もあった。
僕「僕も皆さんのように超能力者になれるんでしょうか? 今はまだ何もできませんけど。」
しずか「あなたの能力は未知数だから、なんとも言えないわ。」
僕「そうですか・・・」
少し落ち込む僕。
あきら「まあまあ、焦らんことや。今はゆっくり休めばいいさ。」
僕「はい。ありがとうございます。」
しずか「あら? 誰か来ますよ!」
人影が近づいてきた。
僕「はい、その通りだと思います。」
しずか「でも、これから先どうなるのかしら?私たち人類が生き残るには、一体何が必要なんでしょうか?」
僕「・・・・わかりません。でも僕はこう思います。たとえ争いがあっても、それを乗り越えて生きていく強い意志を持つことだと思います。」
しずか「・・・いい答えですね。」
僕の胸に何か熱いものがこみ上げてきた。
すると、目の前がまぶしく光った。
気がつくとそこは、元の洞窟に戻っていた。
妖魔のカードはなくなっており、かわりに一枚の紙切れがあった。
そこには「楽しかったよ。ありがとう。
また遊ぼうね。
妖魔より」と書いてあった。
僕たちは洞窟を出て、地上に戻った。
そこには、たくさんの人がいて、みんなが歓声を上げていた。
そして、空を見上げると、そこには大きな虹が出ていた。
完 俺の名は「マサト」、28歳独身のサラリーマン。
今日も仕事を終え、家路へと急いでいるところだ。
電車に乗ってつり革につかまりながら窓の外を見ると、すっかり暗くなっていた。
澪
封印された扉を見つめながら、僕はつぶやく。
僕「でも、希望があるはずです。人間にも妖魔のように優しい心を取り戻せる日がくるかもしれないという希望が!」
僕たちは、その後しばらく雑談をして過ごした後、帰宅することにした。
その時、急にあたりが暗くなった。
空を見ると厚い雲で覆われている。
雨が降り始めた。
ザァザァッ!! 僕たちが慌てて帰ろうとする時、雷鳴が鳴り響き稲妻が光った。
次の瞬間、僕の目の前には巨大な蛇がいた。
蛇の口は大きく裂けていた。
その口から赤い液体が滴っている。
あきら「あれが、あの有名な妖怪「血吸い大蛇」や。まさかこんなところに・・・」
蛇の目が赤く輝いている。
僕たちを獲物として見ているようだ。
血吸い大蛇「しかし、あの妖魔が復活するとは驚いたわい。ワシらも気を引き締めていこうではないか!」
僕の家にて 母さん「さすがね、息子よ! もう立派になって嬉しいわ♪ でもね、もっと強くならないとだめなの。なぜなら、これからの戦いはとても過酷だから。それに、お父さんにも会わせないといけないしね。」
僕「えぇ!? 父さんに会うのか??」
母さん「まあまあ、心配しないで大丈夫だよ。いい人だし、あなたの味方でもあるんだよ。」
翌日、僕は学校へ登校すると、クラスメイトたちはいつものように話しかけてきた。
「昨日は大変だったみたいだな。無事で何よりだ。」
「あれだけ強い妖怪が現れたのに、被害が少ない方なんだってね。」
「俺たちも何か協力できたらいいんだが・・・」
みんながいろいろ話してくれたおかげで、僕の気持ちは少し楽
僕「でも、希望があるはずです。人間にも妖魔のように優しい心を取り戻せる日がくるかもしれないという希望が!」
僕たちは、その後しばらく雑談をして過ごした後、帰宅することにした。
その時、急にあたりが暗くなった。
空を見ると厚い雲で覆われている。
雨が降り始めた。
ザァザァッ!! 僕たちが慌てて帰ろうとする時、雷鳴が鳴り響き稲妻が光った。
次の瞬間、僕の目の前には巨大な蛇がいた。
蛇の口は大きく裂けていた。
その口から赤い液体が滴っている。
あきら「あれが、あの有名な妖怪「血吸い大蛇」や。まさかこんなところに・・・」
蛇の目が赤く輝いている。
僕たちを獲物として見ているようだ。
血吸い大蛇「しかし、あの妖魔が復活するとは驚いたわい。ワシらも気を引き締めていこうではないか!」
僕の家にて 母さん「さすがね、息子よ! もう立派になって嬉しいわ♪ でもね、もっと強くならないとだめなの。なぜなら、これからの戦いはとても過酷だから。それに、お父さんにも会わせないといけないしね。」
僕「えぇ!? 父さんに会うのか??」
母さん「まあまあ、心配しないで大丈夫だよ。いい人だし、あなたの味方でもあるんだよ。」
翌日、僕は学校へ登校すると、クラスメイトたちはいつものように話しかけてきた。
「昨日は大変だったみたいだな。無事で何よりだ。」
「あれだけ強い妖怪が現れたのに、被害が少ない方なんだってね。」
「俺たちも何か協力できたらいいんだが・・・」
みんながいろいろ話してくれたおかげで、僕の気持ちは少し楽
澪
封印された部屋の扉を開くと、そこにはたくさんの子供たちがいた。
みんな親とはぐれて泣いているようだ。
僕は彼らを抱きしめた。
そして言った。
僕「もう大丈夫だよ。必ず君のお母さんやお父さんを探してあげるよ。だから心配しないでいいんだよ。安心してくれ。」
泣き止む子、抱き合う親子、嬉しくなって走り回る子供達、その光景を見てほっとする僕。
こうして僕の長い戦いが終わったのだ。
しかし、その時はまだ知らなかった。これから起こる恐ろしいことを・・・。
僕「うわあああっ
みんな親とはぐれて泣いているようだ。
僕は彼らを抱きしめた。
そして言った。
僕「もう大丈夫だよ。必ず君のお母さんやお父さんを探してあげるよ。だから心配しないでいいんだよ。安心してくれ。」
泣き止む子、抱き合う親子、嬉しくなって走り回る子供達、その光景を見てほっとする僕。
こうして僕の長い戦いが終わったのだ。
しかし、その時はまだ知らなかった。これから起こる恐ろしいことを・・・。
僕「うわあああっ
澪
封印されていた場所の壁が崩れ落ちていく。
崩れ落ちたところには小さな穴が開いていて、そこから太陽の光が差し込んでいた。
その光の中から一人の女の子が現れた。
その子は、白いワンピースを着ており、腰まで伸びた長い黒髪、透き通るような瞳、真っ白な肌をしている。
まるで妖精のような子である。
彼女は僕の方を見て言った。
しずか「しかし、あなたのその純粋な気持ちがあれば、きっと大丈夫ですよ。あなたには不思議な魅力があるんですもの。これからも、みんなのためにがんばりなさい!」
僕「はい、わかりました。ありがとうございます。」
しずか「それでは帰りましょうか。私の家に来ませんか?」
僕「えっ!? いいんですか? わ~嬉しいな。」
僕たちは彼女の家に向かった。
(つづく)
僕は彼女と一緒に帰ることにした。
崩れ落ちたところには小さな穴が開いていて、そこから太陽の光が差し込んでいた。
その光の中から一人の女の子が現れた。
その子は、白いワンピースを着ており、腰まで伸びた長い黒髪、透き通るような瞳、真っ白な肌をしている。
まるで妖精のような子である。
彼女は僕の方を見て言った。
しずか「しかし、あなたのその純粋な気持ちがあれば、きっと大丈夫ですよ。あなたには不思議な魅力があるんですもの。これからも、みんなのためにがんばりなさい!」
僕「はい、わかりました。ありがとうございます。」
しずか「それでは帰りましょうか。私の家に来ませんか?」
僕「えっ!? いいんですか? わ~嬉しいな。」
僕たちは彼女の家に向かった。
(つづく)
僕は彼女と一緒に帰ることにした。