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人形銀河の計画

12 - 役者であり赤ん坊

2022年11月13日

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ミーメルを説得する為には、まずミーメアを取り込む必要があると考えた一行は、彼女のいる場所を探すことに。
しかし探すまでもなく、ミーメルの方からやってきた。
彼女は、自分が死ぬことで世界のバランスが崩れることを危惧していたのだ。
だが、その心配はいらなかった。なぜならミーメルが死ねば、代わりにミラが入り込めるからだ。
ミーメルと入れ替わるように現れたのは、なんと魔王だった。
ミーメルと入れ替わりに出てきたのは、ミーメルが倒すべき宿敵であるはずの魔王。
なぜここにいるのかはわからないが、とにかく倒すしかない!
「ミーメル、今度こそ本当の決着を付けようじゃないか」
「えぇ。でもあなたを倒すのはこの私です」
「ふんっ、できるものならやってみるがいい」
戦闘開始!
「いくぞミーメル、『ダークネスソード!』」
ミーメルは魔王の闇属性魔法に対抗するべく、光属性魔法の奥義を放つ。
「この一撃を受けてみて下さい、『ホーリーレイ!!』」
光の槍を降らせる、広範囲攻撃だ。
「くそっ、こんなもので……」
「まだまだいきますよ、『ライトボール』!!」
今度は光の球を投げつける。
「ぐわぁ!! おのれ小娘め……」
「次はこれで終わりにしてあげます、『シャ

ミーメルには悪いが、ここで決着をつけることにした。
まず、全員に『光魔法耐性』を付与した上で、光の巫女であるエメリエラの力でミラの動きを止めることに決定する。
その隙にミーメルの中の闇だけを浄化するという作戦だ。
「ごめんね、ミーメル……」
「お姉ちゃんならきっと大丈夫だよ。私信じてる」
涙ながらに見つめ合う姉妹。そんな二人を見守る仲間たち。
「それじゃあ行くぞ! ミーメルのことは任せた!!」
「はい!!」
全員が返事をしたと同時に戦闘開始。
動きを止めている間に攻撃を当てればいいだけなので、それほど苦労はないはず……だったのだが。
エメの力を借りて動けるようになった

ミーメルは、もうすぐ消えてしまうかもしれない自分を救ってくれたレオニス達にお礼を言いたいと言い出す。
「でも私、どうやって喋ればいいのか分からない……」
そこで、ミーメルの口から出てきた言葉は意外なものだった。
「ありがとうございます。あなた達が来てくださらなかったら、今頃私達は死んでいたかもしれません」
ミーメルが敬語を使っていることに驚く一同。
「ミーメルじゃないみたいだけど、どういう事?」
「この子は、私が作り出したもう一人のミーメルです。私は、闇を抑えることができません……」
涙ながらに語るミーメルに、レオニス達は言葉を失う。だが、ここで諦めないのが冒険者というもの!
「だったら俺達がお前を守ってやるぜ!!」
「私達なら大丈夫だよ!」
「あなたは一人じゃないわ」
「一緒にがんばりましょ?」
「みんな……ありがとうございますっ!!!」
こうして、ミーメルを守るチームが結成された。
しかし、まだ問題は残っている。
ミーメルが闇を抑えられないということは、彼女の力が暴走すればとんでもないことになるということ。
それを知った上で、それでも守りたいと思うのか?
「当たり前じゃないか」
「もちろんです」
「ミーメルちゃんを見捨てたりなんかしないわ

ミーメルは意識を失い、再び深い眠りについた。
一方その頃、とある場所では……。
『ミーメリィィイ!!なんということをしてくれたのだぁあ!!』
「うるさいわね!今取り込み中なんだから黙ってなさい!!」
『そんなことは聞いておらん!!お前のせいでワシの計画は全てパーではないか!』
「計画なんて最初から破綻してたんじゃないの?」
『貴様っ……この小娘めぇえ!!!』アルゼストの声を聞きながら、一行は急いでミラを追いかけることにした。
※ここから先は会話文のみです
ミーメダ:『ここはどこ?』
アル:『ここは狭間の世界じゃ。ワシらは今、おぬしの心の中にいる』
ミ:『わたしのこころのなかぁ~? なんにもないよぉ~』
リヴ:『ミーメダさん、あなたにはこれから試練を受けていただきますわ』
ミ:『しれんぅ~?』
ルキ:『私達が無事に元の世界に

ミーメルの中に戻れば多少なりとも影響はあるが、それでもまだ死ぬほどではないとのこと。
しかしミーメルには戻る意思はないらしく、またミーメル自身も戻りたくても戻れないようだ。
ミーメルの中の闇を抑え込む役目をしていたアルゼストだが、その役割を放棄すると言う。
「僕は君たちを信じている。だから僕がいなくても大丈夫だと信じることにする」
彼はミーメルの元を離れ、一人で旅に出た。
残された4人はこれからのことを話し合う。
まずはアルゼストを追うべきかどうか。追えば、恐らく戦闘になるだろう。
そうなるとミーメルの命が危ないかもしれない。ミーメルとアルゼストの問題だし、自分達が首を突っ込むことでもないのではないか。
そんな感じで揉めていた時、ミーメルはとんでもないことを口にする。
「私、行かなきゃ!止めないと!」
「ミーメル、どこに行くつもり?」
「それは……」
答えられずにいるミーメル。しかし、もう時間が残されていないことは本人もわかっていたようだ。
「みんなには迷惑かけちゃったね……。ごめんなさい。でも私、どうしてもあいつを止めたいの。だからお願いします。一緒に来てくれませんか?」
「当たり前じゃないですか

ミーメルを助け出す方法はただ一つ。闇を打ち払うことだ。
その方法を伝授する為に、今度は黒猫のクロエが現れる。
「この子を助けるには、お前達が『光』となる必要がある。だが、光の魔法を使えばお前達は無事では済まない。それでも行くのか?」
選択肢は1つしかなかった。
一行は早速修行を始める。まずは基礎体力作りからだ。
ミーメルを救う方法を教えてくれたのは意外にもテトラだった。
「あたしね、子供の頃にサーカス団にいたんだ。その時、団長さんが教えてくれて……」
彼女の話によると、サーカス団員としての基礎訓練の中に、腕立て伏せ、腹筋運動などがあったそうだ。
「サーカスって結構ハードだからさ、体幹とか鍛えないとすぐにバテちゃうんだよ」
テトラの話を聞いて、他の面々も訓練メニューを追加することに。
「よし!今日はあたしも参加するわ!」
なんとテトラは特訓に参加すると言い出した。

ミーメルを救うためには、今すぐ魔王城へ行かねばならないようだ。
魔王城に辿り着いた一行は、まずはミーメルの説得を試みる。
だが、やはりと言うべきか、ミーメルは聞く耳を持たないどころか攻撃してきた。
ミーメルの攻撃をかわしながら説得を続けるレオニス達だったが、その最中、突然レオニスが苦しみ出す。
原因はミーメルではなく、ジークだった。
ミーメルの中にいるジークは、この世界に来る前、つまり前の世界での知り合いである。
しかも、その出会い方は最悪の部類に入るものだった。
実はレオニス達は、前の世界の人間なのだ。
ある日、いつものようにゲームをしていたレオニスの前に、突如謎の少女が現れる。それが今のミーメルだ。
ミーメルはその日を境に頻繁に現れるようになり、いつの間にか一緒に遊ぶようになったのだが……。
そんなある日、レオニスの家に遊びに来たミーメルが誤ってコントローラーを踏みつけてしまい、画面の中のキャラクターが大爆発。ミーメルの体はバラバラになって飛び散ってしまった。
幸いにも、すぐに救急隊員が到着してくれたおかげで助かったものの、その時の記憶が残っているせいで未だに悪夢として見るそうだ。
それを聞いたミーメルの心が大きく揺らぐ。
すると、今度はレオ

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