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恋より先に、忠誠を。

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恋より先に、忠誠を。

9 - 8,好きになったら、いけませんか?

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2025年07月10日

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8話目です!

nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 黈様体調不良注意⚠️

ご本人様には一切関係ございません!
苦手な方はback推奨!

では!

どうぞ!!

8 好きになったら、いけませんか?

みこと

……うぅ、なんだかまだだるいなあ……

休日明けの月曜日。

みことは、自室のベッドに沈み込んだまま、毛布を頭までかぶって呻いた。

昨日より熱は下がっていたが、倦怠感と頭のぼんやりした感じは抜けきらない。

そのとき、控えめなノックの音がして、すちが部屋に入ってきた。

すち

おはようございます、みこと様

すち

体温は測られましたか?

みこと

うん……さっき

みこと

37.4度

みこと

びみょー……

すち

平熱より少し高いですね

すち

本日は学校をお休みになり、ゆっくりお休み下さい

すちは静かに近づくと、氷嚢の入った冷たいタオルを額に乗せた。

その動きは自然で、どこか“いつもの朝”の延長のようだった。

みこと

……すっちー、朝からありがとうね

みこと

俺のためにわざわざ……

すち

とんでもございません

すち

主であるみこと様の体調は、俺にとって最優先事項ですから

丁寧な口調で答えるすちに、みことは一瞬目を伏せた。

──屋敷の中では、こうやって“主と執事”でいられる。

でも、だからこそ、どこかその関係が遠く感じる瞬間もあった。

みこと

なあ、すっちー

みこと

……もし、もし俺が“逆の立場”やったら、どうする?

すち

逆……ですか?

みこと

俺が執事で、すっちーが主やったらってこと

みこと

……たぶん、こんなに優しくできないと思う

照れ隠しのように笑いながらも、心の奥ではずっと気になっていた問いだった。

それに、すちは静かに──けれどまっすぐな声で応える。

すち

俺は、“優しい”からこうしている訳ではありません

みこと

……え?

すち

好きな人だから、です

みことの目が、すっと大きく見開かれる。

その一言は、主従という枠を越えて、まっすぐ胸の奥に突き刺さった。

みこと

……それって……ど、ど、どういう───

言葉の続きを飲み込んだのは、タイミング悪く響いたノックの音だった。

らん

みこと、調子どうだ?

扉が開いて、らんがトレイを手に入ってきた。

ふたりは慌てて距離を取り、無言のまま目を逸らす。

らん

……あれ?

らん

なんか、空気変じゃない?

らんの問いかけに、みことは毛布の中に潜り込んでごまかした。

一方、六奏学園の教室。

こさめ

みこにぃ、やっぱり今日は休みな感じ?

こさめが何気なく言うと、らんは頷いた。

らん

すちが朝連絡してきた

らん

まだ熱下がらなかったらしい

こさめ

ふふ、すちくん、ほんと過保護だよね

こさめ

みこにぃ、体力ある方なのに

そんなやり取りの傍らで、教室の後方からひそひそとした声が漏れた。

もぶ

らん先輩の推薦、コネじゃないの?

もぶ

執事が全部サポートしてるって聞いけど……

もぶ

え、やばくない?

もぶ

それってもう裏口レベルじゃん……

軽口まじりの噂話。

それがらんの耳にも、しっかり届いていた。

──別に、慣れてる。いつものことだ。

 ……でも、今日だけは、何故か少し胸に引っかかった。

そんな中、教室の扉の陰から覗いていたのは、いるまだった。

その目は静かに、けれど明確な怒りを秘めていた。

いるま

───不確かな情報で人を傷つけるのは、見苦しいですよ

姿を現し、噂をしていた生徒たちに一言だけ告げると、空気が一瞬で静まり返った。

生徒たちは気まずそうに目を逸らし、何事もなかったように席へ戻っていく。

らん

……お前、また“生徒A”の仕事超えてんぞ

らんが半ば呆れたように言うと、いるまはまっすぐに彼を見つめる。

いるま

申し訳ありません

いるま

しかし、俺には見過ごせませんでした

らん

……俺、嫌われてもへいきなんだけどな

いるま

俺は、らん様が理不尽に誤解されるのを、放っておけないんです

その言葉は、とても静かで、けれどらんの心の奥に深く届いた。

らん

……ほんと、お前って、時々ずるいな

いるま

光栄です

どちらともなく、微かに笑い合う。

誰もが知らないところで、ふたりの距離は少しずつ、近づいていた。

放課後。

屋敷のリビングに戻ったみことは、毛布にくるまりながら録画したバラエティ番組を観ていた。

そこに、すちが再びやってきた。

すち

みこと様

すち

こちら、お粥とアボカドです

みこと

アボカド!?

みこと

……俺、好きって言ってたっけ?

すち

言葉にはされてませんでしたが、冷蔵庫の在庫と購入頻度から推測しました

みこと

も〜……なんでも分かってるすっちー、ずるいなぁ

口をとがらせてみせるみことに、すちはふっと微笑む。

すち

ずるいのは、俺じゃなくて───

みこと

……なに?

みこと

続き言わんの?

すち

秘密です

からかうような口調に、みことは思わず顔を赤らめてソファに潜り込んだ。

みこと

もー、ほんま、すっちーなんて嫌いや……

すち

本気ですか?

みこと

……嘘やけど

短い会話の合間に、静けさが落ちる。

テレビの音だけが淡々と流れる中、みことはぽつりと呟いた。

みこと

……俺、すっちーのこと、好きかもしれん……

その声は小さくて、すちに届いたのかどうかもわからない。

けれど、彼の視線はただひとつ。

隣にいる主を、変わらず見守っていた。

第8話・了

おかえりなさい!!

次回!

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡90

では!

ばいばい!!

恋より先に、忠誠を。

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