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~決意の告白~
11月24日
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長い文化祭が終わった。
まだ高校生になって1年にも満たない。
そのはずなのに……
こんなに長く長く感じるとは。
吉田椿樹
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
花巻彩
もう高校1年の間に
高校生活詰め込んだんじゃないか
そんなレベルだ。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
花巻彩
花巻彩
花巻彩
まだ誰がやっただとかできてきてないし
怖くて想像すらしたくない。
花巻彩
吉田椿樹
俺らは特別功労賞というのを頂いた。
正直、複雑だけどまあ……
喜ぶべきことは喜ぶとしよう。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
勝手に買い物したことは怒られたし
それについては俺が全部悪いけど
大目に見てくれた。
普段の行いって大事だなと実感した……
吉田椿樹
吉田椿樹
花巻彩
吉田椿樹
吉田椿樹
花巻彩
吉田椿樹
え?どうゆうこと?
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
待って待って待って
いきなりすぎてパニック
吉田椿樹
花巻彩
ですよね、はい。
花巻彩
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
後悔……?
花巻彩
花巻彩
あ、そうか……花巻さんは
花凜と"付き合ってた"と思ってるのか
花巻彩
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
そんなことない。
寧ろ、こんなどうしもない俺に
好意を向けてくれたこと、嬉しい……
だけど
花巻彩
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
吉田椿樹
ずっと向き合ってこなかった。
自分の気持ちに嘘つくために
花凜まで巻き込んだ。
でももう……
逃げるのは、終わりしよう。
花巻彩
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
吉田椿樹
吉田椿樹
花巻彩
これは俺だけの問題じゃない。
花巻さんと向き合うことがイコール
自分と向き合うことになるわけじゃない。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
でも、そうしなきゃきっと後悔する。
花巻彩
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
花巻彩
花凜にも似たような注意された……
でもなんで花巻さん……
ふられる前提なんだ?
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
吉田椿樹
吉田椿樹
口に出してないよな!?
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
精一杯の告白だったんだ。
サラッと言ってすぐ立ち去ろうとしたのも
ずっと委員長と呼んでたのも……?
俺をおもって……?
俺だけが辛いわけじゃない……
わけじゃないけど……
吉田椿樹
吉田椿樹
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
吉田椿樹
俺の返事を聞いて帰ってく後ろ姿
吉田椿樹
痴情のもつれに巻き込まれたこともあった
吉田椿樹
吉田椿樹
そして、女の子に告白される度
あぁ……俺は男なんだ
自分が普通ではない現実に
胸が締め付けられたんだ。
吉田椿樹
吉田椿樹
本当は……
あの日見た時から
ただ、ただ……
花凜と友達になって
お互いの気持ちを理解し合いたかった
前に進みたかっただけなんだ。
花巻彩
吉田椿樹
吉田椿樹
花巻彩
吉田椿樹
吉田椿樹
関係ない花巻さんにぶちまけて
傷つけてなんて最低なんだろう。
どれだけ嫌な自分になれば気が済むんだ。
花巻彩
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
でも、ようやく認められた。
弱い自分も
好きな人のことも
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
なんで俺が泣いてんだよ……
意味わかんねえよ……
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻さんには良い人見つかるよとか
俺より良い人なんて沢山いるよとか
余計な言葉はいらない。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
いや、どこかでわかってた。
だから、目を背けてきたんだ。
逃げてたんだ。
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
告白してくれた子で初めて
少しだけど明るい後ろ姿を見れた
しっかりと受け止めてくれたんだな……
吉田椿樹
吉田椿樹
あれだけ人に知られるのが怖かったのに
咄嗟に話しちゃうとか……
俺も花凜みたく変われてるのかな
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
この恋に終止符を打つ。
~全てのピリオド~
11月24日
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時計の針を巻き戻せたら
どんな道を歩むんだろうか
遠回りしたからこそ
得られたものがあるなら
それを俺は宝物と呼ぶことしよう。
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さっき泣いたからか目と鼻がつんとする。
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
そう言ってマフラー巻いてくるかずは……
吉田椿樹
吉田椿樹
俺の好きな人である。
吉田椿樹
吉田椿樹
って言いつつ巻かれてるんだけど
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
気のせいかな……
一緒に帰んの待っててくれたのに
あんまり目が合わない気がする
吉田椿樹
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
あと、名前
何で呼んでくんないの?
吉田椿樹
吉田椿樹
やっぱり好きなんだよ。
でももう終わりにする。
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
吉田椿樹
このタイミングでそれ言う!?
空気は流石に読めるだろ!?
吉田椿樹
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
こっちは真剣に……
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
いつもそう
そうやってからかって
振り回されてばっかだし
ムカつくし……
でも
吉田椿樹
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
鈴木和雪
多分俺の顔はこの上ないくらい真っ赤で
泣きそう、てか泣いてるし
吉田椿樹
吉田椿樹
彼女いるのに最低なことしちゃったし
でももう今日はもう歯止めがきかなくて
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
言いたくない言葉までポロポロ溢れてくる
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
初めて見た
かずの驚くところ、焦るところ
それが今なんて、なんかやだ。
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
今もきっと1番は相川さんで
俺は何で2番目にしか過ぎないの?
そんな気持ちと涙が溢れてくる
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
俺は嘘をつくのが苦手だ
人生において最初で最後の小さな嘘
俺の大きな不安を抱えきれなくなって
壊れる前に自分で終わらせた
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
鈴木和雪
初めて知った告白の辛さ
失恋の痛み
ぐちゃぐちゃになったこの痛みは
どうすれば和らぐんだろう
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
本当は
吉田椿樹
吉田椿樹
恋なんて関係なく
かず唯一無二の存在であること。
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
あれ、いつの間に俺……
こんなにわがままになったんだっけ?
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
かずは優しい。
どうして欲しい言葉ばかりくれるんだよ
吉田椿樹
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
俺の瞳をまっすぐ見る眼差しは
眩しくて綺麗で嘘なんてひとつもない
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
それが答え
恋して
巻き込んで
嘘ついて
傷つけて
傷ついて
たどり着いたそれが
答え
吉田椿樹
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
鈴木和雪
遠回りしてもしなくても
変わらなかったのかな……
どっちにしろ紛れもない現実と
向き合った今日この頃
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
俺は初恋に幕を閉じた。
~不穏~
11月28日
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振り返り休みを経て
あたしたちは再び日常を……
いや、新たな日常を歩み始めた
相川純恋
平井花凜
鈴木和雪
鈴木和雪
はずだった。
平井花凜
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
平井花凜
鈴木和雪
あの日、椿樹から一言連絡があった。
早かれ遅かれ、告白するのだろうと
そして、話してくれるのを待っていた矢先
平井花凜
平井花凜
鈴木和雪
突然、花巻さんに秘密を打ち明けたいと
嘘だったと話したいと連絡がきた。
平井花凜
平井花凜
鈴木和雪
鈴木和雪
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
鈴木和雪
その時は時間がなかったのか
後で詳しく話すとだけ送られてきて
あたしはまあ時効かと思い了承した。
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
文化祭の件で初めてしっかり関わったけど
真面目で優しい子という印象だし
あたしも了承したわけだからいいんだけど
鈴木和雪
相川純恋
平井花凜
平井花凜
相川純恋
相川純恋
平井花凜
その上それを誰か見られていた
という悲しい事実が今日発覚した。
鈴木和雪
平井花凜
相川純恋
どこから広まったのかわからない
悪意ある噂はあたしの耳にも届いた。
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
今日は来ると椿樹の話題で持ち切りだった
"吉田椿樹は副委員長と浮気していた"
"それが原因で平井花凜と別れた"
"吉田椿樹は嘘つき"
"吉田椿樹は本当は男好きのゲイ"
なんてゆう……
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
誤解だって伝えたのに、皆半信半疑
あまりに"カップルしすぎた"せいかも
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
平井花凜
月一で提示される学校新聞の隣に……
つまり、計画的犯行ってわけね
最低すぎる……!
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
電話で少し泣いてたけど
これでやっと落ち着けるって
言えて良かったって
椿樹言ってたのに
平井花凜
平井花凜
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
花巻さんがいつ来るかわからないけど
どちらにしろ急がなきゃ……
平井花凜
平井花凜
相川純恋
傷つくこと避けられないの?
これ以上なんで傷つかなきゃいけないの?
今まで散々……
平井花凜
相川純恋
平井花凜
平井花凜
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椿樹とついた小さな嘘で
あたしは沢山救われた。
嘘で救われたなんて……
今度はあなたを救わなきゃ
次あなたを救えるのはきっと……
~あなたにだけ~
11月28日
___________________
壁は高い。
バレー部ともあって
より感じることが多い。
見えない壁があるのって
どんな景色の見え方するのかな?
___________________
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
吉田くんは風邪なんだよね……
元々喘息持ちって聞いたから
余計心配だわ
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
まあ心の整理はできたのね。
熱あってちょっと甘えん坊も入ってるし
まあいいか……
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
悔しい。
花凜にだって傷ついてほしくないのに
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
相川純恋
でも、私じゃこれ以上の方法
思い浮かばないし……
それに
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
相川純恋
これでも私は吉田くんを友人と思ってる
花凜の良き理解者であり
私にとってもいい刺激をくれた人。
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
相川純恋
同じ人を好きになったからこそ
私は誰より早く気づいてしまったのかな
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
ばかなんだよ
どいつもこいつも
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
それだけが悔しい……
でもずっと私の方がばか
吉田くんいなかったら私は
告白すらしなかったかも
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
相川純恋
私達が両想い同士付き合えて
平穏な日常を送れてるのは
当たり前じゃない。
相川純恋
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
相川純恋
こぼしてしまった愚痴は
取り返しがつかない。
和雪だから……
和雪にしか言えないこと。
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
和雪を目で追いかけるようになって
私と同じで和雪を見てる人を知った。
相川純恋
相川純恋
相川純恋
関係性を崩すことや
1度振ってしまった後ろめたさが
ずっと足かせとなっていた。
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
見栄やプライドの塊でもある私
それを捨てて飛び込みたくなったのも
好きにさせたのも全部和雪だけど
告白するバネになったのは吉田くん
相川純恋
相川純恋
相川純恋
不安でも何ででも
好きならちゃんと捕まえてなきゃ
好きでいてくれることにあぐらかいて
有難い幸せを自分で逃すなんて……
鈴木和雪
鈴木和雪
そんなことしたら
大事な親友を更に傷つけてしまうから
だから、私はもう迷わない。
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
あなたを、愛を離さない。