狂ってるから迎えに来てよ｡

元々､性格が明るい方ではなかった｡

ひとりで過ごしている方が 気が楽だったし｡

面倒な関係は嫌いだ｡

ひとりで居れば､なにも面倒じゃない｡

顔色を伺う必要も無いし､ 何かに振り回される心配もない｡

でも､その日は少し…違くて｡

自分なら､嫌だから…｡

だから傷つく前に､ 教えてあげたかっただけなのに｡

瞬く間に､校内に広まった噂｡

『女子のストーカーをしている｡』

なんでこうなっちゃったんだ…｡

人の噂も､七十五日…なんて言うけど｡

日にちが経って､新しい話が広まって｡

また変わって､また七十五日｡

終わらない､七十五日｡

まだまだ続く､七十五日｡

終わらせるには､これしかない｡

学、校…？

あれは…同じクラス、のｯ

葬…式､

母さん、ｯ？

その時､初めて気づいた｡

自分の事ばっかり､考えてたって｡

友達の､一生懸命な笑みに向かって｡

俺は…｡

次回＿ねぇ､