猛 毒 の 化 か し 合 い - 0 1
表があれば裏もある
それは世の中の条理であり 、 当たり前のこと
神を信ずる者もいれば 、 神を殺す者もいる
それが 普通の世界で 過ごすことを選んだ 人々の話 。
☎️:プルルルル …
部屋に鳴る固定電話の音 、 2コール程して 受話器を取る 。
会話をした後 、 何かにサインをするようにして 通話を終える
: アオセヒナ : 始末屋 ・ 交渉及び殺傷班
そう言って 銀髪の男は 白の狐耳を持った 者に 書類らしきものを渡す 。
: ココンヤクモ : 始末屋 ・ 交渉及び暗殺班
紙を受けとった 夜雲と呼ばれた青年は 、1人の少女に何か 書類を見せながら送り出した 。
: アマツカウル : 始末屋・交渉及び殺傷班
送り出された少女が 扉から顔を出し、 「 掃除屋 」 に 連絡をするか否かを問う
2人の青年が頷くと 、 再度音を立てずに 部屋から 出ていく 。
入れ替わりのように 眼鏡を掛けた女性が まっすぐ 書類を持って歩いてくる 。
: スイサイシグレ : 情報屋 ・ 収集及び交渉班
: カフユカイラ : 始末屋 ・ 交渉及び暗殺班
和かに笑って 案内される部屋に足を進めようとする
そうすると 、 背後から 先ほどと同じく 狐の声が聞こえるだろう
先輩 、 と 称される人物について 2人が問う 。 隣を歩いていた 紫髪の少女も 気になるようで 。
くすりと狡い笑みを浮かべる 女性を見て 、 諦めたように 2人は苦笑いする 。
本当に残念そうな顔をして 、 2人の女性は 歩いて奥の部屋の戸を開けて 中に入っていく 。
少しその背中を眺めた後 、 また 固定電話が声を上げるまで カチ〃と キーボードの 音が鳴る 。
: 都内某所 __
💥 : パァッン
醜い断末魔と共に 赤黒い液体が 壁に跳ね返る 、
それがまるで その者が生きた証拠であるように 。
嘆きの言葉を 聞こえないものとしているかのような顔をして、 額を撃ち抜いた 女性は
本当に 汚らわしいものを取り除くように 顔に跳ね返った ノイズとも言える血を 拭う 。
: アイカワセセラ : 始末屋 ・ 拷問及び殺傷班
「 だから馬鹿は嫌いなんだよ 、 」 と 溢すように呟く 。
通常の生活を送っていれば 見ることのないであろう 黒く汚れた器具達 。
それが何よりの この始末屋 … 「 Nursery 」 の 凶暴性の証である 。
… 少しして 、 重い拷問室の扉が開く 。
黒髪の少女が 「 どうだった 、 」 と聞きながら 目の前の惨状を 驚くでもなく 、 面倒くさそうに 見る
:アリマミコ :始末屋・拷問及び殺傷班
そう言いながら 、 切れ端が赤く染まった 調書を読む 。
そう言いながら 、 来世はマシに生まれなよと言って
既に 肉の傀儡となった 死人の頭を蹴る 。
忙しないビルの一角 、 ただ一つ高貴で静かな部屋 。
:ヤカタピム :掃除屋・護衛及び掃除班
:ハナサキオトハ :掃除屋・交渉班
紫髪の 少女とも言える 、 少年とも言える幼き顔が
うう、と茶髪の 少年のような少女のような人物に泣きついている
なんて ヒモ顔負けの 可愛らしい 強請りで ギャンブルに誘う 。
一応交流の場だからいいかぁ、なんて返事しながら その場所に向かう準備をする 。
仲間数人にも声をかけ 、 何やら誰かに電話をしたようで 。
準備ができたのか 、 車呼んだから行こ 、 なんて言いながら 静かで美しい部屋を出る 。
素敵な音楽と 、 美しく輝く人々
それもまた 、 汚らしいものに見えてしまうのが 彼ら ・ 彼女らである 。
…少しパーティー擬きのような 賭け事が続いたところで 、 耳障りな高音の叫びが耳を貫く 。
そう言って 一見誰もが振り向くような容姿を持つ美少女は
この空間で最も高貴と言われる人物の脳天に銃を突きつけている 。
:キサラギハナ :始末屋・殺傷班
桃色の髪をした少女もまた 、 周りに向けて銃を構えている
そんな 「 茶番劇 」 を 楽しみながら 、 1人の血液が 飛ぶ
また 甲高い声が聞こえたかと思えば 、 数分後には 静かになった 。
もちろん 、 生きている人間は 仲間しか居なくとも 。
:キサラギユキト :始末屋・暗殺班
不満気に 銃を片付けながら 、 周りの 死体を面倒くさそうに 蹴飛ばして退ける 。
そう言いながら 赤い水滴一つつけない髪を揺らして にっこりと笑いかける 。
そう言って 小さな体を抱きしめるために走らせる 。
ここだけ切り取れば 、 美しく儚く 、 楽しげな光景である
その足元に 人 、 人ですら無いような 残骸が落ちていなければ 。
茶髪の人物が 手を叩くと 、 数人の仲間のような下っ端が 死体を慣れた手つきで片付ける 。
にっこりと笑って 、 「 交流の場 」 を 終える 。
この光景こそ 、 先ほどよりも美しく 、 輝いている景色なのだろう 。
誰もいなくなった 広いホールで 、 お茶会なんてしたいねなんて 話している 。
先程まで 生きていたものがいたことを知らないように 、 知っているはずなのに 。
私たちは 、 幸せだ
コメント
23件
わぁ…!わ、私出てる!嬉しいです! っていうか本当にクオリティが高くて凄いです! 他の皆様の絡みも見れて満足です!((
ほんっとに クオリティ高すぎる 〜〜〜 😖😖😖💘 たくさん お話二出してもらえて幸せ 😘