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猛 毒 の 化 か し 合 い - 0 1

表があれば裏もある

それは世の中の条理であり 、 当たり前のこと

神を信ずる者もいれば 、 神を殺す者もいる

それが 普通の世界で 過ごすことを選んだ 人々の話 。

☎️:プルルルル …

部屋に鳴る固定電話の音 、 2コール程して 受話器を取る 。

会話をした後 、 何かにサインをするようにして 通話を終える

夜雲 〜 、 仕事

: アオセヒナ : 始末屋 ・ 交渉及び殺傷班

そう言って 銀髪の男は 白の狐耳を持った 者に 書類らしきものを渡す 。

んぇ 、 … また ✖︎ ✖︎ さんとこか

: ココンヤクモ : 始末屋 ・ 交渉及び暗殺班

紙を受けとった 夜雲と呼ばれた青年は 、1人の少女に何か 書類を見せながら送り出した 。

掃除屋さんにも 委託しておこうか、

: アマツカウル : 始末屋・交渉及び殺傷班

送り出された少女が 扉から顔を出し、 「 掃除屋 」 に 連絡をするか否かを問う

2人の青年が頷くと 、 再度音を立てずに 部屋から 出ていく 。

入れ替わりのように 眼鏡を掛けた女性が まっすぐ 書類を持って歩いてくる 。

お久しぶりです 、 契約金の明細について お話がありまして …

: スイサイシグレ : 情報屋 ・ 収集及び交渉班

あゝ 、 じゃあ … カイラ

は〜い、お話聞くね

: カフユカイラ : 始末屋 ・ 交渉及び暗殺班

お久しぶりです カイラさん 、 よろしくお願いしますね

和かに笑って 案内される部屋に足を進めようとする

そうすると 、 背後から 先ほどと同じく 狐の声が聞こえるだろう

そう言えば 水彩 、 先輩は?

そだね ~ 、 最近見ないや

先輩 、 と 称される人物について 2人が問う 。 隣を歩いていた 紫髪の少女も 気になるようで 。

天国さん達は とある任務についていまして …

… どうしても気になるようでしたら 、 契約金を上乗せしておきますね

くすりと狡い笑みを浮かべる 女性を見て 、 諦めたように 2人は苦笑いする 。

いいや、お断りしとく

あら、残念ですね … それでは

本当に残念そうな顔をして 、 2人の女性は 歩いて奥の部屋の戸を開けて 中に入っていく 。

少しその背中を眺めた後 、 また 固定電話が声を上げるまで カチ〃と キーボードの 音が鳴る 。

: 都内某所 __

いッ 、 いやだ‼︎ 頼む 、 見逃して ___ ッ

💥 : パァッン

醜い断末魔と共に 赤黒い液体が 壁に跳ね返る 、

それがまるで その者が生きた証拠であるように 。

嘆きの言葉を 聞こえないものとしているかのような顔をして、 額を撃ち抜いた 女性は

本当に 汚らわしいものを取り除くように 顔に跳ね返った ノイズとも言える血を 拭う 。

はぁ … 碌にいい情報なかった

: アイカワセセラ : 始末屋 ・ 拷問及び殺傷班

「 だから馬鹿は嫌いなんだよ 、 」 と 溢すように呟く 。

通常の生活を送っていれば 見ることのないであろう 黒く汚れた器具達 。

それが何よりの この始末屋 … 「 Nursery 」 の 凶暴性の証である 。

… 少しして 、 重い拷問室の扉が開く 。

黒髪の少女が 「 どうだった 、 」 と聞きながら 目の前の惨状を 驚くでもなく 、 面倒くさそうに 見る

また殺してるじゃん ‼︎ 掃除依頼するのも 金かかるんですけど ‼︎

:アリマミコ :始末屋・拷問及び殺傷班

拷問班なんだから いい加減に 力加減覚えよ

無理 、 だって 馬鹿多いし

それに みこだって よくやんじゃん 、 ムカついたとか言って

それはいいんです~ … んで 何ゲットできた?

そう言いながら 、 切れ端が赤く染まった 調書を読む 。

碌なの無いよ ~ 、 強いて言うなら ネズミの支部一個

まぁ 下っ端だし 充分じゃね 、 夜雲に 伝えとこ

そう言いながら 、 来世はマシに生まれなよと言って

既に 肉の傀儡となった 死人の頭を蹴る 。

忙しないビルの一角 、 ただ一つ高貴で静かな部屋 。

おとはぁぁ 、 負けちゃった …

:ヤカタピム :掃除屋・護衛及び掃除班

んも ~ 、 ギャンブルなんてやるからだよ

:ハナサキオトハ :掃除屋・交渉班

紫髪の 少女とも言える 、 少年とも言える幼き顔が

うう、と茶髪の 少年のような少女のような人物に泣きついている

負け金取り戻すから いっしょにいこぉ 、

なんて ヒモ顔負けの 可愛らしい 強請りで ギャンブルに誘う 。

一応交流の場だからいいかぁ、なんて返事しながら その場所に向かう準備をする 。

仲間数人にも声をかけ 、 何やら誰かに電話をしたようで 。

準備ができたのか 、 車呼んだから行こ 、 なんて言いながら 静かで美しい部屋を出る 。

素敵な音楽と 、 美しく輝く人々

それもまた 、 汚らしいものに見えてしまうのが 彼ら ・ 彼女らである 。

…少しパーティー擬きのような 賭け事が続いたところで 、 耳障りな高音の叫びが耳を貫く 。

動かないでください 、 1人でも通報する素振りを見せたら殺します

そう言って 一見誰もが振り向くような容姿を持つ美少女は

この空間で最も高貴と言われる人物の脳天に銃を突きつけている 。

:キサラギハナ :始末屋・殺傷班

桃色の髪をした少女もまた 、 周りに向けて銃を構えている

そんな 「 茶番劇 」 を 楽しみながら 、 1人の血液が 飛ぶ

また 甲高い声が聞こえたかと思えば 、 数分後には 静かになった 。

もちろん 、 生きている人間は 仲間しか居なくとも 。

なァ 、 こんなことしなくても最初から ぶっ放せば良く無い ?

:キサラギユキト :始末屋・暗殺班

不満気に 銃を片付けながら 、 周りの 死体を面倒くさそうに 蹴飛ばして退ける 。

一応建前として いるんだよ … 終わったよ ぴむちゃん

そう言いながら 赤い水滴一つつけない髪を揺らして にっこりと笑いかける 。

うるぅ ~ ‼︎ ありがとぉ ‼︎

そう言って 小さな体を抱きしめるために走らせる 。

ここだけ切り取れば 、 美しく儚く 、 楽しげな光景である

その足元に 人 、 人ですら無いような 残骸が落ちていなければ 。

ありがとうございます っ 、 お掃除は請け負いますね ~

茶髪の人物が 手を叩くと 、 数人の仲間のような下っ端が 死体を慣れた手つきで片付ける 。

ん〜ん 、 またお仕事ください !

にっこりと笑って 、 「 交流の場 」 を 終える 。

この光景こそ 、 先ほどよりも美しく 、 輝いている景色なのだろう 。

誰もいなくなった 広いホールで 、 お茶会なんてしたいねなんて 話している 。

先程まで 生きていたものがいたことを知らないように 、 知っているはずなのに 。

私たちは 、 幸せだ

この作品はいかがでしたか?

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コメント

23

ユーザー
ユーザー

わぁ…!わ、私出てる!嬉しいです! っていうか本当にクオリティが高くて凄いです! 他の皆様の絡みも見れて満足です!((

ユーザー

ほんっとに クオリティ高すぎる 〜〜〜 😖😖😖💘 たくさん お話二出してもらえて幸せ 😘

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