今度は
僕の番だ
光の想いに 答えたい
光に相応しい人に なりたい
今は 心からそう思える…
そして 僕たちは
たくさんの時間を 過ごした
ーお正月ー
堺 涼太
高橋 光
高橋 光
会えて嬉しい…
椎名 守
椎名 守
僕たちは
相変わらず、 守の家で会っている
この冬
守は地元に 帰らなかった
堺 涼太
手に持っている
誰かさんからの 年賀状のせいだろう
堺 涼太
堺 涼太
椎名 守
高橋 光
桜井、ですか?
堺 涼太
なんで 光が知ってるんだろう?
守がジロリとにらむので
僕は、慌てて 首を横にふった
高橋 光
高橋 光
光の話では
桜井美亜は
守との 約束を信じて
今は勉強一筋だそうだ
椎名 守
堺 涼太
椎名 守
一人だからな
椎名 守
椎名 守
安心した…
堺 涼太
堺 涼太
書いてるの?
隙を見て 守の手から
年賀状を取り上げた
堺 涼太
堺 涼太
期待とは裏腹に
年賀状には一言
「成人式で会えるのを 待っています」
とだけ
高橋 光
かすれてる…
高橋 光
高橋 光
高橋 光
椎名 守
椎名 守
高橋 光
高橋 光
椎名 守
堺 涼太
守が持ってきた 冷却スプレーを渡すと
光は 例の年賀状に振りかけた
椎名 守
何を!
高橋 光
そこには…
隠れていた文字が
『本当は早く会いたい』
椎名 守
椎名 守
高橋 光
堺 涼太
彼女なら
僕のこの
汚れきった感情を
ぶち壊してくれる気がする
堺 涼太
高橋 光
椎名 守
堺 涼太
ないよ…?