乃絵
ふぅ・・・今日の分は、上出来、かな。
乃絵
やっぱり。良かった、いいね、結構ついてる
絵を描いて、投稿して、いいねが着くのが、昔は歓喜だった。
でも今は、随分変わっちゃた。いいねが着くことが、安堵に変わっていった。
乃絵
とりあえず、こっちの絵はサークル用だし、聖に送っておこう。
乃絵
乃絵
『今日の画像は一応これ』っと・・・
聖
『うん。上出来だよ。やっぱ、乃絵、繊細な絵が上手だよね。』
聖
『私も、もっと頑張らなきゃ
ごめんね、新曲送れてるの、私の作詞がうまくいかないだけなのに・・・』
乃絵
『そんなに重く背負わなくていいよ。』
聖
『ありがとう。でも、責任は感じておかなくちゃだから。
私、作詞に集中したいから、ちょっとチャットにも、ラインにもあんまり来なくなるかも。』
乃絵
『そう。別にいいよ。』
乃絵
・・・本当に、いなくなっちゃた。
乃絵
そっか。聖は私と違ってちゃんと学校もあるし、あんまり出来る時間、ないんだよね・・・
乃絵
はぁ・・・チャット、か・・・私、いってないから関わり、ないんだよな・・・
乃絵
聖はleyだって分かってるけど、他の、音って子と、Heartってこの子とは全然知らないし
乃絵
このサークルでやっていくんだったら、少しはこの二人の事、知らなきゃだよね・・・
乃絵
でも私・・・聖以外と、なんて・・・
乃絵
はぁ・・・何?
クラスメイト
だから、少しは手伝ってよ
乃絵
なんで?私はするとかいってないし。
勝手にはじめたのはそっちでしょ?
乃絵
私には何も言ってないのに。
話しすら聞いてないのに
乃絵
突然しろ、って言われても、納得出来ないんだけど?
クラスメイト
それでも何も聞こうとしなかったじゃん!
乃絵
だから何?
何も知らなかったんだって。
それなのに何か言えって?
私の予定も知らないのに、今からしろって言われても、何もしなかった。
だってその日は、塾がすぐあったし、ずる休みなんて出来なかったから。
クラスメイト
______
乃絵
何も言い返さないじゃん。
それに、私の予定聞いてこなかったあんたらが一番悪いじゃん。
乃絵
私はあんた達みたいな暇人じゃないの。どいて
クラスメイト
ちょっ・・・!私達だってせっかくの時間割いてるんだよ!
乃絵
(塾だから、仕方ないじゃん。)
乃絵
・・・
勉強だって、塾で毎日のように習ってたから、学校のは全然簡単で。
お母さん
乃絵!
いつも、お母さんの怒鳴り声が、聞こえていた_____
でも、もう何もしたくなくて、動かなくて、同じなかった
乃絵
(どうせまた、結局は学校行けって言うんだから・・・)
乃絵
(なんで、行かなきゃならないの?お母さんだって・・・)
お母さん
乃絵は秀才だから、学校なんかに時間割かなくて大丈夫何じゃないかしら?
乃絵
え?
お母さん
お母さん、知ってるよ。
この頃友達と上手くいってないんでしょ?
乃絵
それは・・・
お母さん
だから、行っても無駄でしょ?
乃絵
あ・・・
お母さん
心配しなくて大丈夫よ?
乃絵
・・・ううん。学校は、塾で習わない仕方もあるから、行ってた方が・・・もっと・・・
お母さん
そう。まぁ、乃絵の事だから、大丈夫だとは思うわ。
乃絵
うん。お母さん、私を信じて
お母さん
えぇ。もちろんよ
それに、お母さんが私を信じてくれるだけで、それだけで十分だった。
聖
不在着信
乃絵
あれ?いつのまに・・・気付かなかった_____
乃絵
今度、電話かけてみようかな。
乃絵
電話なんて、久しぶりだけど_____あ、
乃絵
(やっぱり、聖、迷惑してるよね?)
乃絵
(チャットも、私とのラインもあるし____)
乃絵
(それになにより、私が送った絵の画像、みんなにラインで送り回すのは大変だよね・・・)
乃絵
(それってやっぱり、私がチャットに行った方が・・・)
乃絵
ううん。私が正体を現せば、みんなきっとどこかに消えちゃう
乃絵
そうなるのは、意地でも嫌
乃絵
・・・まぁこんなこと、今考えてても変えられないけどね。
乃絵
あ・・・私達の事?
乃絵
あ・・・やっぱり、いつも通り、あの幼なじみ二人・・・
乃絵
確かに、leyの作詞・作曲は凄い心に刺さる感じがあるし、
乃絵
Heartの歌声も、心にくる。
乃絵
やっぱりあの二人、凄いよ。
乃絵
それに・・・音の動画師てしての役割が、何だろう・・・素敵、なんだよな。
あれ?
乃絵
Enoって・・・もしかして、私の事?
乃絵
あ・・・このサイト、ほとんどが私の事・・・凄いな
乃絵
こんなに褒められるだけで・・・あれ?
乃絵
喜ぶ・・・のに、なんで?
乃絵
喜んでるのに・・・なんで、安堵、するの?