一覧ページ

君と作る思い出━━━。

第1話 - 君と出会えた奇跡

1,202

2023年12月05日

#iris

#夢小説

#コメディ

#感動系

#💎🐇

#病弱

あま🍬@低浮

主

感動系読み切り作品！

主

うん、長く作りたい…

主

てか感動系バチくそ久しぶりかも！！

主

みんなの胸に刺さるようなお話になればいいなと思います！

主

サムネはプリントちゃんに書いてもらいました！

主

天才かなにかですね（？）

主

この作品の主人公は

主

🐇くん、💎くんです！

主

簡単な設定！

🐇　余命は1年と言われている重い病気にかかってる 12歳 💎　🐇と病院で出会った 2週間だけ喘息で入院している 🐇が余命1年なことは知っている 12歳

主

設定だけでも重そうですね☆

主

てかさ、このストーリー考えてたら

主

までぃでちょっと泣いたんだがw

主

ではSTART！

初兎視点

いつもどうりのこの病院生活

友達もいない、そんなつまらない生活だった

でもある日、君と出会ったんだ

それがいむくん━━━。

君と出会えてからは毎日が眩しくなって

楽しくてたまらなかった

でもこんな生活も

あと少しで

終わってしまうんだ

第一章　君との出会い

朝

初兎

…はぁ

初兎

（あと1年か…）

初兎

（悲しいとか、もうないな）

初兎

（居なくなっても誰かが悲しむ訳でもない）

初兎

（1年なんてあっという間なのに）

初兎

（まぁ、別にいいか…）

初兎

（これが僕の運命だから）

初兎

（“仕方がない”んだ）

初兎

（ちょっと今調子いいから…病院ウロチョロしよ）

院内図書室

初兎

（久しぶりに来たな…）

初兎

（最近は調子良くないから出てなかったし）

初兎

（にしても誰もいないな）

初兎

（まぁいいか）

初兎

ｽﾄﾝｯ（座る）

初兎

ﾍﾟﾗｯ…（ページをめくる）

ほとけ

こんにちはっ！

初兎

…？！

初兎

（え、急に、だだだ、誰？）

ほとけ

初めましてっ

ほとけ

ほとけっていいます！

初兎

あ、ほとけくん…？

初兎

よろしくな…？

ほとけ

いむくんってよんで！

初兎

いむくん…？分かった

ほとけ

君の名前はなんて言うの？

初兎

初兎…

ほとけ

初兎ちゃんかぁー！

ほとけ

よろしくね！

初兎

よろしく…！

ほとけ

隣、座っていい？

初兎

うん

ほとけ

ｽﾄﾝｯ（座る）

ほとけ

ねね、初兎ちゃんって何で病院にいるの？

ほとけ

怪我？喘息？

初兎

いや、違うよ

初兎

…生まれつき、病気でさ

初兎

…もうあと一年しか生きられへん

ほとけ

い、一年…？！

初兎

そういういむくんは？

ほとけ

僕は喘息だけど、もう元気なんだ！

初兎

そっか

初兎

最近、調子悪くてさ

初兎

高熱続くし吐き気もするし息も上手くいかないし

初兎

余命一年とか言われてるけど…笑

初兎

もう…そろそろﾀﾋんでしまいそう

ほとけ

そんな…

ほとけ

初兎ちゃんは…悲しくないの…？

ほとけ

後ちょっとしか生きられないのに…

初兎

これが僕の運命やから

初兎

…仕方がないねん…な

ほとけ

なら、あと初兎ちゃんが生きれるのはあと少しだけど…

ほとけ

僕と一緒に思い出作ろうよ！

初兎

思い出かぁ…！

ほとけ

初兎ちゃんはどんな楽しい思い出がある？(*^^*)

初兎

…生まれて病院しか見たことないわ笑

初兎

ごめんな…？

ほとけ

うんん！

ほとけ

僕と初兎ちゃんで1から思い出作ろう！

初兎

…うん！

そんないむくんとの出会いだった

あれから数時間、いむくんと喋った

初兎

あ、僕おすすめの所あるで！

ほとけ

どこどこ〜？✨

ほとけ

行きたい！✨

初兎

行こか！

病院の屋上

初兎

ここから見る景色、めっちゃ綺麗やねん

ほとけ

ほんとだぁ…✨

ほとけ

凄い！

初兎

やろ？笑

初兎

…久しぶりに見たな

ほとけ

最後、いつ見たの？

初兎

1年前とかかな

ほとけ

じゃ、じゃあさ…

ほとけ

1年前からずっと調子悪いの？！

初兎

そやで？

ほとけ

え…

ほとけ

（1年間も…？）

ほとけ

（そんなの、僕なら耐えられない…）

初兎

あ、そろそろお昼の時間かも

ほとけ

あ、確かに！

ほとけ

…ねぇねぇ、お昼も遊べる…？

初兎

暇やし、遊べるで〜

ほとけ

なら、遊ぼうよ！✨

初兎

うん！

ほとけ

ねね、初兎ちゃんはどこの病棟にいるの？

ほとけ

普通の小児科？

初兎

普通の小児科の隣の

初兎

重い病気にかかってる子供がいる所にいる！

ほとけ

そっかぁ…

ほとけ

僕は小児科なんだ〜！

初兎

そうなんや〜

初兎

…いいな

ほとけ

え？

初兎

うんん、なんでもないでw

ほとけ

じゃあ〜、１時に屋上に来よ！

初兎

分かった！

初兎

じゃ、僕の棟はこっちからの方が近いから

初兎

ばいばーい！

ほとけ

ばいばぁーい！！

初兎の病室

初兎

楽しかったなぁー✨

初兎

（いむくんと出えて良かった）

初兎

（1時になったらすぐ屋上向かお）

そんな毎日が続いた

大好きないむくんと居れて

幸せだった

…でもいむくんは退院してしまった

…そんなの当たり前なことは知ってる

病院の屋上

初兎

…はぁ

初兎

（いむくん…会いたいなぁ）

初兎

（いむくんは今頃、あの小学校にいるんやろな…）

初兎

（泣きたいっ…）

初兎

いむく…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎

会いたいよっﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎

（もう会えないのかな）

初兎

（結局最期も1人で終わるのかな）

初兎

（いむくんとの思い出…）

初兎

（忘れないよ…）

初兎視点

あれからの生活は

また平凡になってしまった

本当につまらない毎日だった

いむくんに会いたいという気持ちだけが加速する

会えるわけないのに

願ってしまう自分がいるんだ

第2章　お見舞い

初兎の病室

初兎

…ｽｰｽｰｽｰ

ほとけ

ﾊﾞﾀﾝｯ

初兎

ふぇ？！

初兎

（誰？！）

ほとけ

初兎ちゃん♪

初兎

…いむくん！？

ほとけ

久しぶり〜！

ほとけ

ｷﾞｭｯ（初兎に抱きつく）

初兎

いむくんっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

初兎ちゃん？！

初兎

僕、また1人になったから寂しかった…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

よしよし…（頭を撫でる）

ほとけ

また僕と思い出作ろうね！

ほとけ

絶対に、また来るから！

初兎

うん、約束…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

ほとけ

（来るタイミングを逃してしまうと）

ほとけ

（初兎ちゃんが居なくなってしまう気がした）

ほとけ

（定期的に来ないと、いつか初兎ちゃんは…）

初兎

そろそろ行くん…？

ほとけ

うんん、まだいるよ

ほとけ

この前みたいに喋ろ！

初兎

うん！！✨

あれからまたいむくんと喋った

その時間は幸せだった

いむくんと過ごせる時間の全てが

幸せだから

ほとけ

あ、そろそろ行かないと…

初兎

行っちゃうかぁ…笑

ほとけ

うん…

ほとけ

初兎ちゃんは学校、あるの？

初兎

院内学級ならあるけど…

初兎

…体調悪いからそこまで行けてないんよな…

ほとけ

行って見たら楽しいかも！

ほとけ

また、調子いい時行ってみてね✨

初兎

うん！✨

ほとけ

じゃあね〜！

初兎

ばいばい！

ほとけ

ﾊﾞﾀﾝｯ

初兎

…帰っちゃったな

初兎

（まぁ仕方ないか！笑）

仕方がないが口癖なのかな

何も自信満々になることが出来ない

もう半ば諦めている

いつ居なくなってもおかしくないから

今生きているのはいむくんの為

きっとそうなんだ

ほとけ視点

初兎ちゃん、大丈夫かな

元気かな

まだ生きててくれるかな

そんなことをずっと四六時中考えている

小学校の友達と遊ぶのもいいけど

それより初兎ちゃんがいい

あと何ヶ月初兎ちゃんと過ごせるかな

それまで僕は初兎ちゃんと過ごしたい

絶対に初兎ちゃんとお出かけしたい

それが今の僕の願い

第3章　初兎ちゃんとお出かけ

ほとけの家

ある休日の日

ほとけ

ねぇお母さんー！

ほとけ

いいでしょ？！

ほとけ母

んー…

ほとけ母

まぁ、もう小6だしいいよ

ほとけ母

その初兎ちゃんって子は病院の外に出れるの？

ほとけ

…わかんないw

ほとけ母

また会った時聞いときなさいよ〜

ほとけ母

あとどこ行くかも決めときなさいよ？

ほとけ母

あと一応初兎ちゃんと連絡先交換しときなさいよー？！

ほとけ

分かってるよ〜！

ほとけ

じゃあ今から病院行ってくる！

ほとけ母

気をつけなさいよ〜

病院の受け付け

ほとけ

あの〜

受け付けの人

どうしたのかな？

ほとけ

有栖初兎ちゃんのお見舞いに来ました！

受け付けの人

分かりました

受け付けの人

何番室か言ってくれるかな？

ほとけ

確か…

ほとけ

528だったと…

受け付けの人

はい、じゃあ案内します

ほとけ

はーい！

初兎の病室

ほとけ

ﾊﾞﾀﾝｯ

ほとけ

初兎ちゃーん！

初兎

いむくん！✨

ほとけ

ねね、初兎ちゃんって

ほとけ

病院から出れるの…？

初兎

え？

初兎

…分からんなぁ

ほとけ

そっかぁ…

ほとけ

僕、初兎ちゃんとお出かけしたいなぁって…

初兎

じゃあ今、先生に聞こ！

ほとけ

うん！

初兎

ﾎﾟﾁｯ（ナースコールを押す）

看護師

初兎くん、どうしたのかな？

初兎

あの…！！

初兎

僕って、病院の外にお出かけ行けますか？

看護師

あ、それなら

看護師

許可証を貰えば行けるよ！

ほとけ

やったぁ✨

初兎

やった✨

看護師

いつ行くのかな？

初兎

いむくん、いつ行くん？

ほとけ

明日！

看護師

なら明日の朝、許可証渡しに来るね

看護師

じゃあね〜

看護師

ﾊﾞﾀﾝｯ

ほとけ

初兎ちゃんとお出かけ出来る〜！！

初兎

やったー！

初兎

初めて病院の外出るなぁ…笑

ほとけ

ならきっと楽しいよ！

初兎

やんな〜✨

初兎

ここからの景色でも街って広いなぁって✨

ほとけ

だよね！

初兎

どこ行くん？

ほとけ

んー、バスに乗って〜

初兎

バス？

ほとけ

いっぱい人を乗せて運んでくれるんだよ！

初兎

凄い…✨

ほとけ

そしたら、遊園地に行きたいなーって！

初兎

遊園地…？

初兎

あ〜、あれ？

初兎

ﾋﾟｼｯ（窓の外を指差す）

ほとけ

それだよ！

ほとけ

遠いから、バスで行くの！

初兎

ねね、遊園地で何するん？✨

ほとけ

遊べるんだよ！

ほとけ

アトラクションがいっぱいあって楽しいの！

初兎

楽しみ〜！✨

初兎視点

バスに乗って遊園地に行くのが

楽しみでたまらなかった

初めての病院の外

全部が楽しみで仕方がなかった

でも

こんな毎日が

後ちょっとで無くなると思うと

泣きたくなってしまう

第4章　初の病院の外

翌日

初兎の病室

初兎

やっと今日がきたぁー！✨

看護師

ｺﾝｺﾝｯ

看護師

ﾊﾞﾀﾝｯ

看護師

許可証持ってきたよ〜

初兎

ありがとうございます✨

看護師

まず、初兎くんの持ち物は

看護師

許可証、スマホ、お財布、ハンカチ、ティッシュね

看護師

もし体調が悪くなったらいつでも電話してね？！（心配）

初兎

分かりました！

看護師

楽しんできてね(*^^*)

看護師

（あとちょっとの初兎くんの人生）

看護師

（楽しんでもらいたいから…）

看護師

じゃ、じゃあ！

看護師

…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

看護師

ﾊﾞﾀﾝｯ

初兎

先生、泣いてた…？

初兎

（そんな事ないか…）

数分後

ほとけ

ｺﾝｺﾝｯ

ほとけ

ﾊﾞﾀﾝｯ

ほとけ

初兎ちゃーん！

初兎

いむくんっ✨

ほとけ

行こっか！

初兎

うん！

ほとけ

というか、初兎ちゃんの私服

ほとけ

珍しいね✨

初兎

初めて普通の服着た…！

ほとけ

可愛い〜！

初兎

いむくんの私服も珍しいでー？

ほとけ

いつもは学校の制服だからなぁ〜

ほとけ

行こ！

初兎

うん！✨

バスの中

初兎

バスってこんな感じなんや〜✨

ほとけ

そうだよー！

ほとけ

あ、次のバス停でおりるよ！

初兎

うん！

遊園地のゲート

ほとけ

チケット買おう！

初兎

うん！

ほとけ

小学生の〜…

ほとけ

あ、これ押して！

初兎

分かった！

初兎

ﾎﾟﾁｯ（押す）

ほとけ

それで、500円入れてね！

初兎

500円…

初兎

これ？

ほとけ

そうそう！

初兎

ここに入れる？

ほとけ

うん！

初兎

ｶﾗﾝ（入れる）

ほとけ

よし、2人とも買えたね！

初兎

初めて買った✨

ほとけ

じゃあ行こっか♪

初兎

うん✨

空中ブランコ前

初兎

わぁ、これ凄い！✨

ほとけ

空中ブランコだよ！

ほとけ

これ乗ろっか！

初兎

うん！！✨

空中ブランコに乗る

初兎

わぁ、凄い…✨

初兎

（高い〜！）

ほとけ

（久しぶりに乗ったな〜✨）

ほとけ

（初兎ちゃんが楽しんでくれて良かった！）

ほとけ

（でも初兎ちゃんは…）

ほとけ

（あと半年くらいしか生きれないんだ）

ほとけ

っ…

ほとけ

（悲しいのは初兎ちゃんだよね）

ほとけ

（今はこんなこと考えちゃだめだ）

空中ブランコが終わってー

初兎

めっちゃ楽しかった！

ほとけ

良かった〜✨

ほとけ

次は何行く？！

初兎

どこ行こ〜？✨

あれから数時間

ずっといむくんと遊んでいた

楽しくて仕方がなかった

こんなにも楽しいことがあるなんて

思ってもなかったから

僕もいむくんみたいに元気で…

余命とかなかったらいいのに━━━━。

ほとけ

あ…そろそろ帰る時間だね…

初兎

…そやな…

ほとけ

でもまた来よう！

ほとけ

また思い出作ろうね〜！

初兎

…うん！

ほとけ

あ、連絡先交換しよ〜！

初兎

しよー✨

初兎の病室

初兎

（楽しかったなぁ〜✨）

初兎

（また…生きれる時間の間に…）

初兎

（いむくんと遊べたらいいな…）

看護師

ｺﾝｺﾝｯ

看護師

ﾊﾞﾀﾝｯ

看護師

初兎くん、楽しかった？

初兎

楽しかった！✨

看護師

…良かった(*^^*)

看護師

（初兎くんが笑顔になってくれて良かった）

あと一年と余命宣告をされてから半年

こんなに楽しいことがあるなんて知らなかった

あと半年ある

そんな考えは

甘すぎたんだ

🐇と💎のLINE

ほとけ

今日会いに行くね！

初兎

ありがとう！

初兎の病室

あの遊んだ次の日から

体調は悪くなる一方だった

そして先生が診に来てくれた時

先生

…初兎くん

初兎

はい…？

先生

あと余命はもう１ヶ月しかないんだ

初兎

…え

あと半年あるんじゃないの？

まだ…あと半年…

１ヶ月…？

嘘でしょ…？

あと１ヶ月じゃ何も出来ない…

初兎

…

もう言葉が出なかった

数時間後

ほとけ

ｺﾝｺﾝｯ

ほとけ

ﾊﾞﾀﾝｯ

ほとけ

初兎ちゃーん！

初兎

…いむくんっ

ほとけ視点

いつもなら初兎ちゃんは

元気にいむくん！って言ってくれるのに

今日はどこか悲しそうで元気がなかった

それに苦しそう…

僕は変に緊張して心臓が嫌な音を立てる

ほとけ

…初兎ちゃん？

ほとけ

どうしたの？

ほとけ

何かっ…あったの？

初兎

あと…１ヶ月しか生きれないっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

…え？

聞き間違い？

…１ヶ月？

あと半年くらいあるんじゃないの？

なんで…？

ほとけ

なんでっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎

いむくん…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

初兎

段々体調悪くなってんねん…

ほとけ

そんなっ…ﾋｯｸﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

あと１ヶ月なんてやだよ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

まだ初兎ちゃんと一緒にいたいよっ！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎

ボクもいむくんといたい…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

１ヶ月なんて怖くて仕方なかった

１ヶ月絶対生きれる保証なんてない

もしかしたら明日いなくなるかもしれない

明後日かもしれない

1番怖いのは初兎ちゃんなのに…

初兎視点

１ヶ月と余命を宣告された

いむくんと出会ってなかったらどうでもよかったのかもしれない

でもいむくんと一緒にいれなくなるのが怖かった

あと１ヶ月なんて一瞬な気がする

１ヶ月生きれるかも分からない

明日死んでもおかしくない

それが怖くて仕方がなった

第5章　最期

初兎の病室

初兎

…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

あれから息がしにくくなって酸素マスクを付けることになった

…珍しいこともないけどさ

でも最期が近づいてるんだと思うと悲しい

いむくんとも過ごせなくなる

僕が居なくなったらいむくんは悲しんでくれるかな

いむくんには悲しんで欲しくない…

初兎

はぁ、はぁ、はぁ…

段々と視界が薄くなっていく

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ！（横のモニターがなる）

先生

ﾊﾞﾀﾝｯ

先生

初兎くん！！

看護師

初兎くん！

先生

息が薄くなってる…

看護師

と、とりあえずっ、親御さんに電話しますっ

先生

しっかりして、初兎くん

初兎

はぁ、はぁ…

もう死んじゃうのかな

いむくんに最期会いたいな…

…無理だよね

ほとけ視点

初兎ちゃん元気かな

行きたくなったな…

僕は急いでLINEで言う

でも返信も既読もつかない

いっそう不安が込み上げる

早く向かわないと…

第6章　僕の大切な人

ほとけハウス

ほとけ

（返信つかないっ…）

ほとけ

（…早く向かおう）

胸騒ぎがする

早く向かわないとっ…

病院

ほとけ

有栖初兎くんのお見舞いに来ましたっ…

受け付けの人

…ほとけくんっ！！

ほとけ

へ？！

受け付けの人

急いで向かってあげてっ…！！

ほとけ

ど、どうしてっ…

受け付けの人

事情は案内しながら言うね…

ほとけ

はいっ…

不安で心臓が飛び跳ねる

受け付けの人

初兎くん、もう今日で限界なの

ほとけ

限界って…もう初兎ちゃんはっﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

受け付けの人

…そうなの

受け付けの人

もう今日が限界で…亡くなってしまうかもしれないの

ほとけ

そんなっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

受け付けの人

とにかく、初兎くんに会いに行こう…？

ほとけ

はいっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎の病室

ほとけ

ﾊﾞﾀﾝｯ

ほとけ

初兎ちゃ…ん…

初兎ちゃんの周りは色んな機械があった

初兎

はぁ…はぁ…

初兎ちゃんの息は段々と薄くなっていく

薄くなる事に僕は怖くなる

怖いのは初兎ちゃんなのにっ…

ほとけ

初兎ちゃんっ！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎

…い…むく…ん…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

まだ生きてくれるよね…？！

初兎

ありが…とう…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

こっちのセリフだよっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

僕と出会ってくれてありがとうﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

数時間後、初兎ちゃんは息を引き取った

悲しさと辛さが混じりあって涙が止まらなかった

初兎ちゃんが居なくなった

悲しくてもう部屋から出れなくなった

怖くて仕方なかった

お葬式なんて怖くてもう行けない

怖いよ…

第7章　勇気

ほとけの部屋

ほとけ

ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

思い出すと涙が止まらない

怖くて仕方ない

ほとけ母

ｺﾝｺﾝｯ

ほとけ母

ﾊﾞﾀﾝｯ

ほとけ母

ほとけ…？

ほとけ母

今日初兎くんの通夜がある日じゃないの？

ほとけ母

行かないの？

ほとけ

行かないっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

怖いもんっ…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

ほとけ母

…そう

ほとけ母

じゃあね…

ほとけ母

ﾊﾞﾀﾝｯ

ﾋﾟﾛﾝｯ

誰からか通知が来た

ほとけ

…初兎ちゃん？！

初兎

こんにちは、初兎の母です。

初兎

初兎と仲良くしてくれてありがとう。
最期もほとけくんの名前呼んでたよ。
明日お葬式あるけどほとけくんは来るかな？？
無理はしなくていいよ。来れたらで全然

ほとけ

ごめんなさい、行ける自信ないです…

初兎

そうよね、また来れたらいつでもきてね。

ほとけ

ありがとうございます！

ほとけ

お葬式…かぁ

行ける自信がない

怖いよ…

次の日

ほとけ母

ほとけ〜？

ほとけ

何…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ母

行かなくていいの？

ほとけ母

ほんとに行かなくていいの…？

ほとけ

いいよっ…

ほとけ母

本当に最後、初兎ちゃんの顔を見れるチャンスなのよ？

ほとけ

っ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ母

怖いなら無理しなくていいのよ

ほとけ

行く…

ほとけ母

今からなら火葬場に向かってね

ほとけ母

気をつけて、制服着てね

ほとけ

着替えるっ…

ほとけ

ｶﾞｻｺﾞｿｯ（制服に着替える）

ほとけ

（早く行かないと間に合わないっ…）

ほとけ

あ…

ほとけ

ｶﾞｻｺﾞｿｯ（棚を漁る）

ほとけ

（初兎ちゃん、兎好きって言ってたよね…）

ほとけ

（この兎のキーホルダー…持っていこう）

火葬場（ということで）

ほとけ

はぁ、はぁ…

当たりは鼻をすする音で埋め尽くされていた

初兎母

ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ…

初兎母

…ほとけくん？

ほとけ

まだっ…行けますかっ…？

初兎母

もちろん…！

初兎母

ほら…

ほとけ

っ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

箱に入っている初兎ちゃんは

まるで寝ているようだった

ほとけ

初兎ちゃっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

花と初兎ちゃんの好きな物に囲まれて

初兎ちゃんは幸せそうだった

ほとけ

ｽﾀｯ…（兎のキーホルダーを置く）

そして初兎ちゃんの顔は冷たかった

血が巡ってないからか…

ほとけ

（あ、みんな待ってる…）

ほとけ

ｻｻｻｯ（離れる）

初兎母

見とく？

ほとけ

辛いのでっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ見れませんっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎母

無理しなくていいのよ、外に出といてね

ほとけ

はいっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

外

ほとけ

うぅ…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎母

ほとけくん、来てくれてありがとうｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

ほとけ

初兎ちゃ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎母

これ、棚に入ってたの

初兎母

初兎からほとけくんへの手紙なの

ほとけ

初兎ちゃんからっ…？ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

ほとけ

（手紙を受け取る）

初兎母

じゃあ、そろそろ行かないと…

ほとけ

ありがとうございましたっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

初兎母

じゃあね

初兎母

ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ…

ほとけの部屋

ほとけ

ﾍﾟﾗｯ…（手紙を開ける）

いむくんへ僕と出会ってくれてありがとういむくんと出会ってから毎日が楽しかったよ！改めてありがとう僕が居なくなっても忘れやんといてや〜？ずっといむくんのこと見守ってるから僕の分まで生きてな〜！来世でまた会いたいな大好きやで、いむくん初兎より

ほとけ

初兎ちゃ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

僕、初兎ちゃんの分まで生きるからっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほとけ

大好きっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

END

主

めっちゃ長くなりました…

主

600タップ超えですねw

主

ガチで頑張ったので♡沢山押してください！

は？

承認欲求すな

主

すんませんした

主

是非感想も書いてくれると嬉しいです！

主

じゃあね〜！

この作品はいかがでしたか？

1,202

18件

終わったな〜と思ったら涙が大量に出てた

むっちゃ泣きました

涙が止まらんよ〜(泣)

あま🍬@低浮

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

君と作る思い出━━━。

第1話 - 君と出会えた奇跡

関連するタグ