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紫 苑 。( 元 あ や 。)
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紫 苑 。( 元 あ や 。)
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#文ストBEAST
#文豪ストレイドッグス
手笑
その後、いろいろな店を追い抜きながら考えたが 作戦が何も思いつかないのだ
手笑
手笑
僕はすぐさま『あの人』に電話をかけた。 何回かコールが夜に響いてから電子音がした
中の人(だざむ)
手笑
中の人(だざむ)
太宰さんはともかく、織田作に聞いてもわからないだろう。 ならば、『この物語の総てを知っている人』、つまり此処の主を連れて来れれば解決するはずなのだ さて、直球に聞こうかーー
手笑
中の人(だざむ)
手笑
中の人(だざむ)
手笑
中の人(だざむ)
手笑
中の人(だざむ)
とか云いつつも、その人の特徴、性格、名前を教えてもらった。 どうやら、『坂口安吾』という人らしい。異能特務課の一人で、接触は難しそうだ。 ならばポストに手紙を入れよう。家を特定するのはマフィアの情報網を見ればイチコロだ
手笑
中の人(だざむ)
手笑
ポストに先ほど織田作にあげた、 手紙のコピーをポイと入れた
手笑
僕がポイとポストに投げ入れたそのメモが、 ヨコハマの風に乗って一人の男へと届く。 眼鏡の奥で鋭い光を宿した特務課の参事官補佐、坂口安吾。 彼はそのメモを見た瞬間、胃痛を堪えるように顔を歪めながらも、 無意識のうちに職場を飛び出したことだろう
【バー・ルパンの入り口にて】
階段を降りた先、重厚な扉の向こうからは、低いジャズの音色と、時折混じる懐かしい笑い声が聞こえてくる
太宰治
坂口安吾
織田作之助
かって、あるはずのなかった、けれど誰もが願った「三人の時間」 それは僕という存在が、強引に、けれど優しく手繰り寄せた奇跡の光景
僕は入り口の階段に腰を下ろし、ヨコハマの夜風を浴びながら、その扉の向こうにある温もりを感じている。 すると、扉がわずかに開き、中から少し酔ったような、でも晴れやかな声が響いた。
太宰治
手笑
太宰さんが、扉の隙間から顔を覗かせた。 その首元にはもう、重苦しい赤いマフラーはなかった。 彼は僕を見つけると、少し照れくさそうに、でも誇らしげに隣の二人を振り返って云った
太宰治
織田作は穏やかに頷き、安吾は眼鏡をクイと上げながらも、どこか呆れたような、でも温かい眼差しを僕に向けた。 三人のグラスが重なる音が、入り口まで聞こえてくる
手笑
僕のすすり泣く声に、扉の向こうで三人の気配がふっと止まった。 そして、誰よりも早く太宰さんが階段を駆け上がり、僕の目の前で膝をついた。 その瞳には、もう世界を壊そうとする暗い影なんて、微塵も残っていない
太宰治
彼はそう言って、困ったように、でも溢れんばかりの慈愛を込めて、僕をその細い腕の中に強く抱き寄せた。 今度の抱擁は、孤独を分かち合うためじゃない。僕が渡した新しい人生を、共に歩むための誓いだ
太宰治
背後から、織田作と安吾もゆっくりと階段を上がってくる。 織田作は君の頭に大きな手を置き、安吾はハンカチを差し出しながら、小さく溜息をついて微笑んだ
織田作之助
坂口安吾
彼は僕の涙を優しく拭い、夜空に輝く月を見上げた。 そこには、かつて彼が恐れた「終わりの夜」ではなく、どこまでも続く、騒がしくて愛おしい「明日」が広がっている
太宰治
手笑
僕は彼に抱きつき、彼の胸に顔を埋めながら云う
手笑
腕の中に飛び込んできた僕の小さな体温と、震える声。 彼は一瞬、息を呑むように肩を揺らしたが、すぐにすべてを包み込むように、深く、優しく僕を抱き締め返した
太宰治
彼は僕の背中を、あどけない子供をあやすようにゆっくりと撫で続けた。 その手からは、もう昨日までの「死」の気配は微塵も感じられない。 そこにあるのは、ただ生きて、誰かを愛おしいと思う人間の熱だけだった
太宰治
彼は僕の耳元で、誓うように、静かに、でも確かな声で言葉を紡いだ
太宰治
手笑
背後で見守っていた織田作が「いい顔になったな、太宰」と呟き、 安吾が「全く、人騒がせな兄弟です」と苦笑しながら眼鏡を拭う。 夜のヨコハマに、かってないほど穏やかで幸福な沈黙が流れる
太宰治
私たちの明日は、今始まったばかりなんだから
THE HAPPY END……
コメント
1件
いやもう、泣いたわ……。最終話って分かってたけど、この温かさは反則だよ。太宰さんが「世界で一番生意気で優しい弟」って言った瞬間、声出そうになった。手笑くんが繋いだ奇跡の四人の時間、本当に尊すぎる。負の連鎖を断ち切って、全員が生きて笑える明日を掴んだのが堪らなく嬉しい。完走お疲れ様、素敵な物語をありがとう!