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莉犬くん
るぅと
ころん
さとみ
ジェル
ななもり。
王都ルミエルの夜空に、星々が一段と輝きを増す。 魔法学園では、年に一度の大イベント《星奏祭》の幕が上がろうとしていた。
舞台袖で深呼吸をする。
ななもり。
その視線の先で、莉犬とるぅとが少し照れながら手を取り合う姿を見て、微笑んだ。
互いの魔法音符が重なり合い、光がゆらめく。
莉犬くん
るぅと
そのささやきは、舞台裏の緊張を和らげる。
舞台中央で息を合わせる二人。 ころんの明るさと、ジェルの落ち着きが混ざり、魔法の光が青と黄色で渦を作る。
しかし、ジェルはころんの視線に気づき、少し心を乱す。
――彼の胸に、微かな嫉妬の火花が走ったのだ。
冷静に全体を見渡すさとみ。 でも、莉犬とるぅとの距離の近さに、知らず知らずのうちに胸がざわつく。
さとみ
思わず小さく呟く
舞台上、光の輪が出現し、シエラの声が響く。
シエラ
光の輪が六人を包むと、魔法の世界に新たな試練が現れた。
莉犬とるぅとの距離に気づいたさとみは、少し嫉妬心を感じる。 ころんとジェルの間に芽生えた微妙な感情も、舞台上で光に映し出される。
――友情と恋が交錯する中、星奏祭は一気に加速していく。