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この病院には昔から伝わっていたある都市伝説がある。
その都市伝説はある扉を開けると全く違う世界に言ってしまうという噂だ
だが、その扉を開けたらこっちの世界では死んでしまうという……
同じ病室の子
同じ病室の子の声だった。
叶
同じ病室の子
同じ病室の子
同じ病室の子
叶
残念ながら私はそこまで異世界には興味が無い。どちらかと言えばはやく元気になりたい方だ。
同じ病室の子
同じ病室の子
そんな噂あるわけもないのにと思いながらその話を聞くだけ聞いて 他の話に逸らした。
~翌日~
医者
そう医者に告げられた。
お母さんたちもこの月に1回の検診には 病院に足を運んでくれる。
母
医者から告げられたあとは親に散々 言われた言葉だ。
あの言葉を聞いてからお母さんたちは毎日病院に足を運んでくれた。きっと 私のことを『愛していた』のだと思う。
だがまだ子供の私にはその言葉を散々 聞かされるのはきつかった。
《私だって若いうちに死にたくないのに……》
叶
叶
同じ病室の子に聞いた。
同じ病室の子
教えてくれた。教えてくれないのかと 思った。
仲良くしていたから、余命宣告のことを 怖くて言っていなかったけれど、その子は何となく察していたのかもしれない。
もしかするとお母さんが気にかけて言ってくれたのかもしれない。そうだったら ありがたい。
叶
最近までは気になならなかった噂話にこんなことで気になりかけるなんて思ってもみなかった。今までこんな噂話に興味なんて示さなかったのに。
でもこれで病気とおさらばできる。この辛い環境から出ることができる。でも友達ともおさらばだ……
少し悲しい気持ちもある。だけど、 私は私なりに前に進んで行く。
『私は今日その扉の向こうに行く』
叶
叶
叶
何を考えていたのかも覚えていないこの一週間。お母さんの言った言葉が全て嫌味の言葉にしか聞こえなかった。
でも、お母さんの気持ちも少しわかる。一生懸命にお腹を痛めて産んだ子が15になる前になくなってしまう運命だとは 誰も願わない。
本当は死ぬのが怖いだけ、だけどどうせ 死ぬんだったら、生きられるような道を 探していたい。
お母さんの1人の娘として 願わせて欲しい。
《もし次に生まれてくる子がいるので あれば、その子が健康に長生きをし、 お母さんたちと幸せになりますように》
叶
叶
叶
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叶