私を好きでいてくれる人たち。
○○
な、んで
カイザー
こんな暗闇の中、○○をひとり置いていくなんてこと出来ないからな
ネス
一緒に帰りましょう?
冴
ごめんな、混乱させるつもりはなかったんだ
いつもの様に優しい笑顔を向けてくれる。 嗚呼その優しさが…
○○
ごめ、んなさい…わたし、私最低なの
そう呟いたら、ネスに手をぎゅっと握られた。
ネス
僕ね、○○さんのこと大好きなんですよ
○○
え…?
ネス
だからそんなこと言わないで。
ネス
よかったら話してくれませんか?
ネス
きっと落ち着くはずですよ
本当に言っていいの? ドイツの人と結婚したい、でも、ドイツの人なら誰でもいい。なんて きっと失望される。呆れられる。
でも、今話して、呆れてそっちから離れてくれれば 楽になれるのかな
○○
い、今から私が言うことは、本当に最低なことだから、呆れて嫌ってくれてもいい。罵倒してくれてもいい。でも、最後まで話させて。
みんなは頷いてくれた。 最後の最後まで優しいんだね
○○
実はね、私______
あーあ。全部、全部言っちゃった。
みんなの顔が怖くて見れない。 話してる時も目を合わせられなかった。
カイザー
なんだ。そんかことか
○○
え…?
カイザー
要するに○○は可愛い可愛い俺との子が見たかったって訳だな?
ネス
ちょっとカイザー!
ネス
違います!○○さんは僕との子が見たかったんですよ!!
冴
いいや、俺だろ
○○
み、みんな…?
なに、何言ってるの…?
○○
わ、私…誰でもよかったの…最低なのに…なんで?
カイザー
俺たちはお前をそんな顔させるために好きになったわけじゃない
そう言ってミヒャエルは私の頬を拭った。
あ、私。泣いてたんだ
そして初めて自分が涙を流していたことに気づく。
○○
そ、そんな…まだ私を好きでいてくれるの…?
彼らは深く頷いた。
みんなの目は本気だった。
カイザー
さて、帰るか。俺たちの家に
ネス
カイザー…僕、居候してもいいですか?
冴
俺も…
カイザー
いやなんでそうなる
あぁ、いつものみんなだ。
○○
ねぇ、みんな…本当にいいの…?
○○
わたし…まだ誰が好きかわからないのに…
カイザー
あぁいいさ
カイザー
いつかは俺の嫁になるんだからな
○○
え?
ネス
ちょっとぉっ!!僕のお嫁さんですからね!!
○○
ん?
冴
ふん…まぁそんな言い合うなよ
○○
冴…
冴
どうせ最後は俺の妻になるんだからな
○○
冴ぇ……
な、なんだかドストーレートに気持ちぶつけられるようになったな…
カイザー
まぁそんなことだ。いつか絶対落としてやる
そう言ってミヒャエルは頭を撫でた。
カイザー
だからそんな落ち込むなよ。
○○
うん…ありがと…
いつか絶対恋に落ちよう。 そう思った夜だった。
ネス
で?居候は?
カイザー
おいネス…空気を読め
冴
俺も住んでいいよな?…な?
カイザー
お前らなぁ……