奏雨
なんでこんなところに奏の写真が、、、?
よくみると、奏の隣に謎の男の子が写っていた
奏雨
この男の子......どこかで見たような
奏雨
いや、この男の子のことはどうでもいいの
奏雨
それより、もしかしてあの人、なにか知ってるのかしら
鼓動を落ち着かせて、とりあえず服を着た
それでも、鼓動の音は大きくなるばかり
奏雨
かなうに聞けば、なにか分かる、、?
部屋で見つけた写真を手に、かなうのところへ走った
奏雨
ねぇ!
かなう
わあっ!びっくりした!
かなう
そんなに慌ててどうしたの?
かなうは少し困ったような笑みを浮かべると奏雨の手元に目をやった
かなう
それはなに?
奏雨
服を探していたら見つけたの
奏雨
これ、葵。私が探してる人が写ってる
かなう
え?
かなう
ちょっと見せて
かなう
かなう
このお人形を持った女の子だよね
かなう
隣にいる人のことはなにか知ってるの?
奏雨
.....覚えていないわ
かなう
そ。
奏雨
どうしてここに葵の写真があるの?
かなう
.........
かなう
さぁ。僕にもわからない
かなう
昔依頼してきた人が置いていったんじゃないか?
奏雨
じゃあその依頼してきた人を探せばなにか....!
かなう
僕いちいち依頼してきた人なんて覚えてないよ
かなう
......待って。この写真、白黒だよ
かなう
今の写真ってほとんど色がついてる。
かなう
ねぇ、葵さんって君の記憶では幾つなの?
奏雨
え?
奏雨
今の私と同じくらいのはずよ
かなう
.......
かなう
それなら葵さんはもう70くらいだよ
奏雨
70?どういうこと?
かなう
もうおばあちゃんなんだよ。葵さんは
かなう
生きてない可能性だってある
奏雨
ど、どうして?わからない
かなう
人間は年月が経つと体が衰えて死ぬんだよ
かなう
大体80年くらいで
奏雨
そんなに短いの!?
奏雨
早く探さなきゃ!
かなう
うん。そうだね
かなう
明日、街に聞き込みに出かけようか
奏雨
わかったわ
かなう
じゃあ今日はもう寝よう
かなう
人間には睡眠が必要なんだよ
奏雨
そうなの?わかったわ
かなう
そこの突き当たりに空き部屋があるから好きに使って
奏雨
えぇ。
かなう
んじゃ、おやすみ〜