コメント
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はりーはりーさん さぁどうでしょうか?笑
苺王子?
RION様の作品って不思議と引き込まれるんです… また見たい!って思えて… ↑語彙力なくてすみません。
『早く助けてよ』
ゲーム配信者
僕がこの世界に踏み入ったのは かなり前のことだ。
大好きなゲームをしていれば、
現実の自分にはない『気高さ』… それが手に入れられる気がしていた。
そしてまた、ゲームの世界にはない 惨めな自分を…
見つめていくことになる…。
森田
八木
森田に相談されたとき、 僕は鼻で笑っていた。
八木
森田
森田
八木
森田
八木
八木
森田
森田
八木
八木
正直そんなもの…すぐ落下して ガラス瓶みたいに音をたてて割れて…
自然消滅するんだよ。
僕は『成功』それは不可能と考えた。
八木
八木
『教師になりたい』
僕はその夢を捨ててはいなかった。
配信者のグループなんて、 どうせすぐ終わる…
そう思っていたから 大学を中退することはしなかった…
だけど…。
犬井
犬井
八木
里川
八木
何故こんなにメンバーが 賑やかになっていくのか…不思議だった
くだらないのに。
八木
八木
八木
僕は自分の性格が嫌いだった。
素直になれないこと。
ふてぶてしいこと。
そして…
自分の意思がハッキリしないこと。
ハッキリしていれば、すぐに…
八木
八木
八木
なんて言っていただろう。
でも言えないのはやはり、 そんなにハッキリ言ってしまえば…
森田
森田
なんて、相手を怒らせてしまうこと。
僕はそんな経験…失敗を何回もしたから 知っている。
僕は、他人に自分の素を見せることは できない。
歌は嫌いではなかった。
僕が初めて歌ってみたを投稿した時… 周りからの声が怖かった。
『ギャップすごい✨』
それは…一体どういうことだ。
本当の僕は今、 君達にどういう風に見えてるんだ?
というか、本当の僕を… 君らは知ってる?
試しに自分の歌を聞いたとき、 目眩がした。
八木
とっさに冷や汗が出たくらいだ。
歌っている僕はまるで……
楽しそうだったからだ。
現実の俺は…こうじゃない。
周りが言う"ギャップ"とは…
次の日…
僕は外に出掛けた。
コンビニに寄って、いつものガムを買う予定だったんだ。
しかし、あいにく…。
いつも人気のないはずの大好きなガムは すでに棚が空っぽだった。
八木
八木
八木
八木
しまった、声がでかかった。
自分の部屋で出しているボリュームが コンビニに出てしまっていた。
とっさに僕はコンビニを飛び出した。
困惑する店員の声と、 自動ドアの電子音が僕の耳に残った…。
『仮想の僕は…もっとやれる…。』
そう自分に言い聞かせ、スマホを取り出した。
いつものゲームをしようと、 公園のベンチに腰をかけた。
赤い髪の少女を操って敵を倒す バトルRPG…。
『このゲームをしていると、自分は強い…』 そう思うことができた。
だけど…。
八木
突然…敗北の電子音が鳴る。
八木
八木
八木
八木
また、大声を出してしまっていた。
八木
どうしても現実の自分の悪い クセが出てしまう…
隠さなきゃ……
隠さなきゃ………っ。
八木
ピピッ
八木
すると今度は電波が悪くなったのか 読み込みが遅くなる。
八木
なんだよ…。これ。
僕は何をしているんだろう。
仮想世界に逃げ込んで、現実を逃避して…。
仮想世界がなきゃ自分を見失い…
焦り、隠し、抱え…
いつしか閉じこもるのかな…。
それだったら、まだ間に合う…
ここで教師という夢を追いかけようか…
あぁ…そうしよう。
そこまで考えた時…
森田
八木
彼がいたんだ。
いつの間にそこに現れたのか、
僕の目の前に森田がいた。
いや、僕がずっと気づかなかっただけ… そうなのかもしれない。
八木
八木
八木
森田
森田
八木
八木
森田
じゃあ、聞かれてな…。
僕が大声で叫んだこと。
僕の表情も読み取ったかも…。
だったら、こいつの性格からして… 次の行動は……。
森田
八木
わかっていた。
きっとこいつは、 『ゲームどうかした?』
そんな疑問を抱いているわけではない…と。
ただ、読み取ったのだ。
僕が何かを抱えていることに。
八木
森田
八木
森田
八木
森田
森田
八木
森田
…。
なんだよそれ……。
僕がそんなに弱く見えるか…?
そこまで読み取っちゃうのか?
ハッキリ言えばいいよ…
八木
八木
森田
八木
八木
八木
森田
森田
八木
八木
森田
森田
ほらな…うざったるい。
八木
八木
八木
あぁ…言っちゃった。
また、悪い癖だ。
また……、
離れてしまう……。
森田
森田
森田
森田
八木
八木
身を翻した僕は…
沈む太陽の僅かな光を浴びながら…
泣いていた。
森田
みんなで集合した時… 森田は笑顔で言った。
皆に会うのはこれで最後にしよう…
そんな日に告げられたのが ライブのことだった。
八木
羊汰
羊汰
八木
突然羊汰は言う。
八木
羊汰
八木
そんなに僕…顔に出てるかな…
最近、現実が上手くいかない。
理想の自分になりたいのに…
いつしか遠のいていた。
八木
八木
羊汰
なんだよ、そんな顔すんなよ。
森田
八木
森田
彼の表情は笑顔だった。
八木
僕も笑顔を作った。
理想の笑顔……。
森田
森田
八木
唐突な真剣な問いに… ゆっくりと口角を下げた。
だけど、また笑顔に戻す
八木
森田
八木
八木
森田
森田
八木
森田
森田
森田
八木
八木
いつしか僕から笑顔は消えていた
どちらが現実か、仮想か… わからなくなる。
森田
森田
森田
八木
八木
森田
八木
森田
八木
森田
八木
八木
森田
森田
…っ
本当は、まだ走りつづけたい。
本当の自分を探すために…
まだここにいたい。
だけど…
僕はこういうやなやつだからさ…
みんな傷つけたくないっ、
森田
森田
八木
森田
八木
森田
八木
森田
八木
八木
八木
八木
いつしか僕は泣いていた。
本当になりたい物を…思い出したんだ。
森田と出会った日に…見つけた夢を…
友達
八木
いつからこんな風に… なってしまっちゃったの…
笑顔さえも…ぎこちない、
僕…ちゃんと笑えてる??
僕…人傷つけてない…??
友達
友達
八木
八木
ドスッ
不良
八木
目の前に立っているのは… どのRPGのラスボスより…
遥かに恐ろしい……現実の恐怖…
巨大モンスター…
不良
八木
不良
八木
不良
森田
森田
森田
森田
巨大モンスターの肩に手をおいたのは…
ヒョロヒョロで弱そうな若い人だった。
僕の目の前に現れて、僕を助けてくれた
彼は僕を見ると…一言。
森田
森田
森田
八木
本当の自分を、見つけたい。
本当の夢を、見つけたい。
八木
八木
森田
森田
森田
森田
森田
二カッと笑っていた彼は…
夕日に照らされて…
赤く、気高い…
勇敢な勇者にみえたんだ。
八木