エリス
雫
エリス
エリスさんとお茶会をして数十分程経ちました。 そろそろ太宰君という方が来ると思うのですが、 あ、因みに今は医務室の寝具に互いに腰を掛けて並び合っています。 エリスさんと食べるお菓子はとても美味しいです。
雫
雫
エリス
見ていたら此方もお腹が空いてきたわ、
エリスさんは此方をじっ~と見ている エリスさんのお皿にはもうケエキが無い。もう食べてしまったのだろう 其れを見て私は最後に食べようと考えていた天辺に有る苺をフォークでぷすりと刺した
雫
エリス
私は右手でフォークを持ち、左手で苺が落ちないよう添える。 所謂世間でいう「あーん」です。
そしてエリスさんは其れを食べーー
??
られませんでした。 理由は、横から割り込んできた者に苺を食べられてしまったからです。
エリス
苺をなんでアナタが食べているの!?
「ダザイ」!
太宰治
太宰と呼ばれた男の子は顔や腕を怪我したのか包帯を巻いている。 子供のような口調でエリスさんに云いました。
エリス
太宰治
エリス
雫
私はまた、エリスさんと
お茶会をしたいのですが、・・・駄目でしょうか?
エリス
雫
私と太宰君は医務室を出ました。 まだ残りのケエキを食べられなかったのが心残りです。。。 太宰君は私が何処かで見たような赤い本を見ながら歩いています。 どの様な本でしたっけ、、、!思い出しました。
雫
太宰治
そう云うと急に太宰君の脚が止まる。
太宰治
雫
雫
本のタイトルは「完全自殺本」失敗したのは自殺のことです。 生まれてから誰にも認知されず、誉められる事もなくて、影で必死に努力しても 誰も気付いて呉れずもう死んでしまおうかと考えていた時期が有りました。 何度も楽に死ねる方法を試しましたが総て失敗に終わりました。 そんな時に偶然試食コーナーで試食してみると、 こんなに美味しい物が有るのだと感動したのを覚えている。 親の食事は最悪でした。一日二食、ご飯はいつも味がなく冷たく硬いものです 逸れから生きる理由が見つかり、本は棄てたのですが、、、内容は未だに頭の中に染み着いているようです
太宰治
太宰治
出来るだけ楽な死に方で頼むよ。
雫
雫
太宰治
太宰治
そして私達は昇階機の中に乗り込みました。昇って少し歩きそしてとても大きな扉の前に立ち、 太宰君は特大大きいため息を吐くなり、
太宰治
と云っていますが何のことでしょうか、、、? そうこう考えている内に太宰君は扉を開けて進みました。
続く(前回終わりと書いたけどまだまだ続きます)
おまけ
太宰治
雫
太宰のため息に不安がっている雫ちゃんだった。()