テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
337
538
𝓛𝓤𝓝𝓐☪︎
190
ガチャッ…
こさめ
ないこ
すち
ないこ
みこと
いるま
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
なつ
ないこ
LAN
控え室のドアが開く
LAN
らんがお辞儀をして外へ出る
その背中を追うように、
なつ、こさめ、いるま、すち、みことも続く
廊下に出た瞬間、空気が少し変わった
さっきまで張り詰めていたものが、一気に緩く解ける
すち
すちが軽く頭を下げた
みこと
こさめ
小さく、言葉が重なっていく
こさめ
こさめが控えめに言う
なつ
なつが短く頷く
なつ
すち
すちが落ち着いた声で言う
みこと
みことが小さく返す
らんは少しだけ視線を落として、
LAN
と呟いた
一瞬、静かな空気
いるま
いるまが言う
みこと
それ以上、会話は続かなかった
まだ名前も、素性も知らない
それでもーー
同じ場所にいた"何か"だけは、たしかに残っている
こさめ
こさめの一言で、自然と足が分かれる
駅に向かう者、違う方向へ歩く者。
振り返る人は誰もいない
声をかける人もいない
それでもーー
胸の奥に、ほんの少しだけ残る感覚。
全員
誰も口にしないまま、
6人はそれぞれの帰路についた
夜の道を歩きながら、イヤホンを耳に差し込む
流れてくる音楽が、やけに沁みた。
LAN
LAN
LAN
LAN
小さく吐き捨てる
でもーー
完全に否定しきれてない自分もいる
LAN
家に帰り、部屋の電気をつける
パソコンを開き、配信画面を見つめる
指を止める
LAN
LAN
スマホを持ってTwitterを開き、今日の配信は無しになることを報告した
そして、そのままベッドに倒れ込む
LAN
静かに目を閉じた
こさめ
電車の窓に映る自分の顔を見る
こさめ
こさめ
不安が、じわじわと広がる
でもーー
消えずに残ってるものがあった
こさめ
ぎゅっと手を握る
家に帰り、静かにドアを閉める
そのまま床に座り込む
こさめ
しばらく動けない
それでも、ゆっくり立ち上がって布団に入る
こさめ
夜道を歩きながら、何度も考える
いるま
同じ場面が、頭の中で繰り返される
いるま
自分で区切るように呟く
家に帰り、カバンを置く
ソファーに座り、天井を見上げる
いるま
そう呟いて目をつぶる
いるま
その気持ちだけが残る
静かな帰り道
一定のリズムで歩き続ける
すち
ないこ
ないこ
すち
ないこから言われた言葉を思い出し、一瞬口角が上がった
けど、すぐに現実に引き戻され、
真面目でいることで距離を置かれてきたこと、虐められたことを思い出す
すち
すち
すち
そこで思考が止まる
すち
ネガティブ思考になるのをやめ、頭を空っぽにした
家に帰って机にカバンを置く
すち
小さく呟いてベッドへ寝転び、電気を消した
家のドアを開ける
みこと
返事はない
静かな部屋に入る
鏡の前で立ち止まり、自分の顔を見つめる
みこと
しばらくして、息を吐く
みこと
ベッドに座り、スマホを見る
通知は何も来ていない
みこと
そう呟いて横になり、そっと目を閉じた
なつ
夜道を歩きながら、帽子を深く被る
なつ
小さく息を吐く
なつ
家に着き、鍵を閉める
そのまま壁にもたれる
なつ
しばらく動かない
ないこ
なつ
なつ
少し考えて、首を振る
なつ
なつ
電気を消し、ベッドへ向かう
静かな夜
同じ時間に、 違う場所で、 6人がそれぞれの想いを抱えたまま眠りにつく
まだ、何も始まっていない
けどーー
たしかに何かは動き出していた
選ぶ前から、もう揃っていた、?
コメント
1件
うわぁ…この回、すごく静かで、でもちゃんと心に残る話だった…。 オーディション終わった後の“解散”した瞬間の空気感、わかる気がする。 みんなそれぞれ家に帰って、それぞれ考えて、それぞれ不安とか希望とか抱えて夜を過ごす…。 特にらんが「ちょっとだけ信じてみてもいいよね」って思うところとか、こさめが「逃げなかった」って握った手とか、すちがないこさんの言葉思い出して葛藤してるところとか…。 1人1人の“その後”がちゃんと描かれてて、すごく好きです。 まだ何も始まってないのに、確かに何かが動いてる感、すごく伝わってきたよ🌙 続き、気になります…。