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奈緒樹は何故か女の子に好かれてます。

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奈緒樹は何故か女の子に好かれてます。

9 - ミステリアスメイド、篠村琴葉

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2024年08月26日

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文化祭が終わり数週間経った翌日、奈緒樹はいつも通り隆之と雑談をしていた。しかし奈緒樹は今日は奏がいないことに疑問を抱いたのだった。

小清水奈緒樹

そういえば今日奏ちゃんどうしたんだろ…?

真田隆之

あ〜。さっき先生から話聞いたけど今日鈴木のやつ休みらしいぜ。

小清水奈緒樹

え?休み?

真田隆之

なんか体調崩したらしいぜ。

小清水奈緒樹

大丈夫かなぁ……

佐原大和

うぃーっす!

小清水奈緒樹

あ、大和くんおはよう。

佐原大和

奈緒樹、先生から伝言預かったぜ。お前に今日鈴木の分のプリントを家に届けて欲しいってさ。

小清水奈緒樹

え!?

真田隆之

先生絶対職務放棄したいだけだろ……うちの学校ろくな先生いねぇなぁ……

小清水奈緒樹

あはは…だね……

そして本鈴のチャイムがなり、授業がスタートした。

放課後、奈緒樹らは雑談をしていた。

真田隆之

今日どうするよ。どこか寄ってかね?

佐原大和

いいねぇ!

小清水奈緒樹

じゃあ僕は奏ちゃんの所にプリント届けてくるね。

真田隆之

おうよ。じゃあな〜

奈緒樹は急ぎ足で教室を後にした。

奈緒樹は道中で食事やその他もろもろを買い揃えた袋を持って、奏の家に到着した。

小清水奈緒樹

相変わらずでかいなぁ…

奈緒樹は思い切って家のインターホンを鳴らす。

ピンポーン

鈴木芽菜

はーい…ってあらなーくんじゃない!今日はどうしたの?

小清水奈緒樹

あ、奏ちゃんが休んでるって聞いてプリントと、あと消化にいいものを買ってきました。

鈴木芽菜

あら優しいのね!せっかくだし上がっていって!

小清水奈緒樹

は…はい……お言葉に甘えて……

奈緒樹は逆らうことが出来ず、奏の家へと入っていった。(奈緒樹はイエスマンなのである)

コンコン

鈴木奏

は…はい…ケホケホ…

小清水奈緒樹

入るよ?

鈴木奏

な…なーくん……

小清水奈緒樹

大丈夫?

鈴木奏

朝に比べたら…熱もだいぶ下がったよ…ケホケホ

小清水奈緒樹

無理しないでね?とりあえず今日のプリントと、あと消化にいいもの買ってきたよ。

鈴木奏

あ…ありがとう……ね…ねぇなーくん……

小清水奈緒樹

ん?

鈴木奏

近くに…来て…ケホケホ

小清水奈緒樹

別にいいけど…どうしたの?

鈴木奏

なーくんのこと…今だけ独り占めしたいなって思って…

小清水奈緒樹

!?//(あれ…?なんか……今日の奏ちゃん……いつもよりなんて言うか……その……色っぽいっていうか……)

奈緒樹が困惑している時に奏は奈緒樹の首の後ろに手をやり、自分の胸元へと顔を持っていった。

小清水奈緒樹

!?!?

鈴木奏

なーくんの体…いい感じに冷たくて…気持ちいい……

小清水奈緒樹

(奏ちゃんの…体…まだ熱があるからなのか熱い……)

篠村琴葉

お嬢様…何をやっていら…っしゃ……

鈴木奏

あ、琴葉ちゃん。

小清水奈緒樹

むぐー!むむむむむむむー!!(ねぇ、あの人誰!?)

鈴木奏

なーくん、この子は琴葉ちゃん。私の専属のメイドよ。

小清水奈緒樹

むぐむぐむぐ…むぐっ!むむむむむむ!!(そうなの……って!まず僕を解放して!!)

鈴木奏

しょうがないなぁ…

小清水奈緒樹

プハッ……はぁ…はぁ…はぁ…あと少しで窒息死するとこだったよォ……

篠村琴葉

お取り込み中失礼しました。私は鈴木家に代々仕えている篠村家の琴葉と申します。小清水奈緒樹様。以後お見知りおきを。

小清水奈緒樹

なんで僕の名前知ってるの…?

篠村琴葉

奈緒樹様のことは、お嬢様から詳しく聞いております。

篠村琴葉

奈緒樹様はとてもかっこよくて、そしてとても可愛いお方であると伺っております。

小清水奈緒樹

そ…そう…ありがとう…(?)

篠村琴葉

奈緒樹様。これから私はお嬢様にお出しするお食事の用意をしなければならないので、少しお手伝い頂けますか?

小清水奈緒樹

僕は別にいいけど……

鈴木奏

ご…ごめんね琴葉ちゃん…なーくん…ケホケホ

篠村琴葉

お嬢様は安静にしていてください。

小清水奈緒樹

そ…そうだよ💦今はゆっくり休んでて

鈴木奏

お言葉に甘えて…そうさせてもらうわ……

奏はゆっくりと眠りに落ちた。

琴葉と奈緒樹は奏に出すお粥と、果物の用意をしていた。

小清水奈緒樹

思ったんだけど…篠村さんって…前に僕のことずっと見てた人?

篠村琴葉

なぜ…バレたのですか……

小清水奈緒樹

いや視線が僕にずっとあったもんでして……

篠村琴葉

そうですか…

しばらく沈黙の空間が続く。

篠村琴葉

お嬢様はリンゴがお好きなんです。なのでリンゴをお出ししましょう。

小清水奈緒樹

だね。僕はお粥を作ってるよ。

篠村琴葉

ありがとうございます。では私はリンゴを…っ!

小清水奈緒樹

ど…どうしたの?

篠村琴葉

な…なんでもないです……

小清水奈緒樹

手を見せて?

篠村琴葉

え?

小清水奈緒樹

いいからとりあえず見せて。

篠村琴葉

は…はい。

奈緒樹は琴葉の手にそっと触れた。

篠村琴葉

ひゃっ…

小清水奈緒樹

手を…切ったのかな……

篠村琴葉

ひぁぁっ……///

篠村琴葉

(変な声が……)

小清水奈緒樹

あの…篠村さん……

篠村琴葉

ひゃ、ひゃい!

小清水奈緒樹

変な声出すのやめてもらって…いいかな?気まずくなっちゃう……

篠村琴葉

す、すみません……

小清水奈緒樹

とりあえず絆創膏貼っておくね。

篠村琴葉

あ…ありがとうございます……(何この人……とても優しくて…なんか…温かい雰囲気……)

小清水奈緒樹

よし。これでOK。

篠村琴葉

あ…ありがとうございます…//

小清水奈緒樹

ん?どうしたの?

篠村琴葉

い、いえ…何もないです…

小清水奈緒樹

そ…そう?じゃあとりあえず奏ちゃんの所へ持っていこうか。

篠村琴葉

はい。

篠村琴葉

(この人は…信用に足る人だ……)

コンコン

鈴木奏

は…はい…ケホケホ

小清水奈緒樹

入るよ〜。

篠村琴葉

お嬢様。お粥とリンゴをお持ちしました。

鈴木奏

なーくん…それに琴葉ちゃん…ケホケホ

小清水奈緒樹

無理はしないでね?

篠村琴葉

無理は禁物です。

鈴木奏

えへへ…ケホケホ

鈴木奏

私…またなーくんに助けられちゃった…

小清水奈緒樹

奏ちゃん…

篠村琴葉

……

篠村琴葉

じゃあ私と奈緒樹様はそろそろお手伝いに戻ります。

小清水奈緒樹

え!?僕、奏ちゃんにプリント渡そうと思ってきただけなのに!?

篠村琴葉

ここに来たからには良しと言われるまで帰ってはなりません。

小清水奈緒樹

えぇ……

そのまま、奈緒樹は深夜まで鈴木家で手伝いをすることになったのだった。

奈緒樹は何故か女の子に好かれてます。

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