中学生のころ
モブ
こいつ、吸血鬼だってw
モブ
うわー、殺されるぅー!w
赤
……。
モブ
こいつやっちゃおーぜw
モブ
ボコボコッ!
赤
い"ッ…!
モブ
ゲシゲシッ
赤
や、めて…!
赤
…っ、はぁはぁっ……
紫
ザッ……
赤
!!
モブ
あ?誰だよ
紫
貴方たちに言う必要はありませんッ…
紫
この人が何をしたのか分かんない
けど、虐めちゃ、ダメッ…!
けど、虐めちゃ、ダメッ…!
モブ
こいつはなぁ、吸血鬼なんだよ。
モブ
もしかしたら、血吸われて、
死ぬかもしれねえんだぞ?
死ぬかもしれねえんだぞ?
紫
ち、近づかなければ
いい話ですッ…!!
いい話ですッ…!!
紫
この人は何も悪くありませんッ…!
赤
…!!
紫
早く逃げましょうッ、ヒョイッ
赤
!
紫
タタタッ…
モブ
待てよ!
モブ
あいつ、足はえーな…
紫
…ふぅ、
紫
大丈夫ですか?ハァハァ…
赤
う、うんッ…
赤
あ、ありがとう…ニコッ
紫
俺は紫です。
あなたは?
あなたは?
赤
赤…、
紫
赤さんですね。
紫
家まで送りますよ
紫
どこですか?
赤
わっ、悪いよっ…!
赤
もう歩けるし…!
紫
…。
紫
いいですからニコッ
赤
(…ッ、!?/)ドキッ
赤
お、おくってもらっていいの…、?
紫
もちろんです。
赤
こ、ここっ…
紫
もう歩けます?
紫
降ろしますよ
赤
うん、スタッ
紫
それでは、
また機会がありましたらニコッ
また機会がありましたらニコッ
赤
うんっ…、またっ!ニコッ
紫
…。
紫
あ、あの時の…?
紫
全然あの時と違かったから、
分かんなかった…、、
分かんなかった…、、
赤
普通の人間でいて笑われるのなら、
ヴァンパイアでいて避けられる方が
いいと思ってニコッ
ヴァンパイアでいて避けられる方が
いいと思ってニコッ
紫
そんな…、、
紫
俺は…、赤くんのこと…
紫
かっこいいと思うよ…?
紫
だ、だって、人間と吸血鬼のハーフ
なんて珍しいし、想像以上に赤くんは
優しいしッ…!!
なんて珍しいし、想像以上に赤くんは
優しいしッ…!!
赤
…!!
赤
紫くんは優しいね。
赤
その気持ちだけで十分だよ
紫
…。
紫
なんで、あそこで倒れてたんですか…?
赤
!
紫
聞いちゃいけないって思ってるのに、
聞きたくてッ…
聞きたくてッ…
赤
本物のヴァンパイアに
なりたかっただけ。
なりたかっただけ。
赤
父が56された後、
母は俺を置いて逃げるし、
人間食を食べようとすると
絶対毒を盛られる
母は俺を置いて逃げるし、
人間食を食べようとすると
絶対毒を盛られる
赤
血を吸って生きて行こうと思ったけど
友達、いなかったことに気づいて、、
友達、いなかったことに気づいて、、
赤
気がついたら倒れて、
ここに。
ここに。
紫
そ、そうだったんですね…
紫
でも、なんで母は逃げたんですか…?
赤
ヴァンパイアの子供がいるって、
おかしなことでしょ?
おかしなことでしょ?
赤
俺がハーフなだけで、
普通の人間の母が目をつけられる
普通の人間の母が目をつけられる
赤
ほんと、最低な子供だよねッ…、、
紫
い、いやッ…
紫
ヴァンパイアも人間も
存在していることは一緒だから、
赤くんは悪くない!
存在していることは一緒だから、
赤くんは悪くない!
赤
!ビクッ
紫
誰かから贔屓(ひいき)されるの辛いって分かるし、
紫
何より、俺はどんな赤くんでも
好き、だからッ…!!
好き、だからッ…!!
赤
ぇ…
紫
…っ、、
お前はお人好し過ぎなんだよ!
正直こんな世話妬かれんの嫌だし、 うざいから!
紫
ズキッ
紫
はぁ、はぁっ…
紫
こんな事言うの迷惑だって
思ってますッ…!!
思ってますッ…!!
紫
でも、つい頭より口が動いてッ…
紫
こんな俺で、ごめんなさいッ…!
赤
……。
赤
ギュッ
紫
!!
赤
ナデナデ
赤
泣いていいよ。
赤
俺しかいない。誰も笑わない。
赤
このままじゃ、紫くんは
壊れちゃうッ…、、
壊れちゃうッ…、、
紫
ぅ…、あ…ポロッ
紫
赤くんッ…ポロポロ
赤
沢山泣いていいよ。
赤
俺ばっか助けてもらうのは
嫌だからッ、、
嫌だからッ、、
紫
ぅ、うわぁああんッ、ポロポロッ
紫
ギュウゥウウッ……
赤
!
紫
ずっと寂しかったッ……、、
紫
ずっとずっと人と笑ってたかったッ…、
紫
でも、もう迷惑かけたくないッ…
紫
ずっとずっと怖かったッ…!!
赤
…気持ちを吐き出してくれて
ありがとう
ありがとう
赤
紫くんのことが知れて、
嬉しいよ
嬉しいよ
赤
ナデナデ
紫
ウトウトッ…
赤
色々とありがとね
赤
震えながらも俺を褒めてくれてありがとう。
赤
寝てていいよ。
紫
スゥ、スゥ…
赤
ヨイショッ(膝の上に
赤
…ナデナデ
紫
ギュッ(服
赤
!
赤
…ウトッ
赤
スゥ、スゥ…
続く