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千年前
ヴィンス
ナタリア！何処だ姿を見せてくれ！
ヴィンス
お願いだ！
ナタリア
ヴィンス
さっきはすまなかった！許してくれ
ナタリア
あなたのした事、許せると思った？
ヴィンス
ナタリア！声がしたぞ！どこだ
ナタリア
ヴィンス！あなた、自分のした事に責任をもって！
ナタリア
わたくしの婚約者になって、両親に近づいて……
ナタリア
殺したのは貴方でしょう！？
ヴィンス
それは俺じゃない！信じてくれ！
ナタリア
ナタリア
もうあなたを信頼するなんて出来るわけないでしょう！
メイドA
ナタリア姫様！ヴィンス伯爵殿！こんな所で何を…
ナタリア
お黙りなさい！
メイドA
そんな……姫様！！！
ナタリア
わたくしとヴィンス2人だけにして！
メイドA
メイドA
分かりました…
ナタリア
ありがとう。下がっていいわ。
ヴィンス
お前がこんな怒るなんてな…
ナタリア
当然の事でしょう！両親が殺されて…平気な人間など
ナタリア
…人では無いわ！
ヴィンス
だから、俺じゃないんだ！
ヴィンス
信じてくれ！お願いだ！
ナタリア
じゃあ、証明して下さい！！！
ナタリア
あなたが人殺しでは無いという証明を！
ヴィンス
ああ、証明してやるよ
ヴィンス
ヴィンス
お前と結婚する為にもな。
一週間後
裁判所にて
最高裁判官
これから、殺人の疑いのあるヴィンス上流伯爵の裁判を始める。
最高裁判官
原告のナタリア姫様、根拠は？
ナタリア
ナタリア
初めて会ったのは両親が優秀だったヴィンス伯爵をわたくしの夫にと勧めてくれたことがきっかけです。
ナタリア
その時はわたくしは素直に素敵な方だと思いました。
ナタリア
ナタリア
でも、ヴィンス伯爵殿には別の目的があったと思っているのです。
ナタリア
我が国は豊かで賢い国。その国王となれば、圧倒的な権力が得られます。
最高裁判官
ナタリア
そこで、ヴィンス伯爵殿はわたくしを利用しこの王国の王になろうとしたのだと思います！
ヴィンス
そんなことは無いっ！！！
最高裁判官
ヴィンス上流伯爵殿、今はナタリア姫様がお話になっている。
最高裁判官
ご静寂に。
ナタリア
では、続けさせていただきます。
ナタリア
ヴィンス伯爵殿、若く美しいうちに国王になろうとしたのでは無いでしょうか
ナタリア
そのため、あなたは王位継承権は1位であったのに…罪のないわたくしの
ナタリア
ナタリア
両親を殺したのではないでしょうか！！
最高裁判官
では、原告のナタリア姫様のお話は終わりとなります。
最高裁判官
それでは裁判、前半を終わりとします。
休憩時間
ヴィンス
ナタリア、ナタリア！待ってくれ！
ナタリア
今更あなたに話す気はないわ！
ヴィンス
お願いだ…話を聞いてくれ！
ナタリア
痛っ！そんなに強く掴まないでちょうだい！
ヴィンス
ナタリア
離して！
ヴィンス
いや、もう離さない。
ナタリア
……止めっ
ヴィンス
こっちに来い。
ナタリア
きゃっ
誰もいない廊下にて
ナタリア
ここに連れてきて何するの！？
ヴィンス
ナタリア
なにか言ってよ！！お願いだから！
ヴィンス
……ごめん
ナタリア
え？
ヴィンス
ナタリアに信じてもらえなくてもいい。でもこれだけは言いたかった。
ナタリア
な、何を…？
ヴィンス
ずっと好きだった。これは本当だ。
ナタリア
///
ヴィンス
そして……
ヴィンス
ヴィンス
神に誓って言う。これからもずっと大好きだ。
ナタリア
そんな……
ナタリア
ヴィンス
ナタリア、結婚しよう。返事は君が決めて。
ナタリア
え…そんなの、決まってるじゃない！
ヴィンス
じゃあ……っ！！！
ナタリア
何……ヴィンス！どこか痛いの……あ！！
ヴィンス
ナ……ナタリア…
ナタリア
いや、ヴィンス！血が……血がこんなに……
ヴィンス
ナタ……ナタリア、絶対っ幸せにしてやるってずっと……好きでいるって誓った……
ナタリア
いや、いやだわ！いやいやいや
ナタリア
生きてよヴィンス！！！！！
ヴィンス
また、会おう……
ナタリア
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！
四日後
町人A
ナタリア姫様が自殺なさったらしい……
町人B
ええっ！！そんなっ！
町人C
そうそう…愛を誓った恋人の後を追ったそうだ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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