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テラーノベル(Teller Novel)

【少年】1

少年

こんにちは。

少女

…!あなたは。

少年

うん、さっきは歓迎会ありがとう。

少女

あ、ううんっ!……えっと。

少年

あ、ごめん。

少年

いきなり部屋に来てびっくりしたよね。

少年

みんなの部屋へ挨拶回りに、早く仲良くなりたいからね。

少年

君とは年も近いみたいだし、よろしくね。

少女

…うん!よろしくね。

少年

そういや…さっきのメッセージカードに書いてあったやつ。

少女

え?あ、歓迎会の時みんなで渡した…?

少年

そう、君は1週間前にここに来たんでしょ?

少女

うん…。

少年

…ここに来るのは今回が初めて?

少女

…うん、まだここの生活には慣れてなくて。

少女

その…あなたも不安じゃない……?

少年

実は…僕は2度目なんだ。

少女

えっ、それって…。

少年

…そんな顔しないでよ。見ての通り元気だからさ

少年

それより、そういう意味では僕の方が先輩だから、遠慮なく頼ってよ。

少年

君が…すごく不安そうな顔してるから、心配。

少年

その…無理してない?

少女

……!

少女

ご、ごめんね、初めて会うのに…。

少年

ううん、ひとり心細かったよね

少年

僕も初めての時は不安で…。

少年

親にも…先生にも…心配かけたくないから相談出来なかったんだ。

少女

…あなたも?

少年

うん、でも大丈夫、きっと良くなるから。

少年

それに近くに先輩もいるんだよ?

少女

う、うん

少年

う〜ん?まだ不安そうな顔。

少年

じゃあはい

少女

……?

少年

指切りだよ。指切りげんまん

少年

一緒に頑張ろう。

少年

これからは独りじゃないから。

少年

約束、はい。

少女

うっ…うんっ…!!

色々な記憶のカケラ

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