テラーノベル
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いつも、真っ白で――
よくわかんなくて、
でも、一つだけ知っていた。
それは―
それは―
少女
視界に広がる、お花畑。
上を見上げると、桃色の空。
少女
あたしは、思い出そうとした。
ひねってひねって、ひねり出した、覚えている記憶。
それは――
1.記憶は3つまでしか覚えられない
2.誰かの声。泣いていた。
3.真っ白な空間にさっきまでいた
少女
少女
私は大きく、そう叫んで、しゃがみ込んだ。
足音が聞こえて、顔をあげる。
うさぎさん
少女
グイッ
うさぎさんは、大きく手を引いた。もしかして、これが誘拐ってやつ…?
少女
うさぎさん
ウサギさんはこっちを見つめている。私は逃げ出した。
怖い…ウサギさんは怖い。気をつけよう。そう思いながら走り続けた。
もう一回、覚えていることを整理してみよう。
1.記憶は3つまでしか覚えれない
2.誰かの泣いている声
3.ウサギさんは怖い
少女
少女
少女
私は走って、走って、
気がついたら、真っ暗な場所にいた。
少女
少女
少女
少女
トンッ
何かが肩に乗って―
うさぎさん
少女
少女
うさぎさん
私が再び逃げようとすると、ウサギさんは私の手を握った。
大きくて、怖くて、でも、でも、あったかくて。
なに…これ、
少女
思わず、泣いちゃった
うさぎさん
うさぎさんは、ゆっくり立ち上がって、指を指した。
あっちに…いけ?
私は頷いて、ウサギさんが指を指した方向へ行った―
そこは、色んな色がぐわんぐわんしていて、
怖かった。
でも、ウサギさんがこっちを指したから、迷わず進んでいく。
今、覚えていること。
「1.記憶は3つまでしか覚えれない」
「2.ウサギさんは怖い…?優しい?」
「3.こっちに進む」
少女
白い空間が見えた。
あそこに行けばいいの?
その時、誰かの声が聞こえた。
―――?
少女
―――?
少女
それだけ言うと、その女の人はぐにゃりと曲がって消えていった
ワープしたみたい。
誰か分からない、
だけど、
だけど、
聞いたことがある声。そして、あたしのことを待っているらしい。
うさぎさん
少女
ウサギさんがその様子をじっと見ていた
ウサギさんは敵なのか。味方なのか。
今、覚えていること。
1.記憶は3つまでしか覚えれない
2.女の人のところへ行かないと
3.うさぎさんは時々見てる
少女
そう叫びながら、女の人を追いかけようとする
でも、もういない。
とりあえず、あたしは行かなければならない気がする。
向こうに明るいところがある。
少女
私はそこへ駆け寄る。
少女
沢山の怪物が、あたしを見た。
蜘蛛にトカゲにドラゴンも見ている。
赤い目を光らせながら。
よだれを垂らして
あたしを見てる―――
少女
近づいて分かった。ここはドアなんだ。
ドアから怪物たちが来て、あたしを見る。
思わず叫んでしまった。叫んだら、さらに怪物たちが見ちゃう。 駄目だ…声を小さく。
少女
目をそらして、ドアをくぐろうとする。
真っ白な空間にういているドア。
すると、掴まれた。
少女
痛い。腕を掴まれた。
うさぎさん
少女
ウサギさんの顔が真っ黒に塗りつぶされている。
ウサギさんは明らかに怒っている。
少女
ウサギさんは腕を、さらに強く握った。
少女
うさぎさん
助けて。ウサギさんにさらわれちゃう。
うさぎさん
少女
うさぎさん
怖い。何を言ってるの?
頭が重くて、
何かが壊れたような気がして、
消えそうな意識の中、思い出す
覚えていること…
その1,記憶は3つ…あれ2つだっけ?思い出せないや
その2・・・ウサギさんは怖い。痛い。
その3…あれ、2?…女の人を探す
少女
バタン
音が響き、ウサギがこちらを向くと、少女が倒れていた――
コメント
3件
「記憶は3つまでしか覚えられない」って設定だけで、もう切なくて怖い……。うさぎさんの手が「大きくて怖い、でもあったかくて」ってとこがすごく刺さりました。途中まで優しいのかな?と思ったのに、最後の黒い顔で掴まれて倒れるシーンで一気に不穏になって、続きが気になりすぎます🥀