食堂
スズ
おはようございま……あれ、わたしが最初?
スズ
あ………
そうだ、琉偉さんいないんだった
……この違和感に慣れるまで時間かかりそうだな
ウタ
なんで突っ立ってんの。
スズ
あ、ごめんなさい少しボーッとしてました
ウタ
あそ
サク
おはよ……譜ちゃんがいる!?
ヒスイ
失礼すぎん?
シオン
ふわぁ……おはようございます…
割とみんな朝来るのが早いから続々と集まってきた
ヌエ
あれ?星は?
スズ
え………
ミライ
あ、ほんとだまだ来てないね
ユメ
……いや、流石にないよね?
ガチャ
セイ
み、みんなおはようネ…
ミライ
噂すればだ
セイ
寝坊しちゃったノ…心配かけたよネ…
サク
大丈夫大丈夫!寝坊くらいあるある
スズ
よかった……
セイ
何が?
ハヤテ
いや、こんな環境下だし…
セイ
あぁ……ごめんネ
モノ
みんないるねー!
ミライ
チッ
モノ
今舌打ちしたの誰!?
ウタ
何しに来たの
モノ
ふふふ、いちいち体育館に集めるのめんどくさいなぁって思って、動機を発表しに来たよ!
ヒョイッ
モノ
ん?
ガチャ
バタン
モノ
閉め出すな!!(扉越し)
モノが動機の話をした瞬間に和真さんがモノを抱えて食堂の外に出した
サク
ふっw
ソウ
ドア開けて入ってきた様子じゃないので閉め出しても意味無いのでは?
カズマ
気持ちだけだよ……
モノ
まぁ、それはともかく、次の動機はねぇー
モノ
『クロが卒業する場合誰かもうひとりと卒業出来る』だよ!
スズ
誰かもうひとりと?
モノ
つまり!殺人が起きて、クロが学級裁判を勝ち抜けた場合はシロの中から1人だけ選んでその人と卒業出来るってことだね!
サク
ふーん
ミライ
へぇー……
モノ
あれ?興味無さそうだねー
ユメ
動悸はわかった。どうせご褒美とか言って探索範囲広げるんでしょ?だったら早くして
モノ
もー、せっかちだなぁ
モノ
はいよ!鍵あげるよ
ユメ
ん、この前と同じようにうちが鍵開けて回るそれでいい?
スズ
はい、大丈夫です
ユメ
じゃあもう行くね。さっさと解放してくる
ヒスイ
ありがとう
モノ
うーーん事務的すぎてつまんない!
サク
残りのメンツ見てみたら?事務的になる要素しかないと思うよ
モノ
ゲーマーと模倣者に事務的な要所ってなんだよ!
ハヤテ
あ"?
モノ
きゃー、怖い怖い、ほいなら
スズ
………はぁ…
ヌエ
いちいちやかましいな
サク
まったくもー
朝食の後開放された新しい場所を探索していた
スズ
………
スズ
……?
セイ
ど、どうしたノ鈴ちゃん
スズ
超高校級の諜報員って誰だろう……って
セイ
んっと………誰だろう
セイ
才能がわかってない夢ちゃんのじゃないノ?
スズ
かなぁ…
セイ
入ってみようネ!
スズ
はいはい
超高校級の諜報員の研究教室
セイ
わ……ファイルが沢山…
ユメ
…………
セイ
あ、夢ちゃん
ユメ
……
セイ
夢ちゃん?どうしたノ?
ユメ
あ、星…それに鈴……なんでもないよ
そう言って持っていた何かを台に置いた
スズ
あの、超高校級の諜報員って……
ユメ
多分うちのことなんだと思う。
ユメ
でも諜報員なんて記憶ない……いや、忘れされられてる?
ユメ
だとしても諜報員なんて才能隠す意味があるのか?何か才能を覚えてて不都合なことが……
ユメ
諜報は確か秘密裏に機密情報を取得する行為…このコロシアイ生活にはバレちゃダメなことがあるのか?
ユメ
一応ここのファイル全部目を通さないとな
セイ
えっと……
ユメ
あ、ごめん。自分の世界に入っちゃってた
セイ
うーん……諜報員…あながち間違いじゃない気がするネ
スズ
そうだね…
ユメ
自分の才能が諜報員であってる確信が出来たらまた話すよ
スズ
ありがとうございます
超高校級のモデルの研究教室
セイ
わ…カメラだ…
サク
カメラだよー
サク
モデルの研究教室だからね
スズ
まぁ、そうですね
シオン
あの…なんで私連れてこられたの?
サク
あー、どうせ殺人起きるわけないと踏んで、姫音ちゃんをモデルにしてコーディネートして遊ぼうと思って!
シオン
え"っ
サク
姫音ちゃん素材がいいからもったいないと思うんだよね
シオン
は?
サク
てことで!あたしの癒しに協力すると思って!ね?
シオン
うぐっ……その、私は……
カズマ
ちょっと、姫音ちゃん困ってるでしょ?
サク
和真も同じようなこと言ってたくせに
カズマ
………ナンノコトカナ
スズ
……行きます?
セイ
もう行こうネ
サク
あ!鈴ちゃんや星ちゃんでも……ってあれ?居ない…
スズ
……
セイ
鈴ちゃん?もしかして元気ないノ?
スズ
……どうして?
セイ
いや、根拠がある訳じゃないけど…
セイ
なんだか朝から元気がないような気がしたノ
スズ
………こんな短期間で4人も目の前で亡くなることなんかなかったから少し気が滅入ってるのかも
セイ
そっか……
スズ
うん、どうせすぐに元気になるよ
セイ
だといいけど
スズ
ほら、第2校舎着いたよ
セイ
あ、ウン
超高校級のマジシャンの研究教室
セイ
おー!ボクの研究教室ネ!
スズ
大掛かりなものが多いんだね
セイ
えっと、これは切断マジックので、こっちの水槽は水中脱出に使うやつネ!
セイ
うんと、この剣はあの……刺すやつ!
ヒスイ
語彙どこいったん?
セイ
うるさい
スズ
楽しそうだね星ちゃん
セイ
ウン!
ヒスイ
そういえば星ってどんなマジックするの?何気に見たことないかも
セイ
うーん…ボクはトランプ使ったマジックをすることが多いネ
セイ
準備するものも少ないし、道具があればどこでもできるし
ヒスイ
へー、今度見せてよ
セイ
もちろん!その時は鈴ちゃんも一緒ネ!
スズ
うん、ありがとう
セイ
あれ……この写真…
スズ
どうしたの?
セイ
あ、ううんなんでもないネ
スズ
そう?
セイ
……………
スズ
……
ヌエ
あ、鈴
スズ
こんにちは、鵺さん
スズ
どうしてそこに立ち尽くしてるんですか?
ヌエ
いや……ここ開けたら水かかってきてさ
スズ
水…?
セイ
えっと…『超高校級の美化委員の研究教室』……?
セイ
美化委員のところで水?
ミライ
何してんのあんたら
スズ
あ、未来さん
ミライ
ん…?なんで鵺くん少し濡れてんの?
ヌエ
いや、そこの研究教室開けたら水かかってきたんだよ
ミライ
水……?あー、そこに注意書き書いてあるじゃん
ミライ
午前9時と午後9時には水やりのためスプリンクラーが約30分作動しますって
ヌエ
あー……なるほど
ミライ
30分も水やったら根腐れするってのに…
セイ
設定変えれないノ?
モノ
無理だね!
ミライ
でたな諸悪の根源
モノ
いい加減モノって呼んでクレメンス
スズ
それで…無理って?
モノ
あー、うん色々と不具合が起きちゃうから設定変えれないんだよね!
モノ
それに変えたらダメだよ!校則で禁止なんだから
セイ
え!?
モノのその言葉を聞いてわたし達は慌てて電子生徒手帳を取り出した
確かに校則の欄にこう追加されていた
・15:夜時間に超高校級の美化委員の研究教室に立ち入らない
・16:スプリンクラーの設定を朝時間に変更しない
スズ
……?
モノ
つまり!夜時間には入っちゃダメだし、朝時間には設定を変えれないのだ!
ミライ
つまりスプリンクラーの設定のやつは中にあるってことね
モノ
そーなのだよ!
ヌエ
はいはい、そういう事ね。なんのための校則か知らないけど死にたくないから従うよ
モノ
そうしなさーい
そう言ってモノは消えていった
ミライ
話してる間にもう9時45分だよ、もう入れるんじゃない?
セイ
だね。入ろうネ
終わり







