仁
ここはどこだ??
仁
なんでまッ暗?
仁
あっ! 夜…か。
主治医
起きてましたか?
主治医
ご気分はいかがてますか?
仁
あの〜。俺はどうして病院に…。
主治医
覚えてないですか?
主治医
ちなみに名前は言えますか!
仁
なまえ…なまえは
仁
あれ?
仁
俺は誰ですか?
主治医
年齢は?
仁
29
主治医
他に覚えてる事は?
仁
………………
主治医
ゆっくり思い出して行きましょ。
主治医
体調はいかがですか?
仁
大丈夫です。
主治医
では、さっそくですが、
主治医
彼女さんが面会に来られてます。
主治医
なにか思い出すかもしれません。
主治医
お呼びしてもよろしいですか?
仁
えっ。僕に彼女…ですか?
仁
はい。
主治医
では、お呼びします。
はぐみ
仁くん。大丈夫?
仁
仁くん? 俺のこと?
仁
ごめん。
はぐみ
大丈夫。先生から聞いてるから。
はぐみ
ゆっくり思い出そう。
仁
ありがとう。
君は僕の彼女なんですか?
君は僕の彼女なんですか?
はぐみ
はい。彼女のつきとう はぐみです。
仁
はぐみさん。
はぐみ
なんか始めて会った時みたい。
はぐみ
新鮮だね。
仁
そう…だね。
ところで僕はどうして
病院にいるのかな?
ところで僕はどうして
病院にいるのかな?
はぐみ
急いでて階段から落ちた
って聞いてる。
って聞いてる。
はぐみ
急いでて…ね。
仁
急いでて…か。
はぐみ
ゆっくり思い出そうよ。
はぐみ
私は仁くんの側にずっといるからさ。
仁
でも、俺君のことが…
はぐみ
大丈夫。大好きな彼氏が…
はぐみ
辛いとき、側にいるのが彼女でしょ。
仁
……………ありがとう。
その後もはぐみは仁の入院期間中 毎日お見舞いに来て看護をし 記憶が戻るように色々な話しをした。 そして
退院後もずっと側で支え続けた。
仁
いつもありがとう。
はぐみ
なに言ってるの。
はぐみ
そんな事は気にしないで。
はぐみ
今日のご飯何がいい?
仁
えっと 今日は。
仁
からあげが食べたい。
はぐみ
わかった。
はぐみ
じゃぁ、準備するね。
仁
いつもおいしいご飯ありがとう。
調理を始めるはぐみ。 いつもはゆっくりテレビを見てる仁が台所へ。
仁
なぁ。キスしようぜ。
仁
もう我慢できねぇよ。
はぐみ
ダメだよ。
キスしたら仁最後までするでしょ。
キスしたら仁最後までするでしょ。
仁
いいじゃんー。
はぐみ
明後日診察まで
ゆっくりしてって
ゆっくりしてって
仁
したら思い出すかも…だろ?
はぐみ
っちょっと!
今 包丁持ってるんだけど。
今 包丁持ってるんだけど。
その包丁を仁に向けたこの時
仁
あぁぁぁぁ!
仁
頭がいてぇ! いてぇよ!
10分ほど痛みを訴える?
はぐみ
ちょっと仁くん…大丈夫?
はぐみ
ねえ 仁くん
はぐみ
やだ。仁くん。
すると
仁
…………………おまえ
仁
あのときの………………。
仁
なんでここに。
ビリビリビリビリ
仁
ん……
仁
気を失った?
はぐみ
起きたぁ?よかった。
仁
さっき俺に何したんだ。
はぐみ
記憶戻ったんでしょう?
はぐみ
だからスタンガンで寝てもらったの。
仁
なんで?
はぐみ
わからないの?
仁は拘束されていた。
仁
なんの為に!
はぐみ
決まってるじゃん。
はぐみ
あんたをゆっくり殺すためだよ。
はぐみ
私の大好きな彼を殺した
はぐみ
連続通り魔事件の犯人さん
仁
はぁ? なんで今なんだよ?
仁
記憶を失ってる間いくらでも
仁
殺せただろ。
はぐみ
何言ってんの!
はぐみ
私の大事な彼を
はぐみ
あんたは快楽の為に殺して
はぐみ
しかも そのことを忘れてる?
はぐみ
ふざけないでよ。
仁
ちょっと待て 落ち着けって…な
はぐみ
だから決めたの。
はぐみ
あんたの近づいて
はぐみ
記憶が戻ってから殺すの。
仁
やめろ やめてくれ〜!
はぐみ
大丈夫。ゆっくり痛みを感じながら
はぐみ
死んでくれていいから。