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「――目標、視認不能!? どこからだ……!?」
兵士の絶叫が、通信に響いた。 次の瞬間、音が途絶える。 生存者ゼロ。派遣された部隊、壊滅。
「“あれ”が動いたのか……?」
作戦司令室に緊張が走る。 モニターには、赤く染まる廃墟の俯瞰映像。 だが、どこにも“敵の姿”はない。
影の中。 誰も見ない隙間。 誰も気づかない裏面。 そこに、“彼”はいた。
shkは、眼前の空間に視線を這わせた。 視界に映る兵士たちは、危険度に応じて色を放っている。 最も赤い一人――それが、次の“死”。
彼の足元にある影が、波紋のように広がった。
瞬間――彼は消えた。
次に姿を現したのは、兵士の背後。 もはや兵士が気づく間すらない。 “shk”の腕が、静かに、しかし確実に刃を振るった。
血の飛沫すら、空間に溶ける。
彼の耳元で、ペンダントが“脈打つ”。 脳裏に響くのは、あの言葉。
「お前が殺すのは、“敵”じゃない。“歪んだ世界”そのものだ」
そう、これはただの殺戮ではない。 これは、“修正”だ。 歪み切ったこの世界にとって、“死角”こそが正常。
shkは歩き出す。 静かに、そして確実に。
「死角からの王が通る。お前たちに、逃げ道はない」