くじら🐋
くじら🐋
Let’sgo↓
ioは今、ポーランドのある宿に泊まってる。
イタ王
イタ王
だからまだioは国内にいるのにも関わらず
ナチに写真を送ってしまった
イタ王
イタ王
イタ王
治療法もわからないし
ナチにも会えないから
生きる希望もなくて
生きる意味もなくて
何がしたいんだろう
ioはもう何もできないのに
写真の場所についたものの
イタ王はいなかった
今は取り敢えずホテルで食事をとっている
ナチス
そんな独り言が漏れた
フランスとイギリスは一度自国に帰っている
ナチス
地図上のアテネとワルシャワを線で結ぶようになぞる
今のところ行きそうなのは北欧当たり
だが滞在期間は短そうだ
ナチス
あいつが俺の国土に来るとは考え難い
あいつもある程度頭は切れる方だ
見つかるリスクを踏まえた上で来ることなんて___
ナチス
ある
イタ王はきっとリスクを踏まえたうえで
一度だけ俺の国土に来る
最初で最後の一度きり
その時までイタ王を追いかけよう
俺の生きがいだったイタ王を、 もう一度、二度と話さないようにこの手に収めるために
フィンランドに行って
スウェーデンに向かう電車の中で
ナチに送った写真を見返していた
ギリシャ
ポーランド
フィンランド
最後はドイツの写真になるんだろうな
きっとナチが最後の写真の場所につく頃には
きっとioはもう海底だろうな
そんな2週間後の予定を考えて
ただ一人、電車に揺られている
しばらくして
ストックホルムを告げる駅の名が車内に響いた
電車を降りてガムラスタンへと歩き出す
生き急ぐように、
泣いてしまわないように。
写真の場所に来ても
追いつけない
どんなに急いでもそこにお前はいないのだろう?
あと一歩なのだろうか?
フィンランドの写真が来て、フィンランドに行って。
その次の写真はスウェーデンのガムラスタンだった
どう頑張ってもお前には追い付けない
それを理解しても、俺は足を運ぶ
イタ王がいなくなってから2日が経過していた
その時
スウェーデン
ナチス
フィンランド
フィンランド
ナチス
ナチス
スウェーデン
スウェーデン
ナチス
スウェーデン
ナチス
フィンランド
ナチス
ナチス
フィンランド
ナチス
スウェーデン
スウェーデン
スウェーデン
フィンランド
フィンランド
ナチス
フィンランド
スウェーデン
ノルウェー
フィンランド
フィンランド
ナチス
アイスランド
アイスランド
アイスランド
ノルウェー
ノルウェー
スウェーデン
スウェーデン
ナチス
フィンランド
ナチス
北欧たちと別れ
空港へと向かう
手遅れになって、追いつけなくなる前に。
追いつけないとわかっても、足を運べるように。
今日はフィンランドとスウェーデンを周って
今は船の中に泊まっている
アイスランド行きの船。
アイスランドには朝10:00に着く予定
イタ王
イタ王
イタ王
最近まともに寝れなくなってきて
どんどん疲れが溜まっていってる
でもどうせ最後は死んじゃうから
今の苦しみとかどうでもいい
全部明日には過去の話だから
その過去に成り得る今に強い思いを抱いても
無駄だとこの花に思い知らされた
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
いっそのこと早く殺してほしいな
余命も2か月もいらない
2週間でよかったのに
こんなゆっくり蝕むなんて残酷だよ
一瞬で殺してくれればいいのに
そんなことを考えて
ioは浅い眠りに沈んでいく
いつか、永遠に深く眠れるように
午後23:00
ノルウェーに着いて、今は
アイスランドへ向かっている
イタ王からは
16:00頃に写真が送られてきた
アイスランドには12:00に着く予定
船を使った理由は単純
イタ王は飛行機を使わないだろうから
「ナチといっぱい一緒に入れるから船で行く」
昔、イタ王が話していた
隣に俺が居なくても多分あいつは船を使うだろう
ナチス
思い出に浸るのを催促するかのように
潮風と冷気が頬を撫でて流れていく
俺をここまで動かした原動力は全部イタ王だった
もう一度あいつに会いたい
ただそれだけ
もう一度あの目を、あの声を
あの笑顔が見たい
ナチス
涙が落ちて海に沈んでいく
船の明るい照明が涙を照らす
涙が止まらない
???
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
イギリス
イギリス
ナチス
イギリス
ナチス
イギリスと部屋に戻り
イタ王に会えるかもしれない明日の為に
俺は深い眠りについた
船から降りて
レイキャビクへ向かう
カラフルな建物が見えたあたりで
写真を撮って
ナチに送る
イタ王
アイスランドに来て2時間たった頃
適当に歩いていたとき
まだ小ぶりだが雨が降り始めた
傘を差すのも億劫で
近くにあったカフェに入る
きっとこの雨で船は出航できない
今日はアイスランドに一泊するしかないかな
アイスランドについてすぐ、
小ぶりの雨が降ってきた
近くにあった店に入る
ナチス
ナチス
イギリス
イギリス
ナチス
イギリス
イギリス
ナチス
イギリス
イギリス
ナチス
ナチス
イギリス
カフェを出て
南の方へと歩いていく
どこかにイタ王がいる可能性を信じて
もう一度あの声を聞いて
もう一度あの笑顔を見るために。
雨の降る町を歩いている
私が行ったのは北の方面
雨が少し強くて歩きにくい
イギリス
イギリス
その時
目の前になんとなくだけど
私達が探している人に似た面影のある人を見つけた
恥じらいも気にせず話しかける
イギリス
???
その声が
私達が探していた人に似ている
イギリス
???
イタ王
目の前が明るくなった
イギリス
でもその明るさも束の間
イタ王
イタ王
イギリス
イタ王
イタ王
イギリス
イギリス
イタ王
イタ王
イタ王
その言葉と同時に、 口の中に何かが放り込まれる
吐きだそうにも 喉の奥に入れられて吐き出せない
イギリス
イタ王
その言葉を最後にイタ王さんの姿は 雨の降る町に溶け込んで見えなくなった
イギリス
イギリス
??
その聞き慣れた声を聞いて 私の意識は闇へと落ちていった
自分がイギリスにしてしまったことが
最低で
最悪で
罪悪感がioを襲う
だから逃げるようにアイスランドを離れ
今はアイルランド行きの飛行機の中
どんなに辛くてもioは旅を続ける
ナチに写真を送り続ける
最近
ようやくioが旅をしている理由が分かったんだ
別にうつさない為だけなら旅じゃなくてもいいから
そう、ioはずーっと
ナチに忘れられるため
そのためにioは旅をしてる
なのに
忘れられたくなくて
その思いがぶつかって。
ioはナチに写真を送り続けてる
追いかけてきてほしいと願ってたのに
追いかけてきてくれたイギリスを避けて
io、何がしたいんだろう
イタ王
イタ王
自己嫌悪に陥り呟く
この旅が終わって、早くいなくなりたい
神様どうか、こんなioの願いを叶えてください
イギに呼ばれた場所へ行くと
大雨の中イギが倒れていた
あんなに服が濡れるのを嫌がるイギがなんで?
僕がもっと早く来てれば…
そんな自己嫌悪にさいなまれていた時
イギリス
フランス
イギリス
イギリス
フランス
フランス
イギリス
フランス
イギリス
イギリス
フランス
フランス
イギリス
イギリス
イギリス
フランス
イギリス
イギリス
フランス
フランス
イギリス
フランス
フランス
フランス
イギリス
イギリス
イギリス
フランス
イギリス
イギリス
フランス
フランス
フランス
イギリス
フランス
イギリス
イギリス
フランス
イギリス
イギリス
フランス
イギリス
イギリス
イギリス
フランス
フランス
イギリス
イギリス
フランス
コンコン
フランス
ナチス
イギリス
ナチス
ナチス
イギリス
ナチス
フランス
フランス
イギリス
イギリス
ナチス
イギリス
そんなこんなで
僕らはアイスランドを飛び立った
コメント
1件
すごい神作だ!!