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気がついたら森の中にいた
わたしは
私は
私はーーーハイエルフだ。
転生ハイエルフ(幼女)
違う、私は人間だ。
普通の女子高生のはずである。
確かさっきまで自分の部屋で
シマエナガのぬいぐるみと一緒に眠っていたはずである。
エルフとかいうお伽噺の中のような存在ではないはずだ。
転生ハイエルフ(幼女)
私の中の矛盾な思考が駆け巡り、
なんだか気持ちが悪い。
私は確かに人間の女子高生なはずなのに
もう一つの意識では、
自分がハイエルフであると確信している。
ヒュルルル〜とどこからか風が吹く
寒い
なぜ、風が吹く?
私は家にいるはずで、、、
当然暖かい室内では寒い風など吹くはずがないのに。
ふと自身が目を閉じていることに気がつき、
パチリと目を開けてみる。
するとそこは室内ではなかった。
転生ハイエルフ(幼女)
そう、森の中であった。
立ち上がって辺りを見回してみるも、
森の中にいるということしかわからない
そして、寒い。
私はふと、
自身が何も服をまとっていないことに気がついた。
そりゃ寒いわけだ。
自身の体の胸の辺りを触り、
ふと違和感があった。
胸の膨らみがなくなっている。
驚き自身の体をまじまじとみてみると
見事に縮んでいた。
恐る恐る耳を触ってみると
かなり長く尖っていた。
私は大変混乱した。
体が縮んでいたのもそうだし、
耳が尖っていることに驚いた。
コレじゃまるで本当に
童話の世界とかで出てくるエルフみたいじゃないか。
転生ハイエルフ(幼女)
転生ハイエルフ(幼女)
転生ハイエルフ(幼女)
普通、
こんなわけのわからない状況に陥ったら、
夢だとかなんだとか言って
現実逃避するものだが、
なぜか私は
コレが現実だと確信していた。
私はきっと死んで
この世界のハイエルフとして転生したんだ。
なんとか現実を受け入れた私は、
森の中を散策することにした。
しばらく森の中を歩いていると、
大きな泉が見えた。
泉の中を覗き込むと、
そこには可愛いエルフの美幼女が映っていた。
前世の世界ではあり得ない
エメラルドグリーンの髪と、
薄紫色の瞳。
見た目からして
三歳児くらいだろうか。
そして私は今、ハイエルフであり、
圧倒的美とおそらく寿命が長いと思われる。
転生ハイエルフ(幼女)
わたしはハイテンションで
泉の前でくるくると踊り、
歌う。
するとわたしの周りに
ピカピカ光ったちょうちょたちが集まってくる。
いや、
よく見ると蝶の羽が生えたそれらは
ちいさな人間の形をしていた。
つまりは妖精である。
妖精たちは
新たに生まれた森の主に挨拶をしにきたのであるが、
当然私はそんなことは知らなかった。
妖精たちは羽をパタパタとさせて
一生懸命にハイエルフに媚びていた。
妖精たち
妖精たち
妖精たち
などと、めちゃくちゃ一生懸命に媚びていた。
しかしハイエルフは全く気づかない。
理由は単純。
妖精の声が小さ過ぎて
聞き取れないからだ。
かろうじて、
なんかピーピー鳴いてるなぁ、、、
と、思うくらいである。
その妖精たちの中で
1番一生懸命に媚を売っている妖精がいた。
赤色の髪の毛、赤色の羽の火の妖精である。
私は
小さくて可愛い妖精たちに囲まれてニコニコだった。
可愛いペットに
囲まれているような気分である。
その妖精たちの中の赤い妖精が
私の小指にスリスリしてきた。
めちゃくちゃ可愛い
他の妖精たちも
私の周りをパタパタと飛び回っていて可愛いが、
この赤い妖精は1番人懐っこくて可愛い。
赤い妖精は
私の小指にたくさんスリスリしてから、
パタパタと私の顔に飛んできて
鼻の上にチュッチュッと、
キスをしてくる。
可愛い
可愛い
可愛い
可愛い
思わずお返しにと
その赤い妖精の頭にキスを返した。
すると、
まばゆい光が赤い妖精に降り注ぎ、
赤い妖精はむくむくと大きくなった。
その過程で赤い妖精の羽は
ポトリと抜け落ちた。
大きくなった赤い妖精を見て私は悟った。
妖精がエルフになったと。
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