テラーノベル
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ハイエルフが突然エルフに進化した妖精を見て
目を白黒させているとき、
赤い火の妖精だったエルフ以外の妖精は
赤いエルフをこれでもかというほど羨ましがっていた。
そう、妖精たちが
がんばってハイエルフに媚びていた理由はこれなのだ。
この世界では
エルフは妖精の進化したものであり、
妖精がエルフになるためには
ハイエルフ(大地の主)の祝福を授からねばならない。
妖精のほとんどは
人間の妖精刈りを恐れてエルフに進化したいと思っているが、
妖精は
この世界に10人もいない
ハイエルフの祝福を受けねば
エルフになれない。
しかも妖精は
何億匹も大量にあちこち発生しており
なおさらエルフに進化できる妖精は稀である。
そのため、
元赤い火の妖精のエルフは
超ラッキーなエルフなのである。
赤いエルフは
ハイエルフにひざまずいて頭を垂れた。
そして下げた頭の下で
めちゃくちゃ高揚していた。
赤い妖精
赤い妖精
赤い妖精
赤い妖精
赤い妖精
と心の中で大歓喜していた。
ひざまずいて頭を垂れた赤髪エルフをみて
幼女ハイエルフは悟った。
なんか自分偉い感じの立場なのねと。
転生ハイエルフ(幼女)
頭を下げてきた元妖精に
私は声をかけた。
すると
赤いエルフはばッと顔を上げて
こちらをじっと見つめてくる。
私は赤いエルフの顔をまじまじと見つめた。
して、思った。
転生ハイエルフ(幼女)
私がそう言うと
赤いエルフはパァァァと表情を明るくさせ、
お礼を言ってきた。
可愛い。
可愛い。
可愛い。
異世界、最高じゃないか。
赤いエルフは肩ほどまでのびた赤い髪の毛に
赤い瞳をしていてちょっとタレ目な
15歳ぐらいの中性的な美形である。
あれ?
このエルフ男?女?
ふと気になって
赤いエルフの体に目を移すと
服を着ていなかった。
私は一瞬驚いたが納得した。
そういや私も今全裸だしな。
しかも幼女だ私。
私が赤いエルフの体(主に下半身)を
観察してるのに気づいたからか、
赤いエルフは地べたに仰向けになって
体を見えやすいようにしてくれた。、、、、、、
うん、ありがと。
私が遠慮なく赤いエルフ体を覗き込むと、
赤いエルフが無性だということが分かった。
うん、
うん、
そっか。
大丈夫、
なんとも思ってないよ。
私はとりあえず
ニコニコ抱きしめてくる15歳ぐらいの
中性的な(無性)エルフの頭を
よしよしと撫でた。
▽ピコン! 【名前】スゴク・ビケイ 【種族】火妖精→エルフLv70 【年齢】17歳 【特技】ベタベタ媚売りLv200 △
転生ハイエルフ(幼女)
赤いエルフの頭の上に
個人情報が描かれた
すけた四角い窓みたいなのか現れた。
あれば俗に言うステータス画面とやらではなかろうか。
さすが異世界。
なんかゲームみたいだな。
名前がスゴク・ビケイって、、、
なんだかすごく美形みたいだな、、、
って、まさかさっきの私の言葉!
名付けになっちゃってた?!
特技がベタベタ媚び売りって、、、
なんか社畜みたいなスキルだな。
Lv200って高いのか?
低いのか?
わかんね。
とりあえず、
その辺の大きな葉っぱを拾って
体に巻きつけて自分の服にする。
そして赤いエルフ、ビケイにも
葉っぱを拾っておそらく人間だったら
大事なところだろう場所(下半身)に貼っ付けた。
うん、
マシになった、、、
かな?
コメント
1件
わあ、面白かったです!世界観の説明が入ることで、冒頭の「ハイエルフに媚びてた妖精たち」の意味が一気に繋がりましたね。「エルフになる=ハイエルフの祝福が必要」という設定自体も興味深いんですが、その狭き門をくぐったビケイの心の叫び「あばよ、水の妖精!」がめちゃくちゃツボでした(笑)。社畜みたいな特技Lv200にも思わず笑いました。異世界あるあるのステータス画面も、名付けがそのまま反映されるギミックが楽しい。無性で中性的美形、葉っぱで大事なところを隠すゆるさも心地よいです。