珠夢ーミムー
愛璃、おはようなのじゃ!
愛璃ーアイリー
おはようございます、珠夢ちゃん。
愛璃はいつものように優しく微笑む。
珠夢ーミムー
愛璃、今日の放課後──
有珠ーアリスー
おっはよ~!
わしの言葉を遮るように有珠が教室へ入ってきた。
愛璃ーアイリー
有珠ちゃんもおはようございます。
有珠ーアリスー
ねね、今日の放課後パフェ食べに行かない?
愛璃ーアイリー
パフェですか?
有珠ーアリスー
昨日から食べたくて食べたくて……。
有珠ーアリスー
3人で行こ!
珠夢ーミムー
わしは構わぬが。
愛璃ーアイリー
う~ん……
愛璃ーアイリー
私、塾があるんですよね……。
有珠ーアリスー
そんなの速攻で食べれば間に合うって!
有珠ーアリスー
お願い!
愛璃ーアイリー
あ……じゃあ……いいですよ?
有珠ーアリスー
やった~!
こうして放課後、パフェを食べに行くことが決まった。
有珠ーアリスー
マジで数学の問題意味わかんない。
有珠ーアリスー
どうやったら解けんのよあれ。
愛璃ーアイリー
ちょっと難しいですよね。
珠夢ーミムー
時には諦めも肝心じゃよ。
珠夢ーミムー
ほら、メニュー見て忘れよう。
そう言いながらメニュー表を机の上に広げる。
有珠ーアリスー
珠夢どれにする?
珠夢ーミムー
このイチゴのやつにしようかの。
愛璃ーアイリー
じゃあ私も──
有珠ーアリスー
え~愛璃同じやつ頼んじゃうの?
有珠ーアリスー
せっかくだから違うやつ頼んで食べ比べしよ~よ~!
愛璃ーアイリー
で、でも……。
有珠ーアリスー
てことで愛璃チョコのやつね。
有珠ーアリスー
有珠フルーツにする!
珠夢ーミムー
え、ずる!
有珠ーアリスー
気のせい気のせ~い!
ああ、なんて幸せな日々なんだろう。
今日は伝えられそうにないな。
「好き」って。