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きおくそうしつ

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きおくそうしつ

12 - 第12話

2025年07月28日

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次の日の午後。のあさんと一緒に中庭で過ごすもふ君。のあさんはスケッチブックに絵を描いている

のあ

ほら、見て。もふ君とこの木、似てない?

もふ

似てるかも……

穏やかな時間。でも──もふ君の目は、遠くの旧病棟の方を見つめていた

もふ

(あの声は、あの夜に聞こえた誰もいないはずの時間にあの場所から……)

夕方。のあさんに「少し休む」と伝えて、もふ君は1人で旧病棟へ

もふ

トタトタ

のあ

(どこ行くんだろ…)

旧病棟の廊下は薄暗く、廃墟のように静か

もふ

なんでこんな場所、知ってるんだろう……?

もふ

ここに来るのが、“怖くない”って……おかしいよな……

廊下の奥に、水の音が微かに聞こえる

その先の扉を開けると、小さなバスルーム。鏡が割れかけている

???(おんなのこ)

……やっと来てくれた……

もふ

君は……誰?

その瞬間、割れかけの鏡の中に──女の子の姿が一瞬映る

髪が長くて、制服のような服を着ている

(知ってる……? いや、知らない……? どっちだ……)

ガタンッ─

のあ

タッタッタッタッ

のあ

……もふ君っ!

のあさんが息を切らしながら走ってきた

のあ

こんなとこ……1人で来たらダメだよ……!

もふ

ごめん……

のあさんは手を握って、優しく言う

のあ

…怖い時は、ちゃんと言って。わたし、もふ君の味方だから

???(おんなのこ)

わたしを忘れないで

もふ

(この子は……のあさんじゃない……誰か、他の……)

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