次の日の午後。のあさんと一緒に中庭で過ごすもふ君。のあさんはスケッチブックに絵を描いている
のあ
ほら、見て。もふ君とこの木、似てない?
もふ
似てるかも……
穏やかな時間。でも──もふ君の目は、遠くの旧病棟の方を見つめていた
もふ
(あの声は、あの夜に聞こえた誰もいないはずの時間にあの場所から……)
夕方。のあさんに「少し休む」と伝えて、もふ君は1人で旧病棟へ
もふ
トタトタ
のあ
(どこ行くんだろ…)
旧病棟の廊下は薄暗く、廃墟のように静か
もふ
なんでこんな場所、知ってるんだろう……?
もふ
ここに来るのが、“怖くない”って……おかしいよな……
廊下の奥に、水の音が微かに聞こえる
その先の扉を開けると、小さなバスルーム。鏡が割れかけている
???(おんなのこ)
……やっと来てくれた……
もふ
君は……誰?
その瞬間、割れかけの鏡の中に──女の子の姿が一瞬映る
髪が長くて、制服のような服を着ている
(知ってる……? いや、知らない……? どっちだ……)
ガタンッ─
のあ
タッタッタッタッ
のあ
……もふ君っ!
のあさんが息を切らしながら走ってきた
のあ
こんなとこ……1人で来たらダメだよ……!
もふ
ごめん……
のあさんは手を握って、優しく言う
のあ
…怖い時は、ちゃんと言って。わたし、もふ君の味方だから
???(おんなのこ)
わたしを忘れないで
もふ
(この子は……のあさんじゃない……誰か、他の……)






