あぁ、また間違えちゃった、
親
なにやってんの!
バチン!
夏女
っ…
部屋中に不可解な音が響いた
夏女
(これで、何度、何回目だっけ…)
親
ちゃんと傷隠しなさいよ!
夏女
(塞いでたって…傷跡出てくるんだよ、心の傷は…)
友達
ははっ
そこにはいつもと同じ引きつった笑い顔
夏女
(もうほら、何言われたって、誰も私を望まない…)
むき出して
夏女
(痛い痛い…)
強がって
夏女
(痛い…痛い…)
息ずまって
夏女
痛い…痛い…
夏女
んだよ…?
友達
何?
夏女
う、ううん、なんもないよ!
友達
そう?
夏女
うん、
夏女
私って、失敗作だって…さって、
夏女
いらない子なんだって、
夏女
何やったって頑張ったって、
夏女
ダメらしい…
夏女
愛されたいよ、
そう、彼女は偽り続けた
夏女
もっと、もっと笑顔で、
夏女
いればいいかな…