日本の大昔に焰湧、慧灑、僚琉、躑躅、舞聚という名の妖怪達が居た。
その5人の妖怪達は毎晩宴を開き儀式を行う。
儀式を行わなければあの御方に呪われてしまうから。
毎日毎夜忘れずに儀式を行っている。
舞聚 .
さて、今宵も宴を楽しみましょうか。
僚琉 .
その前にいつもの儀式やるよ
舞聚 .
そうですね
舞聚 .
では、焰湧頼みますよ。
焰湧 .
めんどくせぇ…
焰湧 .
やらなきゃダメか?
舞聚 .
当たり前でしょう。
慧灑 .
ほら、しっかりしてください
慧灑 .
幽世に帰らないと宴なんて出来ませんから
躑躅 .
それに、ちゃんとやらないと呪われんぞ〜
僚琉 .
妖怪は呪われたら消えちゃうけどいいの?
焰湧 .
わかったわかった…
焰湧 .
やればいいんだろ、やれば…
焰湧 .
ったく…
蝋燭の炎が一気に消え辺りは真っ暗に。
真っ暗になった部屋の中で酒呑童子様に向けて儀式の言葉を紡ぐ。
舞聚 .
「太陽も月も山へ」
舞聚 .
「人も村も海へ」
慧灑 .
「我らの願いはただ一つ」
僚琉 .
「我らの願いはただ一つ」
躑躅 .
「この命尽きようとも」
焰湧 .
「この命尽きようとも」
焰湧 .
「酒呑童子に全てを捧ぐ。
焰湧 .
「我らの願いを叶えたまえ」
その言葉を終えると黒いモヤが出てきた。
その黒いモヤは5人を取り囲み、やがて消えていった。
そして、黒いモヤが消えたことを確認し再び儀式の言葉を紡ぐ
舞聚 .
「我らは酒を呑む」
躑躅 .
「我らは酒を呑む」
慧灑 .
「我等は酒呑童子の血となり肉となる」
僚琉 .
「我等は酒呑童子の血となり肉となる」
焰湧 .
「我等ノ魂、酒に宿りて」
焰湧が最後の言葉を言い終えると
5人の体が光に包まれた。
光が収まると5人の姿は無く代わりに5つの瓶が置かれていた。
そして、その瓶には赤い液体が入っていた。






