この作品はいかがでしたか?
207
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幼少期
晴翔
仲が良かった女の子が居た
その子の笑顔は輝くように美しくて、一緒に居て楽しかった
今思えば、好きだったんだな、って思う。
まあ、今もだけど。
公園の近くの花畑で遊んでいた日
君は笑顔のまま
晴翔
眠るように倒れた
当時の僕はまだ小さかったからか、状況を理解出来ず
晴翔
倒れた という意識はなく、周りの大人を呼んだ
それ以来
君が僕の前に現れることはなかった
友達
友達
友達
友達
晴翔
友達
友達
友達
友達
ふと近くに居た女子を見る
やっぱりあの子の笑顔が一番好きだ
あの頃に戻りたい
そんな事を願っても もうあの笑顔は見れない
友達
友達
晴翔
晴翔
友達
晴翔
晴翔
友達
晴翔
女の子は病気にかかった、と聞いただけで
その後がどうなったかはわからない
生きているか、死んでいるのか、それすらも分からない
そういう事ばかりを考えていた
夏休みの課題に手が付かなかった
君と少しでも会えるかもしれない
そんな少しの期待を抱きながら
晴翔
母親にもバレないように言い訳を考えて
近くの駄菓子屋に向かう
今日も空と海は蒼く明るかった
ふいに 頬を伝い、温かい雫が落ちる
その温かさで、汗ではなく、涙だと気づいた。
晴翔
止めようとしても、その雫は止まらない
ここに居ると安心した。 だけど、寂しくなった
ごめんなさい。
どこからか聞こえた声
それを聞いた途端、視界がシャットアウトした
微かに見えた人の…
”人のような”影
見る度に元気づけられた明るい笑顔
晴翔
凛
凛
凛
凛
海の中だから、はっきりと表情は見えなかったが
君は泣きながらも優しい笑顔で
凛
白く静かな空間
ここは夢…?
母親
手を掴まれていた感覚と
聞き慣れた声に
ここは現実だと察する
母親
海…? 何があった…
晴翔
母親
小さく呟いた言葉を聞いて母親は目を大きくした
晴翔
晴翔
晴翔
母親
話を聴くと凛ちゃんが僕の目の前から居なくなった理由は
「マーメイド病」という病気にかかったらしい
マーメイド病は名前の通り、体に何らかの異変が起き、水の中でしか生きる事が出来ない病気。
あの時、倒れた理由は呼吸が出来なくなり、倒れた。
そして、海が嫌いな僕は海に行く事もなく 長い年月が経った
晴翔
晴翔
暴言を吐き捨て、まだ歩く事すらもままならない体を必死に動かした
辺りは闇に包まれ、月がぼんやりと浮かんでいた
晴翔
呼吸を整えて
晴翔
名前を呼んで
晴翔
話しかけたら
君は
また笑顔で話を聴いてくれる?
「なぁに?」
晴翔
晴翔
晴翔
晴翔
晴翔
晴翔
月の光に照らされている君の顔は はっきりとは見えなかったけど
晴翔
月に負けないくらい綺麗で輝く笑顔だった_。
コメント
6件
貴方は神か
わぁ(?)タイトルから内容、終わり方まで全て神じゃんすげぇ…←何様だお前 親に叱られた後にこのストーリー見たらなんか元気出た!優凪姉ちゃんありがと〜!
これはまた感動時な話になりそうだな。 これはまたいいもの見れるな~