TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)

蒼氷

皆さんこんにちは

新連載、藍を抱く青い鳥は自由な空へ羽ばたく。

白菊藍です

蒼氷

透真蒼氷です

それではお話

Let's Start!!

蒼氷

はぁ…

僕は屋上に来ていた。

理由は1つ。

ここから飛ぶため。

幼い頃から空や鳥が好きだった。

鳥のように自由に空を飛んで

あの雲を掴んでみたい

そして今

その願いを叶える

そのために好きな漫画もアニメも見てきた

もう思い残すことは何もない

…行くぞ

ねえ君!

蒼氷

…え?

蒼氷

…誰?

誰でもいいよ

君、そこから飛ぼうとしてたの?

蒼氷

…関係ないだろ

やめた方がいいよ〜?

ねえ、君さ─────

私と少しの間、一緒に過ごしてくれない?

蒼氷

…は?

ここから飛べばどうなるかはわかるでしょ?

つまりはそういうこと

どうせ思い残すことは何もないでしょう?

なら私と過ごして?

蒼氷

な、何で…

私、独りなんだ

独りには飽きたから

それに君も

どうせ自分を捨てるなら、誰かを幸せにしてから捨てたいでしょう?

蒼氷

誰かを幸せに。

とうに諦めた、以前僕が目指していた自分の姿。

この子の言う通りだ。

どうせなら誰かを幸せにしてから飛びたい。

蒼氷

…わかったよ

ふふっ、交渉成立だね

何故か彼女の憂いを帯びたその顔に

とても惹かれていた

それから、彼女の家に連れて行かれた

彼女の名前は白菊藍

自分の名前を彼女に伝えたら

透明なのか青いのかわからないねと言われた。

それなら君も白か藍色かわからないね、と言い返してやった。

すると、確かにと言って笑った。

私さ、親を事故で亡くしたんだ

お父さんは飛び出した子供を助けて代わりに車に轢かれて

お母さんは買い物の帰りに急いでた車に轢かれて

別に独りは嫌じゃないんだけど

少し寂しくなっちゃって

蒼氷

…そっか

空気変えよ?私、しんみりしてるの好きじゃないんだ

そうだ、透真くんは?

どうなの?

色々教えてよ、強制はしないからさ

何だ、あの屋上での顔と全く違う。

おしゃべりな子だ。

蒼氷

…僕は

蒼氷

空や鳥が好きで

蒼氷

鳥のように自由に空を飛んでみたいと思ってた

蒼氷

それで、この世界の全てに絶望したから

蒼氷

どうせなら、最後に自分の願いを叶えてやろうって

ほうほう…

私も飛んでみたいなぁ〜…

ねえ、飛ぶときは私も誘ってよ

一緒に飛びたい

蒼氷

はぁ?

蒼氷

飛んだらどうなるか、わかるだろ?

わかるから言ってるんだよ

蒼氷

誰かに殺されるなら

自分で自分を殺してやりたい

蒼氷

…そっか

あははっ、冗談だよ!

何でもすぐに信じたら駄目だぞ〜?

さ、何か食べたいものは何かある?

作ってあげるよ

蒼氷

…別に何でもいいよ

蒼氷

あ、でも卵料理はやめてほしいかも

卵嫌いなの?

蒼氷

うん、味がなんか苦手

オッケ〜

卵以外はどう?

蒼氷

大丈夫

わかった、待っててね

藍を抱く青い鳥は自由な空へ羽ばたく。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;