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そのあとボクは解放されて シェルターに戻ることになった。
戻る時に 一人は危ないから送ると長谷川が言ってきて 『お前は仕事があるだろ』 『ボクは一人で帰れる!』 といくら言っても長谷川は聞き入れてはくれず、結局送ってもらう羽目になった。
鳴海
そしてシェルターに着くなり 当然と言えば当然だけど 勝手にシェルターから抜け出した事が担任の先生達にバレて友達・施設の奴らと一緒に ボクはこぴっどく叱られたのだった。
あ、ちなみに おもちゃは無事に翔太の元に届けられていて 『ありがとう、鳴海兄ちゃん!』と翔太に 泣きながら感謝された。
シェルターに戻ったその後は とにかく忙しくて大変だった。
特に大変だったのが、 防衛隊試験を受ける為に 保護者兼施設の先生である恵子を含めた 大人達の了承を得る事。 死と隣り合わせの危険な仕事なのよ? 分かってるの!とクドクド言われ続けて耳にタコができた頃、施設の皆が味方についてくれて(意外にも美香も味方についてくれた)、極めつけにボクの担任の先生の助言のお陰で恵子達は渋々ではあるけどOKしてくれた。
そして迎えた防衛隊試験。 防衛隊試験は、 言われていたよりもそれほど難解ではなく ボクは学科・体力試験をトップで通過して見事合格した。
防衛隊に入隊した後も実績を積み上げ、 ボクは 第一部隊隊長の座につくまでになった。
・・・けど、その間あいつの生まれ変わりに会う事はなかった。
ーそしてボクは今現在、
鳴海
副隊長の長谷川から逃げていた。
鳴海
鳴海ー!どこだー!
鳴海
鳴海
鳴海
ダッダッダッダッ!
ドン!
鳴海
????
鳴海
鳴海
廊下の角を曲がったところで ボクは誰かに思い切りぶつかってしまい、 咄嗟に謝りながらぶつかった相手の顔を見たその瞬間、息を呑んだ。
どうしてかって? それは…
鳴海
ボクがずっと焦がれていた 相手の顔をしていたからに他ならない。