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あの子でしょ？
親に捨てられたグールって
可哀想
辛かっただろうな､､､
しょうがないよ
あんな見た目だし
もう心がもたない
もつはずがない
可哀想？
辛かっただろ？
しょうがない？
頭がおかしい奴しか居ない
親に捨てられたんじゃない
私から離れただけなんだ
捨てられてない
ここに来たのは後悔しかない
来なければよかった
よりによって
寮はヴァガストロム
ガソリンの匂いも
このうるささも
嫌いだ
翔平
おい杏鈴
杏鈴
､､､ﾌｲ
翔平
無視すんなよ
玲音
翔ちゃん
玲音
また絡んでるの？
玲音
やめときなよ
翔平
別に絡んでるわけじゃねぇよ
こいつらは私と同じ1年で同じ寮の
灰園翔平と黒鷺玲音
杏鈴
ダル､､､(ﾎﾞｿｯ)
翔平
おい待て！
翔平
ﾊﾟｼ
杏鈴
触んないで
玲音
はぁ？
玲音
何その態度
玲音
生意気すぎ
杏鈴
生意気なのはアナタも一緒でしょ
翔平
､､､
玲音
翔ちゃんも黙ってないでなんか言ったら？
翔平
､､､はぁ
翔平
うぜぇ
杏鈴
､､､ﾄｺﾄｺﾄｺ
玲音
まじなんなのアイツ
杏鈴
ﾄｺﾄｺﾄｺ
杏鈴
､､､ふぅ
杏鈴
マジムカつく
杏鈴
なんも知らないくせに
塔真
おや？
塔真
あなたは､､､
杏鈴
塔真､､､
塔真
どうしてこんなところに？
杏鈴
､､､それはこっちのセリフ
杏鈴
なんでここにいんの
塔真
少し野暮用がありまして
杏鈴
御堂先輩とあって
杏鈴
何話してんの？
塔真
なんの事か分かりませんね
杏鈴
とぼけるつもり？
杏鈴
よく見かけるよ
杏鈴
御堂先輩とあなたがあってるところ
塔真
､､､
塔真
はぁ
塔真
まいりました
杏鈴
､､､認めるのね
塔真
はい
塔真
この事は秘密でお願いします
杏鈴
まぁいいけど
塔真
あなたもこれ以上捨てられないよに頑張ってくださいね
杏鈴
､､､違う
塔真
はい？
杏鈴
違う､､､
杏鈴
違う
塔真
杏鈴さん？
杏鈴
私は捨てられてない！
塔真
！！
杏鈴
私から離れたんだ！
杏鈴
親がいないからって
杏鈴
くだらない
杏鈴
アホで馬鹿でどうしようもない奴が広めた嘘だ！
杏鈴
私は､､､
杏鈴
私はアンタらみたいに！
杏鈴
なんも知らないくせに！
杏鈴
噂を、
杏鈴
嘘を信じて人を苦しめるアンタらが
杏鈴
"大っ嫌いだ"！！！
塔真
､､､杏鈴さん
杏鈴
はぁはぁ
杏鈴
ｹﾞﾎｹﾞﾎ
杏鈴
ｹﾞﾎｹﾞﾎｹﾞﾎｹﾞﾎ
杏鈴
ﾌﾗ
塔真
杏鈴さん！
杏鈴
ﾊﾞﾀﾝ
塔真
クソ、！
亜嵐
塔真どうした
塔真
御堂！
亜嵐
杏鈴！
亜嵐
どうゆう事だ塔真！
塔真
いいからまずは杏鈴を運ぶぞ！
塔真
話は後だ！
杏鈴
ｽｰｽｰ
亜嵐
朝から体調が優れてなかったらしい
塔真
そうか
亜嵐
それで
亜嵐
塔真
亜嵐
杏鈴に何をした
塔真
､､､
塔真
杏鈴の噂は知ってるか？
亜嵐
噂？
塔真
杏鈴は親に捨てられたって話だ
亜嵐
ああ
亜嵐
バンダナ達から聞いた事がある
塔真
その事を杏鈴に言ったら
塔真
違うと言ってな
亜嵐
違う？
塔真
自分から離れたと言っていた
亜嵐
､､､
塔真
噂、嘘を広め
塔真
それを信じて人を苦しめる奴が嫌いだと言われてな
塔真
その後倒れたんだ
亜嵐
､､､杏鈴は
亜嵐
親が捨てたのは間違いないはずだ
塔真
どうゆう事だ？
亜嵐
杏鈴の親は
亜嵐
杏鈴の事は愛していた
塔真
ならなぜ？
亜嵐
周りからの視線だろう
亜嵐
杏鈴は見ての通りこの髪だ
亜嵐
生まれつきだと言われれば
亜嵐
不気味に思うはずだ
塔真
なるほどな
塔真
自分から離れたと言うのは？
亜嵐
俺の推測だが
亜嵐
杏鈴は自分で捨てられるように仕向けたんだ
塔真
親に捨てられた
塔真
自分から離れた、､､､
塔真
そうだな
塔真
そう考えるのが自然だな
亜嵐
ああ
塔真
それにしても
塔真
良く杏鈴のことを知っているな
亜嵐
古い仲だからな
杏鈴
ｹﾎｹﾎ
塔真
咳も少し落ち着いてきた事だし
塔真
私はこれで
亜嵐
また時間を作っておく
塔真
助かります
塔真
では
亜嵐
､､､
杏鈴
ｽｰｽｰ
杏鈴
ん、？
亜嵐
起きたか
杏鈴
御堂！！
杏鈴
､､､先輩
亜嵐
､､､体調は？
杏鈴
もう大丈夫
杏鈴
塔真は？
亜嵐
帰った
杏鈴
そっか､､､
亜嵐
今日はここで休め
杏鈴
御堂先輩は？
亜嵐
俺の事は気にするな
杏鈴
､､､わかった
杏鈴
ありがとう
亜嵐
ああ
亜嵐
それと
亜嵐
バンダナ達には杏鈴の事を話してもいいか？
杏鈴
､､､誤解をうまないようにね
亜嵐
ああ
亜嵐
塔真もフロストハイムの奴らに事情を話すと思う
杏鈴
､､､そ
亜嵐
誤解があれば俺が言うから安心しろ
杏鈴
､､､御堂は優しいね
亜嵐
俺は優しくない
杏鈴
あんたにさ
杏鈴
お願いが1つあるんだけど
亜嵐
なんだ
杏鈴
例の特待生って人に会ってみたい
杏鈴
連絡先ぐらい持ってるでしょ？
杏鈴
明日ガレージに呼んで
亜嵐
ガレージにか？
杏鈴
そ
杏鈴
何？
杏鈴
地下にする？
亜嵐
いや、
亜嵐
ガレージに呼んでおく
杏鈴
ありがとう
亜嵐
､､､一応聞くが
亜嵐
何をするつもりだ？
杏鈴
､､､特待生の力を使う
亜嵐
杏鈴のスティグマは確か､､､
杏鈴
"スキャン"
杏鈴
人、怪異、動物
杏鈴
生きてるものの心を読むことができる
亜嵐
そうだったな
杏鈴
だから私に隠し事するなんて出来ないからね
亜嵐
分かってる
杏鈴
あと1つ
杏鈴
私が寝るまでここに居て
亜嵐
おう
杏鈴
おやすみ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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