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纏華

このストーリーはpixivにも乗せた華太君受けです!巫女の華太君と妖怪兄貴達が出てきます!粉雪のユーザー名で乗せてます。気になる方は是非pixivにてご覧ください。

纏華

今回は、天羽組現華太君が妖怪兄貴達に攫われてしまったお話です。

纏華

それでは、どうぞ。

小峠華太

俺の名は小峠華太。謎の純和風な屋敷で目を覚ましたアラサーの……、男だ。俺はこの部屋にいる前の記憶が無い。(?_?)この部屋で寝ていたのか、記憶を遡っても思い出せない。

小峠華太

何だここは?何で俺はこんな部屋で寝ているのか?

すると部屋の戸が開き、男が二人入ってきた。だが、その姿は明らかに人では無かった。

鬼神(小林幸真)

お~!カブト、目が覚めた~?

九尾の狐(和中蒼一朗)

良かった。目が覚めたのか。我らの巫女よ

小峠華太

えっ?巫女?何の…事?というか、貴方達は一体誰何ですか?

戸惑っていると、片方が口を開いた。

九尾の狐(和中蒼一朗)

そういえば、名乗っていなかったな。俺は九尾の狐の蒼一朗だ。

鬼神(小林幸真)

俺は、鬼神の幸真。鬼妖怪の頭。お前の旦那様だぜ~?

九尾の狐(和中蒼一朗)

おいっ、いつからお前の番になったんだ?

九尾の狐(和中蒼一朗)

笑止千万、彼は俺が娶るつもりだ。

鬼神(小林幸真)

えぇ~?アンタみたいに頭堅いやつといたら華太が窮屈じゃないですか~?

鬼神(小林幸真)

俺となら、楽しく過ごせると思いま~す。

もう、華太そっちのけで二人は言い争っている。とりあえず、状況を整理するためここは一旦切り上げよう。

小峠華太

あっ……、あの!待って下さい。どうか喧嘩はよして下さい。あの取りあえず、俺がこの神社の巫女?ということは分かりましたが、まずはなぜ男の自分が巫女なのか、俺は何をすべきなのか教えてほしいです。

九尾の狐(和中蒼一朗)

それもそうだな。お前には話さなければいけないことが沢山あるからな。

その後は、俺はこの神社に仕える巫女の家系に男として生まれて、でも歴代の中で特に強い力を持っていて、祀られている神に気に入られていたので、男巫女として後を継いだらしい。

先日強い妖怪との戦いで深傷を負い一週間も寝たきりで記憶を無くしてしまったらしい。

小峠華太

そんなことが、じゃあ、俺は男巫女して、二人に仕えるということですか?

九尾の狐(和中蒼一朗)

あぁ、そういうことになるな。

鬼神(小林幸真)

そうだよ~。でも元々は俺達以外にも沢山妖怪いたんだけど、さっき話した戦いでお前と俺達だけになっちゃったんだよ。

正直にわかには信じがたい話だが、目の前の妖怪二人を目にして、これは真実であると信じざるをえない。

小峠華太

分かりました。俺がこの神社の巫女である以上、記憶を取り戻して行くしかないですね。何とかやってみます。

九尾の狐(和中蒼一朗)

感謝するぞ華太。俺達も支える。

鬼神(小林幸真)

サンキューな~華太。俺達が傍にズッといるカンナ~。

九尾の狐(和中蒼一朗)

いや、やはり俺一人で充分だな。

鬼神(小林幸真)

何ですかぁ?九尾の兄貴ィ~それは無いでしょう?何なら俺一人でも構いませんけど?笑

また始まった………。本当にこの二人の元にいて良いのだろうか?

何だかんだ言ってアレから三ヶ月たった。俺は巫女の衣装、白装束に青い袴を身に纏い、主に神社の掃除や二人に夕食を作ったり、神楽舞の練習をしたりした。

眼鏡無しでも視界がハッキリ見えるようになってきて、髪の毛も少しだが、結べる位にまで伸びてきていて、鏡を見るたびに 前の自分から変わってきているように感じた。

そんなある日、今日は少し外に出て空気を吸いに出かけた。二人はあまり遠くに行きすぎないようにと念を押され許可を頂いた。

しばらく外を歩いていると、足下に何か落ちていた。長方形型の黒い鏡?のようなモノ(華太のスマホby作者)を拾うと、いきなり画面がパッと明るくなった。

小峠華太

えっ!なんだこれ!?何で急に光って…、ってこれは?!

画面に映ったモノ、それはLINEのホーム画面だった。そこには、自分の名前と、自分の上司らしき人物の名前が表示され、その下にメッセージが綴られていた。

小峠華太

何だよこれ!?俺はこんなモノ持ってないはず?…、ハッ!

混乱していると、遠くに人影が見えた。冷静になってよく考えれば、もしかしたら、あの人の落とし物かもしれない。

小峠華太

一応届けに行くか

華太は遠くの人影に向かって小走りで近づいた。

小峠華太

すみませーん。これ落としませんでしたか。

華太が近づいて、向こうの人影は目を大きく見開いて、こっちに走ってきた。

アーミーナイフの小林

華太ぉぉ~!

小峠華太

えっ?何で俺の名前知って…、ってわぁっ!

言い終える前に、ムラサキ頭に筋骨隆々の男は自分抱きついてきた。

アーミーナイフの小林

華太俺が分かるか!?お前の兄貴分の小林幸真だ。

小峠華太

ハッ?兄貴分?小林幸真?鬼神の幸様…、じゃない。

アーミーナイフの小林

和中の兄貴~!華太が見つかりました~!

小林幸真と名乗る男は向こう側に声をかける。すると今度は赤い服を着た金髪の男がこちらに向かって走ってきた。

日本刀の和中

華太!

和中蒼一朗という男も小林同様、華太に抱きついてきた。

小峠華太

九尾の……、蒼一朗様!?でも違う!

日本刀の和中

華太!俺達を思い出せ!お前は天羽組の小峠華太だ。

小峠華太

天羽組…、あっ、俺は!

脳内に記憶がフラッシュバックしてきた。そうだ。俺は…

あの日、俺はシマの見回りの帰りに彼奴らに攫われて、 九尾の狐「遂に見つけたぞ。我が巫女を。」

鬼神幸真「華太迎えに来たぜ。」

あの二人は……。俺を探してた。まさか巫女の依り代にする気だったんじゃ?

鬼神(小林幸真)

華太み~っけ。もう遠くに行ったらだめって言ったのに。約束破るなんて許さないカンナ~❤

九尾の狐(和中蒼一朗)

まさか、記憶が戻ってしまったとはな。手を抜きすぎたようだ。

小峠華太

ヒっ!?

いつの間にか、背後に鬼神と九尾の狐が立っていた。二人から華太を引き剥がそうとした。

九尾の狐(和中蒼一朗)

華太、神社に戻るぞ!コイツらと関わっては行けない。

鬼神(小林幸真)

俺等の華太に手を出そうとするとは良い度胸じゃねぇか。

アーミーナイフの小林

おい

アーミーナイフの小林

華太はテメェ等のもんじゃねぇだろ。

日本刀の和中

貴様ら

日本刀の和中

華太を攫って一体何が目的だ。なぜ彼を狙う!?

鬼神(小林幸真)

お前らとあんまり話したくねぇけど、しょうがねぇから話してやるよ。数百年前に俺達は最愛の巫女を失った。青巫女と呼ばれていたアイツは、カブトはこれまでの妖怪とは比較できないほどの化け物と戦い、村の住人達の命を救ったものの、その代償が自身の命だった。

小林と和中が圧をかけてくる。それに応じるように、鬼神と九尾の狐は睨み返してきた。

九尾の狐(和中蒼一朗)

俺達にとって、青巫女華太の存在は命そのものと言っても良かった。

九尾の狐(和中蒼一朗)

カブトは俺達だけじゃ無く他の妖怪達から好意を持たれていた。求婚を迫るモノもいて、だから、あの戦いが終わったら、カブトに告白しようと思っていた。だが結局それは叶うことはなかった。

鬼神(小林幸真)

俺達はカブトの魂を式神に留ませ、依り代に相応しい人間を探していた。

日本刀の和中

それでのが選ばれた華太だったというわけか。

アーミーナイフの小林

だからといって、

アーミーナイフの小林

俺達の舎弟を勝手に連れ出して、挙げ句の果てに生贄にしようとしやがったの、許さねぇカンナ。

いつも天真爛漫で戦闘狂な小林も、この化け物達の理由に怒髪天を着いたようだ。

日本刀の和中

己の欲を叶えるために、俺達の大事な華太を依り代にしたこと、後悔させてやる。

九尾の狐(和中蒼一朗)

ほぉ~、なる程。俺達に勝負を挑むという事か。

鬼神(小林幸真)

俺達妖怪相手に人間が叶うと?

人間の極道狂人VS狐と鬼のトップ。まさに一触即発の戦いが始まろうとしている。そんな彼らのために狙われの身の小峠華太は……!

纏華

かなり長すぎたと思いまして、ここで切らせていただきます。私、テラーノベルで華太受けしか見てないくらい、華太Loveです。共感できる方、華太受けがお好きな方に是非ご覧ください。

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