ネーム１

鼎が、沙苗のベッドを乱雑に揺らす。沙苗は、寝返りを打ち、起きる気など、一切ない様子だ。

沙苗の願いも虚しく、鼎に無理矢理立たされ、アイロンがけしていた制服を乱雑にハンガーから取り、投げつけられる。

そう雑談をしていると、下から沙苗の親の声が聞こえる。沙苗は料理を済ましたあと、玄関で待っていた鼎を後ろからハグをする。

いきなりの衝撃のため、少し転びそうになるも、ギリギリで持ち堪える。

そういう鼎の横頬は少し火照っていた。