綾人
ねぇ白狐
白狐
なに?
綾人
この間あった人って誰?
白狐
私が学生の頃の知り合い
綾人
へぇ
綾人
聞かせてよ
綾人
その人の話
綾人
おねがいっ!
白狐
はぁ、しょうがないわね
綾人
やった!
白狐
私は狐族の掟のために人間の学校に行った
白狐
そこで同じクラスになったのが千冬だった
前の白狐
よろしく!
前の千冬
よろしくな!
白狐
わたしと千冬はとても仲良くなった
白狐
でもある日
白狐
私が学校帰りに森に行っていることがバレて
白狐
仕方なく記憶を消した
白狐
その少し前から森には人間が来ていた
白狐
森は広いからその土地も人間たちは取ろうとした
白狐
だから森に入ってきた人間たちの記憶を消した
白狐
でも、私は能力を使い過ぎた
白狐
能力が自分に跳ね返ってきた
白狐
そのとき私が使った能力は
白狐
「森にくるな」と「全てを忘れろ」
白狐
つまりわたしも森から出て、記憶もなくなった
白狐
そして街を彷徨っているところを千冬に見つけられた
白狐
私を見つけた千冬は私を連れ帰ることにした
白狐
でもその時は記憶がなかったから千冬のことも知らなかった
白狐
これからも記憶はなくなってると思ってた
白狐
記憶を取り戻す方法が分からなかったから
白狐
けど
白狐
ある日急に記憶が戻った
白狐
なんでだと思う?
綾人
、、、分かんない
綾人
なんで、、、?
白狐
恋をしたから
綾人
もしかして、、千冬に?
白狐
そう
白狐
いっしょに過ごしていくうちにどんどん千冬に惹かれていった
白狐
好きになって記憶を取り戻して
白狐
逃げようと思った
白狐
千冬から
綾人
どうして?
白狐
思い出したから
白狐
人間がどれだけ卑怯で信じられない物なのかを
白狐
それに
白狐
千冬は私が前に狐になっていたことを知っている
綾人
え!?
白狐
それもあって千冬から逃げて、姿を消した
白狐
この間は偶然見つかってしまったからもう見つからないようにする
綾人
分かった
綾人
僕も周りをもうちょっと見ることにする!
白狐
ありがとう
綾人
えへへ
千冬
どうだ?
千冬
何か分かったか?
武道
直人に防犯カメラを調べてもらったら出てきたよ
武道
夜の六本木によく来るぞ
千冬
じゃあ行くか
武道
おう
白狐
今日は何件依頼が来てるの?
綾人
今日は3件だよ
白狐
今日は少ないのね
白狐
まぁ助かるけど
綾人
早く終わらせて帰ろ
白狐
えぇ
白狐
でも今日は少ないから遊びましょ
綾人
なにそれ
綾人
楽しそうだねニコッ
白狐
綾人
綾人
何?
白狐
最後だから先に帰ってて
綾人
分かったトコトコ
白狐
さて、カッコいいお兄さん、こんばんは
悪い人間
お前は誰だ?
白狐
私?
白狐
私は白狐
白狐
あなたのことがだーいすきなの
悪い人間
俺の魅力が分かってんな
白狐
もちろんよ
悪い人間
なぁ、これからホテル行かねぇか?ニヤッ
白狐
楽しそうね、行きたいわ
悪い人間
じゃ、決まりなトコトコ
白狐の腰に手を当てて寄せてきた
白狐
ねぇ、今ここでやっちゃわない??
白狐
楽しいこと
悪い人間
俺はちゃんとしたところがいいな〜
白狐
む〜(これでこいつを堕とす!!)
白狐
分かったわ早く行きましょ、お兄さん
悪い人間
あぁ
千冬
白狐はどこにいるんだ?
武道
ここら辺にいるはずなんだけど
千冬
いた!!
千冬
男といっしょにいる
武道
まじか、、、
武道
つけてみようぜ
千冬
ああ
千冬
あの男白狐に下心丸出しだ
白狐
ここ?
悪い人間
あぁ
千冬
は!?あいつホテルに入ろうとしてるぞ
武道
どうする!?
千冬
行くぞ!
武道
分かった
悪い人間
じゃあ行こう
白狐
は〜い
千冬
おい!?
千冬
白狐から離れろ!
白狐
!
白狐
(どうしてここに)
白狐
(しかもこの状況はまずい)
白狐
(こいつを殺せなくなってしまう)
悪い人間
あぁ!?お前は誰だ!?
千冬
お前に言う義理はない
千冬
こっちに来い!白狐!
白狐
やだ
千冬
なんでだよ!?
白狐
こっちにはこっちの事情があるの
白狐
邪魔しないで
千冬
いやだ!
白狐
ッどうして!?
千冬
ッほっとけないからに決まってんだろ!?
白狐
!
白狐
、、、そんなの勝手すぎる
千冬
俺は勝手だからなニコッ
千冬
早くこっちに来い
白狐
、、、
白狐
できない
白狐
行きましょう
白狐
お兄さん
悪い人間
あぁ
千冬
おい!
千冬
3度も行かせてたまるか!!
千冬
ヒョイ
千冬が白狐をお姫様抱っこした
白狐
離して!
千冬
だめだ
千冬
行くぞ
白狐
ちょっ、離し、、離せっ、、、
武道
じゃね、お兄さん
悪い人間
え?
悪い人間
帰っちゃったよ