テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
409
9,134
655
et
ya
視界が滲む
最初に映ったのは、
今にも泣き出しそうな
男性がいた
その顔はとても整っており綺麗だった
et
自分の声が自分のものではないみたいに
遠く感じる
ya
ya
ya
ya
彼は私と震える手を
壊れ物を扱うように
そっと包み込んだ
et
et
その瞬間、彼の瞳に一瞬だけ、
暗い影が落ちた気がした
ya
ya
ya
ya
ya
悲しげに微笑む彼を見て
胸の奥がチクリと痛んだ
こんなに私のことを愛してくれてる人を
忘れてしまった自分が
罪深い人間だと思えた
退院してからyaくゆとの『2人きり』の生活が始まった
yaくんは完璧だった
仕事の合間を縫って
私の世話を焼き、
私が好きだったという花を
毎日欠かさず飾ってくれる
ya
ya
et
et
et
部屋に飾ってあった
少し画質の荒い写真を見つめる
そこには今よりずっと幼い私と
今と変わらない笑顔のyaくんが写っている
et
et
指先で自分の長い髪に触れる
ya
ya
ya
et
et
et
ya
ya
et
et
ya
et
et
記憶はない
でも、心底嬉しかった
ya
そう彼が言うと私の頭を撫でた
その手は暖かいのに
何故か首筋に冷たい氷を押し当てられたような
言いようの無い寒気がした
彼はいつも遅くまで仕事をしている
私はホットミルクを彼の部屋に持って行った
暗い部屋
彼はうつ伏せで疲れきった顔で寝ていた
彼の部屋に1つ明かりがついていた
彼がいつも肌身離さず持っているスマホだった
私は好奇心から彼のスマホを手に取った
【検索履歴】 『記憶喪失 薬 持続時間』 『顔の似た女性 探し方』 『遺体 バレない 埋め方』 『〇〇県 殺人事件』
指がガタガタと震え出す
アルバムを開くと
そこにはゾッとするほど自分に似た、
けれど決定的に違う女性たちの写真があった
1人、2人、3人……
そして、「5人目」という名前のフォルダには
今の私と昔の私があった
そして、整形手術直後の痛々しい顔の写真があった
et
怖い
今にも叫びたい
でも、叫んだら…ここでッ
私はその場を走って逃げようとした
私は『et』じゃない
私は彼の理想を押し付けられた、
ただの
『5番目の身代わり』
だったんだ
逃げようとした矢先
背後から冷ややかな声がした
ya
ya
振り向くと暗闇の中でyaくんが
見たことも無いほど冷酷な無表情でたっていた
et
et
et
ya
ya
ya
et
ya
yaくんの手には、薬と注射器
et
ya
ya
ya
ya
……。
et
ya
et
ya
ya
et
et
男の人は、この世で美しいものを見るような目で
私に微笑みかけた
ya
ya
end ─────
コメント
3件
コンテスト参加ありがと~っ! やばい、、、こういうバッドエンドてきなのほんと好き✨ 途中までは完璧な家庭だったのにetさんがyaくんの部屋に入った時から全ての真実が分かってしまったのがゾクゾクした笑 全然予想がつかなくてハッピーかなって思ってたけど、etさんは代理だったんだってことが面白かった✨ ほんとコンテスト参加ありがと~っ!長コメ失礼!
え、etさんはetさんではない…ッ、?! じゃあ最初のetさんから四番目の偽物のetさん達は56されちゃったのか、…… 物語の内容が深すぎて死ぬかと思った(?)
今回は、すかいおーあのコンテストに参加させていただきました、!コンテストに参加自体あまりしないので、どうかなーって感じですwあめ、人脈広すぎてびっくりですね…優勝出来るかわからん(まじで) もう一作品作ってたんですけど、本当はそっちを出そうと思ってたんです…でも、昨日読み返したら没すぎるので急いでこっちを書いてだしました、なので変なところ大量かもしれないです…(暖かい目で見てね)