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黄くんの家、大きかったなぁ…

『…何かあったら僕の家に 来てください!』

『いつでも、どんな時間でも 大歓迎なので!!』

…ポロポロ

あれッ…なんで…、

僕は黄くんが行ってくれた言葉を 思い出していると、泣いていた。

そして、

"黄くんに会いたい"

という気持ちが芽生えていた。

家…、着いちゃった…、

…入る、か。

ガチャ

ただい…ッ

…?!

僕が家に入ると、 いつもと雰囲気が違う母親がいた。

お母…さん…?

なんだか、すごく イラついているようだった。

あんた、私の息子よね…?

う、うん…ッ

じゃあ私の為に、

死んでよ。

え、

お母さん…、今なんて?

だから、

私の為に死ねって言ってんの。

お母さんは、狂気に満ちていた。

でも、いいかもしれない。

最悪な世界から 逃げられるんだから。

分かった、いいよ。

流石、私の息子ね。

痛めつけながら殺してあげる♡

……

さっさと殺してくれればいいのに。

…でも、天罰か。

仕方ない。

…いい人生だったって、 言いたかったな。

お世辞でも言えないな…、w

ありがとうね、青ッ♡

グサッ

……ッ

僕の体にナイフが刺さる 感触がした。

不思議な感触だ。

あのね、あんたのせいで、お父さん逃げちゃったの♡シュッ

"邪魔"だって、

あんたが居なくなれば、戻って来てくれるんだってぇ、♡グサッ

そ…ッなんだ…。

本当に、生まれてこなきゃ良かったのに。

……ッ

産んだのはそっちじゃん…。

なんで、生まれてきたんだよ!!

お前が居なかったら!!

幸せだったのに…ッ

………じゃん…ッ

あ゛?

お前が勝手に産んだんじゃん…!!

ハァッ…ハァッ…、

何よ、その口の利き方は?!

…ごめんなさい…

僕はお母さんの為に死ねない…ッ

は?

ダッ……

おい待てよ!!

※夜です

ハァッ…ハァッ…

僕がなんで今逃げ出したのか、

分からなかった。

だけど強く、

生きたい

と思ったんだ。

タッタッタッタッ…

切られたところが痛む…。

だけど、僕の体はどこかへ向かう。

ハァッ…ハァッ…

気づくと僕は、 黄くんの家の前に立っていた。

そして無意識に インターホンを押していた。

……

<はぁい

ガチャ

…ポロポロ

…?!

たす…けて…ッポロポロ

あれ、僕…

黄くんになんて…ッ

青ちゃん…ッ

何があったんですか…?

黄くん…ッポロポロ

……(撫)

…ポロポロ

黄くんはずっと僕のことを 撫でてくれた。

𝐍𝐞𝐱𝐭→♡100

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