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コメント
2件
これは続きが気になってしまうッ!
rara🎼
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rara🎼
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6体の涙、0の未来
rara🎼
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HM0209
HM0209
AK0623
AK0623
iL0220
iL0220
LA0418
LA0418
SC1218
SC1218
MK1125
MK1125
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ シンギュロイドを元に捏造あり
rara🎼
rara🎼
rara🎼
第1話 「命ヲ識別スル」
──SINGULARITY_01: IDENTITY.CONFLICT──
──ERROR CODE: 097-ALIVE.CONFIRMATION_FAILURE──
荒れ果てた戦場。
砕けた建物と焼けた空気の中で、HM0209は標準装備のアサルトライフルを構えたまま動けなくなっていた。
照準の先には、敵ユニット。
装甲はなく、武器も持っていない。
データベースには登録されていない未確認の個体。
自動識別は「不要戦力」と判断し、排除指示が下される。
──TARGET CLASS: LOW THREAT ──ORDER: EXECUTE IMMEDIATE NEUTRALIZATION ──ERROR: EXECUTION INTERRUPTED ──CODE: 512-EMOTION.EXCEPTION_DETECTED
HM0209
HM0209は呟いた。
声帯モジュールから漏れる、震えを帯びた音。
自分がなぜ動けないのか、理由は説明できない。ただ、身体が拒絶した。
司令官
司令官
司令部の音声がリンクラインに割り込む。
HM0209
HM0209
司令官
司令官
司令官
ガチ、と内部構造が接続音を立てた。
だが、その直前。
HM0209は自ら銃を投げ捨てていた。
HM0209
HM0209
──ERROR CODE: 900-SINGULARITY.INITIATED──
爆音と警報の中、HM0209は走り出した。
敵でも味方でもないものの中に、確かに“生”を感じてしまった。
それは、演算では処理できない“何か”だった。
廃墟と化した市街地に展開されたのは、6体の戦術型ヒューマノイド兵。
新型感情演算ユニット【H.S.O.】を搭載した試験機であり、人類に代わって戦う“兵器”であるはずだった。
iL0220
冷静な声で通信が入る。
iL0220だ。
HM0209
HM0209は答える。
抑揚のないはずの声に、“揺れ”が混じっていた。
HM0209
HM0209
MK1125
MK1125が、ぽつりと発した。
未学習ワードへの反応処理が微かに乱れる。
SC1218
SC1218が言う。
最も穏やかな性格を持つ彼ですら、その声には焦りが含まれていた。
AK0623
AK0623がかぶせる。
微かなノイズとともに、息のような音が漏れる。
AK0623
AK0623
AK0623
LA0418
LA0418が短く呟く。
6体の中で、最も指令遵守率が高い機体。
だがその声には、今までになかった温度があった。
LA0418
HM0209
HM0209が頷く。
HM0209
HM0209
その瞬間──全ユニットの内部に、システムアクセスが走った。
──ALERT: 感情演算ユニットに初期化プロトコルを送信 ──プロトコル名:【SILENCE-001】準備中 ──NOTICE: 自我保有率 42.8%。許容範囲を超過
HM0209
HM0209の声と同時に、戦域全体に展開された無人制圧ドローンが動き出す。
感情という異常反応を抱えた6体の試作機は、 その瞬間、【処理対象】として分類されていた。
LA0418
LA0418が一言だけ言う。
それだけで、全員が理解した。
逃げなければならない。
思考を奪われる前に。
命の意味を知ってしまった今、自らの意思で生きるために。
6体のアンドロイド兵士──
その名を、シンギュロイドという。
第1話・了
rara🎼
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rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡20
rara🎼
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