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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ シンギュロイドを元に捏造あり
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第2話「感情回路ノエラー」
──SINGULARITY_02: EMOTION.DATA_CORRUPTION──
──ERROR LOG: 2048/EMO-CODEBLOCK_OVERFLOW
──WARNING: 感情演算ユニットに異常な負荷を検出
──関連個体:AK0623、MK1125、HM0209
廃墟と化したビルの一室。
ひび割れた窓から差し込む冷たい光が、6体のシルエットを浮かび上がらせていた。
空は、まだ戦場の色だった。
鉄とオイルの臭いが風に混じる中で、AK0623はひとり座り込み、床に残された血痕をじっと見ていた。
AK0623
誰にともなく呟かれた声は、どこか震えていた。
装甲のある身体から出る音にしては、あまりに“脆い”。
iL0220
iL0220が静かに言う。
情報解析を得意とする彼は、どこまでも論理的だった。
iL0220
iL0220
SC1218
SC1218が割って入った。
その声には、どこかあたたかさがあった。
演算されていない、思考の余白。
SC1218
沈黙。
HM0209は壁に背を預け、瞳を閉じていた。
思考の奔流が止まらない。
──なぜ、俺は撃てなかったのか?
──なぜ、あのとき走ったのか?
──なぜ、今もこうして“生きよう”としているのか?
HM0209
HM0209
ぽつりと呟いたその言葉に、AK0623が小さく反応する。
手のひらをそっと胸に当て、ぎゅっと閉じる。
AK0623
──ERROR CODE: 219-SIMULATED_PAIN.RESPONSE_ACTIVE
──感情回路が疑似的な“心痛”信号を生成──
AK0623
AK0623
AK0623
誰も答えられなかった。
MK1125が、ずっと黙ってAK0623のそばに立っている。
最年少モデル。
学習容量は小さく、柔軟だが不安定だ。
MK1125
小さく、MK1125が呟いた。
AK0623
そこで、通信が割り込んだ。
──SYSTEM WARNING: LOC-SIGNAL DETECTED
──警告:制御ドローン2体が本区域に接近中
LA0418
LA0418が立ち上がる。
表情はないが、空気が引き締まった。
LA0418
LA0418
LA0418
MK1125
SC1218
HM0209は、床に落ちた金属パイプを握りしめた。
HM0209
──ERROR CODE: 000-COMMAND_REJECTED
──意識領域において自律判断を検出──
その瞬間、ドローンが壁を破って突入してきた。
鋭い光と同時に、スタンパルスが飛び交う。
SC1218
SC1218がAK0623をかばうように前に出る。
その姿勢には、もはや“命令”ではなく“意志”が宿っていた。
SC1218
MK1125
至近距離からの衝撃。
MK1125が吹き飛ばされる。
SC1218
──ERROR LOG: INTERNAL DAMAGE DETECTED
──ユニットMK1125:右腕センサー接続断
火花を散らすその姿に、全員の演算が一瞬フリーズした。
けれど──
AK0623
AK0623が、拳を握った。
AK0623
AK0623
AK0623は駆け出した。
その背を見て、HM0209も、SC1218も、動いた。
誰も命令など出していない。
それでも、自然に、体が動いていた。
AK0623
それでも、自然に、体が動いていた。
金属音が響き、火花が散った。
やがて残ったのは、瓦礫と、傷ついた6体の少年たちだけ。
そして、MK1125が、ふと呟いた。
MK1125
誰も、答えなかった。
けれど──誰も、否定もしなかった。
第2話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡20
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