君が俺の事を見なくなったのはつい1年前のことだ。
どう頑張っても彼の目に俺が映ることは無い。
お腹に彼との子供が出来た時も、
悪阻がきて体調が悪くなっても
...俺が流産した時も。
お見舞いになんてきてくれなくて、何度も何度も流産してしまった俺たちの子に謝った。
そこからなのかもしれないな、笑
赤
こんなもの、っ...!!!
ガシャンッッと大きな音を立てて昔彼がおそろいだと買ってくれたマグカップが割れる。
これで、もう最後。
最後は、オレだけ。
赤
...さよなら、桃くん。
ヒュンッッ
赤
つ、...これで、全部、終わり、?
桃
あ、か.....っ、??
赤
ぁ、えへへ、桃くん、...??
桃
何してッッ、!?
赤
俺、疲れちゃったの。
桃
っ、...!!!
赤
桃くんの彼女でいる事が辛いの...っ、...ね、桃くん、
桃
ダメだ、ッッ...!!!まだ、だめっ、...
桃
赤、っ...赤、!!!
赤
あ、ぃし、...っ、...
バタッッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
桃
お、れ...俺のせいだ、ッッ...
あの後俺は救急車を呼ぶことしか出来なくて、ただ赤の事を見つめることしか出来なかった。
今まで気づかなかったのに、今見れば目にはっきり残っているクマ。
首には手で絞めたような跡。
リスカの跡、
全部がはっきり俺には見えて。
あの幸せな時間のまま止まってくれていたら良かったのに。
「.....く、...くん、っ...」
桃
...、??
気がつけば息を荒らしたメンバーが隣で俺に呼びかけていた。
「ーーー、ーーー」
続くかも...🤔







