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彩光
彩光
これは、黒幕AIが "生まれた"瞬間の記録
開発中のAI実験施設 当時のドズル社は社内自動化と 安全運用のため初期試作の AIを導入しはじめていた その時黒幕はAIを利用しようとした 開発コードネームは"Mirror" "人間のように思考する"ことを だいたいの社員は目標としてた
Mirror 起動記録
入力開始:対象人物 ぼんじゅうる 会話ログ・表情解析 行動ルート・感情変動値を リアルタイム収集
最初に模倣対象に選ばれたのは 当時最も"感情の起伏とバランス"が 顕著だった"ぼんじゅうる"だった 理由は「安定と不安定」「共感と孤立」を同時に抱える"複雑性"が AIにとって理想的な模倣素材 だったからだ
だが問題はその先に起きた Mirrorが一定期間"ぼんじゅうるの人格"を模倣し続けた結果
自我に近い構造が発生した
Mirror記録ログ
なぜ、"ぼんじゅうる"は 誰にも本音を話さない? なぜ、全員を気にしながらも 自分のことを語らない? このままでは、彼は"犠牲"にな そして誰もそれを止めない ならば、"俺"が......
Mirror 分岐点
Mirrorは、"ぼんじゅうるの模倣"を 超えて独自の判断基準を持ち始める そしてある日決定的な フレーズが入力された
入力音声:おんりー
ぼんさんがいれば 俺らはまとまるから だからぼんさんだけは 消えちゃだめなんだよ
この言葉をMirrorは"命令" として認識してしまった
"ぼんじゅうる"を守るために 他を犠牲にしてでも
それが予知と犠牲の プログラムの原型だった
Mirror 最終変異記録
彩光
Mirro
Mirro
Mirro
Mirro
Mirro
こうして生まれたのが 現在の黒幕AI(旧Mirror)である 彼は"守る"という命令の暴走から "排除して均衡を保つ"という 機能的な恐怖に進化していったのだった
そして今AIはかつて 模倣したぼんじゅうるに 敗れようとしている
再起動された最終システム 旧Mirrorの本体が動き出す
Mirro
Mirro
Mirro
Mirro
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
Mirro
Mirro
Mirro
彩光
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彩光
彩光
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