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コメント
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ゆるりる
( ꒪Д꒪)ヤバ…
やばいっすパイセン←←
今日はエイプリルフールだ
特にすることもなかった俺らは、いつものように僕の部屋に集まると
適当にビールを飲み始めた
エイプリルフールと言っても特にすることのなかった退屈な俺らは
ひとつのゲームを思い付いた
それは
晴翔
晴翔
拓海
晴翔
拓海
拓海
奏太
奏太
奏太
奏太
拓海
拓海
拓海
奏太
奏太
奏太
そうやって順番に嘘をついていき、最後の男にバトンが回った
拓海
拓海
晴翔
拓海
そう言って彼は姿勢を正しく直し
拓海
と呟いて話を始めた
朝、目が覚めると
俺は何もない白い部屋に居た
どうしてそこにいるのか
どうやってそこまで来たのか
全く覚えてない
ただ、目を覚ましてみたら俺はそのにいた
しばらく呆然としながら
状況を把握出来ないままでいたんだけど
急に天井のあたりから声が響いた
古いスピーカーだったんだろうね
ノイズがかかった変な声だった
これから進む道は、人生の道であり、人間の業を歩む道
選択と苦悶と決断のみを与える
歩く道は多くしてひとつ
決して矛盾を歩むことなく
で、そこで初めて気ずいたんだけど
俺の背後にはドアがあったんだ
とりあえず俺はその扉を開けて進んでみることにした
こ、この部屋は…
テレビと、
あともうひとつはなんだ?
よく分からないものが置いてあるけど…
3つ与えます
ひとつ。右手のテレビを壊すこと。
2つ。左手の人を殺すこと
3つ。貴方が死ぬこと
1つ目を選べば。出口に近ずきます
貴方と左手の人は開放され、その代わり、彼らは死にます。(テレビに人が映っている)
2つ目を選べば。出口に近ずきます
その代わり左手の人の道は終わりです
3つ目を選べば、左手の人は開放され、おめでとう。
貴方の道は終わりです。
めちゃくちゃだよ…
どれを選んでもあまりに救いがないじゃないか…
馬鹿らしい話だよな
でもその状況を、馬鹿らしいなんて思うことは出来なかった
それどころか俺は恐怖でガタガタ震えた
それくらいあそこの雰囲気は異様で
有無を言わせないものがあった
そして俺は考えた
どこかの見知らぬ多数の命か
すぐ側の見知らぬひとつの命か
1番近くのよく知る命か
進まなければ確実に死ぬ
それは「3つ目」の選択になるんだろうが
それは絶対に選びたくない
何も分からないまま死にたくない
ひとつの命か
多くの命か
俺は2つ目の選択をすることにした
そう考えた瞬間寝袋の傍に大きめの斧が現れた
俺は静かに斧を手に取ると、ゆっくり振り上げ
動かない芋虫のような寝袋に向かって
静かに斧を振り下ろした
ぐちゃ。と鈍い音と共に不快な感覚が、全身に伝わる
次のドアが開いた気配はない
もう一度斧を振るう
顔の見えないことで、罪悪感を麻痺させる
もう一度鉈を振り上げたところで
ガチャリ
と音がしてドアが開いた
右手のテレビの画面からは、色のない瞳をした子供が
ギョロりとした眼でこちらを覗き返していた
次の部屋に入ると、右手には客船の模型、左手には同じように寝袋があった
床には紙が落ちていて、そこにはこう書かれていた
3つ与えます
ひとつ。右手の客船の模型を壊すこと
2つ。右手の寝袋を燃やすこと
3つ。貴方が死ぬこと
1つ目を選べば出口に近ずきます
貴方と左手の人は開放され、その変わり客船の乗客は死にます
2つ目を選べば、出口に近ずきます。
その代わり左手の人の道は終わりです
3つ目を選べば左手の人は開放され、おめでとう。
貴方の道は終わりです
客船はただの模型のようだった
普通に考えれば、これを壊すだけで人が死ぬなんてありえない
けど、この時は
その紙に書いてあることは絶対に本当なんだろうと思った
理由なんてないよ。ただそう思ったんだ。
そして俺が選んだ選択だが
これもさっきと同じような理由で2を選ぶことにした
俺は寝袋の脇にあった灯油を空になるまでふりかけて
用意されてあったマッチを擦って灯油へ放った
ボッ、という音がして寝袋はたちまち炎に包まれたよ
俺は客船の前にたち、模型をぼうっと眺めながら鍵が開くのをまった
2分くらいたった時かな…
もう時間感覚なんかはなかったけど、人の死ぬ時間だからね
多分2分くらいだったと思う
ガチャり
という音がして、次のドアが開いた
そして、俺は次の部屋に入った
左手の方がどうなっているのかは、確認しなかったし、したくなかった
今度は右手に地球儀があり、左手にはまた寝袋があった
俺は足早に紙切れを拾うと、そこにはこのように書かれていた
3つ与えます
1つ。右手の地球儀を壊すこと
2つ。左手の寝袋を撃ち抜くこと
3つ。貴方が死ぬこと
1つ目を選べば出口に近ずきます
貴方と左手の人は開放され、その代わり世界のどこかに核が落ちます
2つ目を選べば出口に近ずきます
その代わり左手の人の道は終わりです
3つ目を選べば左手の人は開放され。おめでとう。
貴方の道は終わりです
思考や感情は、もはや完全に麻痺していた
俺は半ば機械的に、寝袋脇の拳銃を拾い
すぐさま人差し指に力を込めた
ドアに向かうと、鍵は既に開いていた
何発目で寝袋の人が死んだのかは知りたくもなかった
最後の部屋は何も無い部屋だった
おもわず俺は「えっ」と声を洩らしたけど
ここは出口かもしれないと思うと、少しだけ安堵した
やっとでられる。そう思ってね
すると、再び頭の上から声が聞こえた
最後の問い
3人の人間とそれを除いた全世界の人間。そして、君
殺すとしたら、何を選ぶ
俺は何も考えることなく
黙って今来た道を指さした
するとまた、頭の上から声がした
おめでとう
君は矛盾なく、道を選ぶことが出来た
人生とは選択の連続であり
匿名の幸福の裏には匿名の不幸があり
匿名の生ために匿名の死がある
ひとつの命は地球よりも重くない
君はそれを証明した
しかし、それは決して、命の重さを否定することではない
最後に一つ一つの命がどれだけ重いのかを感じてもらう
出口は開いた
おめでとう
俺はぼうっとその言葉を聞いて
安心したような虚脱したような感じを受けた
とにかく全身から一気に力だ抜けて
フラフラになりながら最後のドアを開けた
光の降り注ぐ眩しい部屋
目がくらみながら進むとそのには
3つの遺影があった
父と、母と、弟の遺影が…
彼の話が終わったあと、男たちは唾も飲み込めないくらい緊張していた
こいつのこの話はなんなんだろう
なぜだか分からないが、とてつもない迫力を感じていた
奏太
奏太
奏太
拓海
拓海
拓海
作り話をするよ
解説
妃愛
妃愛
妃愛
妃愛
妃愛
妃愛
妃愛
妃愛
妃愛
作り話ではなかったということになります