高校進学の時期
晶
結局、全国にはいけなかったけど、高校にはいけるよな⋯
父・大輝
お前、高校どうするんだ?
晶
野球しかやってこなかったからなぁ
父・大輝
その野球からも誘いがないじゃないか?
晶
全中に出れなかったのがでかかったんじゃ?
父・大輝
まあ、高校行きたいなら今からでも勉強するんだな⋯
晶
ちくしょ~。
全国行ってりゃ、こんなことには⋯
全国行ってりゃ、こんなことには⋯
プルプル、震え出す、晶
ピンポーン
チャイムが鳴る
父・大輝
はい。どちら様ですか?
スカウト・IT学園
私は大阪府にあるIT学園野球部、スカウトのものです。
晶
え?あの⋯
横で聞いていた、晶。驚きながら家に招く。
スカウト・IT学園
すみません。直ぐに帰りますので⋯
父・大輝
どうぞ、ごゆっくり
一呼吸おく
部屋の中にいる晶たち
晶
(し、信じらんねぇ⋯)
スカウト・IT学園
ちょっと頭の中が整理できてなさそうね
晶
ま、まぁ
スカウト・IT学園
単刀直入に言うわね。
晶
(ごくり⋯)
スカウト・IT学園
あなたを野球部にスカウトしにきました!
晶
え?
スカウト・IT学園
え?はええ、の、え、かしら?
晶
訳分からん⋯
スカウト・IT学園
ハハ⋯そのよーね
晶
なんで?
全国出れなかった俺なんすか?
全国出れなかった俺なんすか?
スカウト・IT学園
ウチは道中くんが卒業するから、その後釜がほしいのよ
晶
道中って阪神スピリッツのドラフト1位だったやつ?
スカウト・IT学園
ええ
晶
俺じゃ、力不足でしょ?
スカウト・IT学園
いや。
あなたは全国出れなかっただけで、レベルは全国クラスよ
あなたは全国出れなかっただけで、レベルは全国クラスよ
晶
急にそんなぶっ飛んだ、話されても
父・大輝
私にも何がなんだか⋯
晶
俺、たしかにシニアには居たけど、都内の学校にいく予定だし
スカウト・IT学園
あくまで予定よね⋯
晶
まぁ
父・大輝
(勉強しろよ)
スカウト・IT学園
じゃあ、ウチにきたら、野球と勉強についてこれたら、学費は無償でよいわ
急に好条件を出された晶!
さて、どうする?