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はる

…………

病院の屋上

あたしはベンチに座り 意味もなく空を見上げていた

あの日から2週間がたった

結局何も阻止できず ラムまで失ったあたしは 全身ボロボロの状態で運ばれ

目覚めたのがつい先日

みんなお見舞いに来てくれて 迅たちにはすっごい怒られた

何も言わないあたしを見て すぐにやめたけど

はる

はあ……

屋上には誰もいなくて あたしのため息が静かに響く

こんな時にラムがいればって もう何十回も考えてる

はる

………

そんなことを考えてると ガチャっとドアが開く

遊真

…こんなところにいたんだ

振り返ると遊真がいた

はる

……遊真

遊真

……まだ外、
出ちゃいけないんじゃないの?

遊真は呑気な顔で あたしの隣に座ってくる

はる

(なんでそんな顔ができるの?)

あたしはうつむきながら 不思議に思う

同じ悲しみを味わってるはずなのに

遊真は今も呑気に空を眺めている

はる

………

遊真

………

遊真

……あのさ

遊真が不意にこちらを向く

遊真

辛いなら全部言っていいよ

遊真

俺が聞くから

遊真がニコッと笑う

はる

……っ

その笑みに思わず 堪えていた涙が溢れる

はる

……っ、

はる

…あたしっ……、

はる

遊真に謝らなきゃいけない…!

はる

こうなることはわかってたの…!

はる

レプリカさんがいなくなることはッ

はる

わかってたの…!

はる

わかってたのにっ…‼

ポロポロと雫が落ちていく

はる

あたしは何もできなかった…

はる

わかりきってる光景をっ…

はる

ただ見てることしかできなかった…‼

悔しさに顔が歪む

はる

そのせいで、ラムまで……!!!

涙のせいで顔がぐちゃぐちゃに なるのがわかる

はる

っ……、

遊真

………

はる

遊真、ごめん…

はる

こんな事になったのは全部、

はる

全部あたしのせいなの…!!

はる

レプリカさんが居なくなったのは…!

はる

あたしのせいなの…!

遊真

………

泣きながら叫ぶあたしを 遊真はただ見つめている

遊真

………

遊真

……違うよ、

遊真

違う、はる先輩のせいじゃないよ

はる

っ……、?

遊真

レプリカがあの場に居たのは
俺が言ったからだよ

遊真

だから、

遊真

はる先輩のせいでもなんでもないよ

はる

……!

遊真

はる先輩にはむしろ感謝してるよ

遊真

はる先輩のおかげで、
迅さんの言う““最悪の未来””を
避けられたからね

遊真が再び笑う

遊真

それに、
はる先輩はレプリカやラムが
簡単にやられると思ってるの?

はる

……!

なんて優しい後輩なんだろう

こんなに励ましてくれてる 後輩を前に、泣いてる自分が 恥ずかしくなってくる

はる

……っ

あたしは涙を拭うと 遊真を見る

はる

確かにラム達がやられる
はずがないね!

あたしはわざと明るく言う

遊真

…ふむ、
また遠征に行く楽しみが増えたな

遊真がうなずく

遊真

俺は絶対に居なったりしないから

遊真

2人で会いに行こう

遊真

俺たちの相棒のところに

はる

うん!

あたしもうなずく

遊真

戻ろう、はる先輩

遊真

中でみんなが待ってる

はる

…うん!

あたしは自然に笑っていた

1週間後

学校

はる

(なんか久しぶりだな〜)

あたしは医者も驚くスピードで 回復し、通学も許可されていた

なので今日から学校である☆

と、いっても カウンセリングは結構な頻度で 受けさせられてる

はる

(ほんと、心配症だよねぇ〜)

まー、精神的にちょっと ヤバかったらしいから しょーがないっちゃしょーがない

はる

(休んだ分のノート写さないと…)

あ、そうだと思い出す

いずみんに聞いた話だと あたしの机の中にプリント類が 入ってるらしい

はる

(まったく、ほんとお人好しだよね~)

そんな事を考えながら校舎に入る

廊下はシーンとしていて 人気が無い

はる

誰もいない…

はる

ま、早めに来たから当然か

あたしはプリントを整理するために 早めにきてたんだ〜

えらいでしょ?

はる

やっぱ天才かも☆

そうして あたしは自分の教室まで 歩いていく

そしてドアに手を掛けようとした、 その時

上級生の男子

おい!聞いてんのかよ!?

上級生の男子2

なんか言ったらどうなのw?

はる

…?

あたしは慌てて手を引っ込めて 中を覗く

女子生徒

……っ

そこには上級生の先輩2人に 女の子が1人

はる

(あれは……上級生?)

あたしは男子2人の上履きに気付く

あれは2つ上の学年の物だ

そしてその顔には見覚えがある よくこの教室を覗きに来る人達だ

女の子の上履きは角度的に見えない

しかし うちのクラスメイトでは無いことは顔を見てすぐにわかった

はる

(なにしてるの…?)

はる

(なんで、うちの教室で…?)

でも、なんかヤバそうな雰囲気

はる

(トラブル…?)

そう考えてる時にも 中では会話が続く

上級生の男子

んで?早く答えろよ

女子生徒

だから、私は何もしらなっ

上級生の男子2

だからそんな訳ねえんだよっ!

その時 上級生が女の子に拳を振り上げる

はる

(いやいや、)

はる

(それは無くない?)

ガラッ バシッ!!

あたしはドアを勢いよく開け 間一髪で止めに入る

はる

(よし、体はなまってないね)

上級生の男子

っ!?なんだてめぇは?

上級生が驚いたように目を見開く

上級生の男子2

その上履きにその顔…、
ここの教室の奴か!

はる

いやいや、そっちがなに?

はる

いくら事情があろうと
手を上げるのは違うでしょ

上級生の男子

は?
年上に逆らうつもり?

女子生徒

っ…、あのっ

あたしは後ろの子に振り返る

あたしと同じの学年の子だった

はる

…自分の教室行ってていいよ

女子生徒

で、でもっ…

はる

大丈夫、あたしボーダーだから

女子生徒

っ…、!

女子生徒

はい…!

ボーダーという言葉に 信用があったのだろうか

女の子が走っていく

それを見届けてから あたしは2人を見る

上級生の男子2人は なにか面白い物を見つけたように ニタニタ笑っている

はる

は?なに、気持ちわる

あたしは2人を睨みつける

上級生の男子

おまえ、ボーダーだとか言ったな?

上級生の男子

なーんか見覚えあると思ったぜ笑

はる

……は?

上級生の男子

俺達、お前のこと知ってるぞ笑

上級生の男子2

大規模侵攻で怪我したからって
2週間も寝てたんだよなあ?

はる

……

あたしは顔に青筋を浮かべる

上級生の男子2

はははっ!
雑魚のくせに!笑

上級生の男子2

なんだっけ?

上級生の男子2

今日は身体が凍っちゃったので
休みま〜す

上級生の男子2

だっけー?笑

上級生の男子

はっはっは笑笑

なんなんだコイツらは

はる

なに?
ボーダーを馬鹿にするつもり?

あたしは怒りの感情を 抑えつけながら 冷静に言う

上級生の男子

だって守れてねーじゃん笑

上級生の男子

見てみろよ、周りを

上級生の男子

建物崩壊してますけどー?笑

はる

は?
守られてるくせに何いってんの?

こんな事思ってないけど やっぱりコイツらみたいなやつには 言いたくなる

上級生の男子2

は?なにその態度?

上級生の男子2

しかもお前守ってる気でいんの?

上級生の男子2

ちょーうけるw

はる

は?

上級生の男子

お前は逆に迷惑だろ笑

上級生の男子

よく聞くぜ?

上級生の男子

出水たちが
お前をよく助けてるって笑

はる

……っ

あたしは息を呑む

上級生の男子2

足手まといに決まってんだろ笑

上級生の男子

むしろお前なんか居ない方がいいわ笑、ばーか笑

その言葉はあたしの胸に 強く突き刺さった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

授業中

はる

………、

はる

(言い方はムカつくけどアイツらの言う通りだよ)

はる

(あたしって居ても居なくても変わらないんじゃない?)

はる

(むしろ迷惑だったんだ、)

はる

(いずみんたちにとってあたしは足手まといだ)

はる

(普通に接してくれてるけど実は
迷惑って思ってるんだよ)

久しぶりの授業なのに 朝のことが頭から離れなくて まったく内容が入ってこない

先生

はい、
じゃあ近くの人と
ノートを見せ合って話し合って
くださ〜い

はる

(仲いいって思ってたのはあたしだけだったの……)

出水

はるノート見せ……ってお前、
なんも書いてねーじゃん

はる

あっ…

あたしは はっと気づく

はる

(やば……)

手元のノートは真っ白

出水

珍しいな、
さっきから顔色わりーし、

出水

……なんかあった?

はる

い、いや…

はる

なんでも……

出水

……ふーん、そうか

あたしはなんとか誤魔化す

はる

(ヤバいヤバい、ノート書かないと)

それからしばらくして 授業は終わったのだった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キーンコーンカーンコーン

あっという間に下校時間

はる

………

あたしはいつもより早く 教室を出る

いつも一緒に帰ってる いずみん達には申し訳ないけど あたしがいなかったら 呼び出し食らったとでも思って

先帰るでしょ

ほんとにゴメンなんだけど 今アイツらと帰ると顔に出そうだし

これ以上迷惑かけられないし

はる

はあ……

あんな奴らに振り回されてるのは 気に食わないけど 事実なんだからしょうがない

あたしの足は屋上に向かっていた

少し1人で考えたかったから

屋上

ガチャと音をたててドアを 開ける

はる

綺麗……

空はとても綺麗に晴れていて どこまで続いている

ここの校舎には フェンスが付いておらず 下を覗けば街が見下ろせる

あたしはそこに腰かける

はる

…紙、いる?

はる

………

はる

………やっぱダメかあ…

ここの所紙からの応答が無い

ラムのことと関係してるのかは わからない

はる

………

そうなって来ると 1つ考えてしまうことがある

はる

(ここの世界にいる意味って
ある…?)

そう ボーダーのみんながいる生活は もう充分満喫した

確かに最初は嬉しかったし、 楽しかったけど こっちの生活もあまりいいもの じゃない

あたしはあまりいい目で 見られないし、 漫画の世界なだけあってトラブルも 多々ある

そして現世と家庭環境も 一緒となれば こっち生活の方が ハードかもしれない

あたしの親は結構ヤバめだからね

サイドエフェクトのことも まだよくわからないまま

なんならサイドエフェクトで ラムを取り戻したい

だけど居場所が正確に分からない 以上、 たくさんチカラを使うし 取り戻せない確率のほうが高い

自分のことながら恥ずかしいよね

そしてあたしは役目を果たせなかった

紙の応答もなし

そしていずみん達の 足手まといにすらなってる

あたしがこの世界にいる意味って あるの?

……むしろ邪魔じゃん

そう思っていたら あたしは頬に熱い感触を感じる

はる

あれ…なんで泣いてんの?
あたし…笑

自然と涙が出てくるけど なんでかはわからない

はる

……

はる

まさか
足手まといだったなんて、ね

ただの手助けのつもりがなんで こうなったのかはわからない

はる

どこで…どこで間違えたのかな

あたしは空を見上げる

さっきと変わらない光景

はる

なんかもう……いいや

はる

考えるの、面倒臭い

あたしは立ち上がる

爽やかに流れてくる風に あたしの髪がなびく

はる

考えるだけ、無駄だね

はる

最後に…
あいつらに…会っとけばよかった

あたしは目を閉じて 深呼吸する

はる

…さよなら、みんな

そしてあたしは 空中に足を踏みだしたんだ

出水サイド

今日ははるの様子が 明らかに怪しかったので 後をつけていた

と、言っても さっきアイツが屋上に向かった、 という話を聞いて来たんだが。

アイツは顔に出やすいからな 俺に隠し事なんかできるわけがねえ

そう思いながらドアを開ける

出水

あ、いた

目線の先には はるが立っている

出水

(なにしてんだ?、アイツ)

ドアを開けても反応しない というか気付いていないらしい事に 俺は怪訝に思う

アイツは勘が鋭いから 少し意外だ

そう思った時

はる

………

出水

っ……!?

俺は息を呑む

頭の中で警報がビービー鳴っている

出水

ちっ…!

俺は反射的に走り出す

アイツは踏みだしたんだ

何も無い、空中に

はるサイド

ガシッ

はる

…え、…?

あたしは思わず間の抜けた声を出す

あたしの身体は街へ落下する 変わりに 誰かに引っ張られ その人に倒れ込んだ

あたしは自分の真上にある顔 を見上げる

はる

……いず、みん…?

はる

なんでここに、

出水

馬鹿かお前は!!

急に怒鳴られ少し動揺する

はる

……、、?

よく見ると彼の顔も 動揺して歪んでるのがわかる

出水

お前、なんで泣いて……

言われてから気づく

歪んだ視界から キラキラとした雫が横に流れていく のがわかる

はる

……、なんでだろうね笑?

あたしは困ったように笑う

自分でもよくわからないから

出水

なんでこんなことしたんだ

いつもより真剣な声

はる

もう……疲れたの

はる

ごめんね、迷惑だったよね

あたしは目をふせる

はる

あたしすぐ体調悪くなるし、

はる

周りも見えないし

はる

みんなのこと、何も分かってない

はる

いずみんもあたしなんか居ない方がよかったでしょ?笑

あたしはなぜか笑みを浮かべる

出水

……は?

出水

そんなこと1っっミリもおもってねえけど

はる

……え…?

出水

つーかお前

出水

レプリカ先生とかラムのこととか責任感じてんだろーけど

出水

まっっったくお前のせいじゃねーから

はる

は…なんで…

出水

全部お前一人で出来るわけねーだろ

出水

そんなボロボロになるまで戦って責任感じてんなら

出水

ほぼ何もしてねーで今ピンピンの俺はなんなんだよ笑

はる

でもあたしは、

出水

はーあ

出水

お前、一人で抱え込むなって何回言ったらわかんだよ

いずみんの真剣な眼差しが ささる

出水

大丈夫だ

出水

100パーセントお前のせいじゃねえから

出水

とられたもんは取り返す

出水

そうだろ?

はる

……!

出水

もちろん俺も協力する

出水

だからそんな気にすんなって

いずみんは笑ってみせる

はる

……!!

はる

うんっ!そうだね!

はる

ありがといずみん!

はる

あたしなんか勝手に落ち込んでた

出水

……もうバカなこと考えんなよ

はる

笑笑笑ごめん

はる

ちょっと血迷った笑

はる

もうしないから安心して!

出水

ああ

はる

帰ろっ!いずみん!

あたしたちは屋上をあとにした

夢主

投稿おそすぎてたいっへん申し訳ないです

夢主

1年ぶりかって感じですよね笑

夢主

整理してる時にたまたま見っけて投稿しました、

夢主

一応お話としては一段落着いたので、ながーいながーい投稿ストップとなります

夢主

アカウント問題から始まってここまで読んでくれた皆さんほんっっとうにありがとうございます!

夢主

今公開中の『君が生きたいと思うまで』が終わってこのお話が好評なら続き書こうと思います!

夢主

それではまたあいましょう!
(*'-'*)ノ"バイバイ

この作品はいかがでしたか?

21

コメント

1

ユーザー

続きめっちゃ楽しみです✨✨

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